岩手県には安比川水系、閉伊井川水系、和賀川水系、焼石岳胆沢川水系、栗駒山磐井川水系、一関磐井川水系などが在り、イワナやヤマメなどを釣ることが出来る川が豊富です。それぞれの川の水質は高く、清流にしか生息しないと言われている天然のイワナやヤマメなどの魚影が濃いエリアになっており、渓流釣りを楽しめる環境が在ります。尚、イワナやヤマメと言う魚は警戒心がとても強い魚で、人の足音がする事で岩陰に隠れてしまい、釣りが出来なくなるので、渓流釣りを楽しむ場合には魚に警戒心を与えないようにするのがコツです。
渓流釣りでは狙う魚の種類や釣り場に応じて遊漁料を漁業組合に支払う義務が在ります。渓谷に生息しているイワナやヤマメは天然の魚と言っても人間が放流を行わなければその数は激減してしまいます。また、鮎などについても同じで、漁業組合が先頭となって鮎の稚魚を放流する事で、鮎は海に下って大きく成長をして、生まれた川に戻る習性を持つわけです。漁業組合が川を管理する事で、生態系を維持する事が出来るため、漁業組合では魚の放流や川の管理を行い、釣り人は魚を釣らせて貰う代わりに遊漁料を漁業組合に納め、そのお金は川の管理などに使われているわけです。
岩手県でイワナやヤマメ、鮎などの渓流釣りを楽しむ場合は、県内の漁業組合で共通遊漁承認証の発行を受ける事が大切です。また、共通遊漁承認証は1度交付を受ければ良いのではなく、毎年申請手続きを行って、遊漁料の納付を行った証明を受ける事が県内の渓谷での釣りを楽しめる基本となります。尚、漁業組合のホームページで申請手続きを行える場所の紹介を行っているので初めての人はホームページで必要書類などについて調べておくのが大切です。
渓流には川幅が比較的広い本流と、本流に流れ込みを作る支流が在ります。支流となる川幅は狭い所が多く在り、山の奥に入って釣りをすることも在るので、登山技術や山に対する知識なども必要になります。尚、このような支流は本流の中に多数在るので、人が少ない場所での釣りを楽しめるなどのおすすめポイントも在りますし、自然が豊富に在るフィールドとなるので、新緑や紅葉などの自然美を楽しみながらの釣りを楽しめるなどの魅力を持ちます。因みに、イワナやヤマメ、鮎などを釣る時には遊漁承認証を見やすい場所に付けて釣りをすることが大切です。
岩手の中でのおすすめの渓流ポイントの一つに安比川水系が在ります。ここは安比高原スキー場などが在るエリアで、ペンション、ホテル、コンドミニアム、民宿などの宿泊施設が多く在るので、泊まりがけでの釣りを楽しめると言ったメリットも在りますし、キャンプ場も在るので夏場などはキャンプを楽しみ、渓流釣りも楽しめるなどのメリットも在ります。
渓流釣りの釣り場は、山間に在る渓谷がフィールドになります。大きな岩がゴロゴロと在る場所も在れば、川幅が狭く急な流れを作っている場所も在ります。支流は本流に流れ込みを作る川であり、川の上流は山の谷となる場所であり、沢を登って尾根に出来ると言う沢登を行う登山も在ります。支流などには途中に堰堤が作られている場所も在り、上流での釣りをするためには堰堤を越えなければなりませんが、堰堤の近くには巻き道と呼ばれるルートが在り、堰堤を登るのではなく、山道を歩いて上流に行くと言った登山を楽しめる釣りでもあるのです。
人気の高い渓流釣りのポイントと言うのは川虫が必ず存在していると言われています。川虫はイワナやヤマメなどのエサであり、これを捕食できる場所に生息しているからなのです。人があまり入らない川でも川虫の確認をした時に、川虫がいればイワナやヤマメが生息しているとも言われており、初めての沢で釣りをする時には川虫の確認をしてみる事もおすすめです。
渓流釣りを楽しむ時には遊漁料を支払って、許可証を目立つ場所に付けておくことが大切です。何度か釣りの経験を持つ人であれば、手際などを解っているので、解禁日の確認などを毎年行っておけば良いわけです。しかし、初めての人は勝手が解りませんので、知り合いで渓流釣りをしている人に教えて貰うか、県内の川を管轄している漁業組合のホームページで遊漁料の納付の仕方や申請の仕方などについて調べておくのがおすすめです。尚、許可証を貰えばどこで釣りをしても良いのではなく、中には禁漁区が設けられているエリアが在るので事前に禁漁区について調べておくことが大切です。
安比川水系の中には不動川と呼ばれる場所が在ります。この川は以前2年と言う期間、全面禁漁区域に指定されていた川で、現在では釣りは可能になっていますが、このような場所は定期的に禁漁区域に指定されるケースが在るので釣りに出掛ける前に情報をチェックしておくのが大切です。因みに、魚の数が減少するなどの理由で、一時的に禁漁区域を作る事で自然を守れると言うメリットに繋がります。
県内には多数の渓流ポイントが在り、イワナやヤマメを狙える釣りを楽しめますが、海生息する回遊魚の様に群れを作って泳ぎ回るわけではないので、数釣りをすると言う釣り方は出来ません。しかしながら、仕掛けを岩陰などに投入すると、岩陰に潜むイワナやヤマメが餌を捕食し、釣りを楽しめる魅力、川の流れ、風により木立が鳴り響くと言った大自然の中での釣りを楽しめると言う魅力は海釣りには無いわけです。尚、不動川の本流は安比川で、合流する場所から不動川の源流までは約8㎞になりますが、初心者は経験を持つ人と一緒に釣りを楽しむ事が大切です。
渓谷での釣りは山の知識や登山技術などが必要なケースが多く在ります。特に支流での釣りと言うのは源流近くまで行く事も多く在るので、装備もしっかりとしたものを用意しておく必要が在りますし、釣りと言ってもフィールドは山の中となるので山の知識も必要になってくるわけです。そのため、初心者は経験者と一緒に出掛ける事で安全な釣りを楽しめることに繋がります。
岩手県の中には複数の水系と呼ばれる支流を含む川が流れており、源流からの流れは支流を流れ、本流に合流すると大きな流れを作り上げています。支流も渓流釣りを楽しむ事が出来る場所となりますが、本流とは違って山奥に入っての釣りをすることも在るので、初めての人は経験を持つ人や、その沢での釣りの経験を持つ人と一緒に出掛ける事が安心です。尚、初めての沢で釣りをする時のコツの一つに、川虫の存在が挙げられますが、川虫が生息する事でイワナやヤマメなどの生息する確率が高くなると言われており、釣りをする時には石を幾つかどけて見て、川虫の存在を確認するのがおすすめです。