秋田の釣り場ガイド|男鹿・秋田港の規制と釣り場

秋田の釣り場ガイド|男鹿・秋田港の規制と釣り場

秋田県は男鹿半島の磯・秋田港の防波堤・能代港・象潟漁港など沿岸に釣り場が点在する一方、漁港の多くは漁業者の作業場であり立入が制限されています。また秋田の名物ハタハタには秋田県漁業調整規則による体長制限や漁具・漁法の制限があります。この記事では、県・市町村など公的機関の公開情報を確認できた範囲に絞り、2026年7月時点で秋田県のどこで釣りができるか、ハタハタのルール、守るべき規制をまとめます。

基本情報

項目 内容
エリア 秋田県沿岸部(男鹿半島・秋田港・能代港・象潟など)
主な魚種 クロダイ、マダイ、ヒラメ、アジ、キス、カレイ、ハタハタなど
シーズン 魚種により通年〜季節限定(詳細は下表)
規制の有無 あり。秋田県漁業調整規則によるハタハタ等の体長制限・使用できる漁具漁法の制限、秋田海区漁業調整委員会指示によるまき餌釣り禁止区域、港湾施設ごとの立入制限がある
情報確認日 2026年7月19日(本記事作成時点の公開情報による)

釣りができる場所

秋田県内で「港湾管理者・自治体が釣りを前提として案内している」ことを確認できた場所を中心に紹介します。それ以外の防波堤・岸壁は、公式な釣り可の告知が確認できなかった場所として区別しています。

秋田港釣り(北)防波堤(秋田市)

項目 内容
所在地 受付・管理棟:秋田県秋田市飯島字古道下川端220-2/防波堤自体の所在地表記:秋田市土崎港西一丁目1番49号
アクセス 秋田港外港地区北防波堤。管理棟から入口ゲートまで徒歩約1分(駐車場から釣り場まで陸続き)
駐車場 あり(管理棟に隣接。盗難・事故について運営協会は責任を負わない旨の案内あり)
トイレ 簡易式の洋式トイレあり(女性専用トイレも別途あり)
足場 約800mの防波堤。海面から高さ約4m(先端100mは約2m)の平坦な足場
主な魚種 マダイ、クロダイ、ヒラメ、ワラサ、キス、アジなど
釣り可否 可(有料・季節開放)。開放期間は4月〜11月の土日・祝日のみで、営業時間は5〜9月が6:00〜18:00、4月・10〜11月が7:00〜16:00。未就学児は入場不可、ライフジャケット未着用者は入場不可。天候・波浪・クマの目撃情報などにより臨時休止や営業時間短縮があるため、来場前に公式サイトで当日の開放状況を確認する必要がある

出典:国土交通省東北地方整備局 秋田港湾事務所「秋田港北防波堤釣り開放」秋田港釣り(北)防波堤 公式サイト「施設案内」同「釣果情報・お知らせ」

OGAマリンパーク(男鹿市・船川港)

項目 内容
所在地 秋田県男鹿市船川港船川字海岸通り1-10-9(船川港湾緑地)
アクセス 男鹿駅から徒歩約14分
駐車場 あり
トイレ 情報源によって記載が分かれており、現地の最新設置状況は確認できていない
足場 整備された岸壁・遊歩道(プロムナード)
主な魚種 イワシ、アジ、サバ(サビキ釣り)、青物(ルアー)など
釣り可否 可。男鹿市の観光案内サイトで「散歩コース、釣り、各種スポーツ大会、憩いの場」として利用が案内されている。ただし船川港内でOGAマリンパーク以外の区域(西防波堤など)については、立入・釣りが制限されているとする民間の釣り情報サイトの記述があるものの、港湾管理者(秋田県)による区域ごとの公式な立入禁止リストは確認できなかった。現地の看板表示に従うこと

出典:男鹿なび(男鹿市観光協会)「OGAマリンパーク」

象潟漁港(にかほ市)

項目 内容
所在地 秋田県にかほ市象潟町(民間釣り情報サイトの表記のみ確認。にかほ市公式サイトに詳細な所在地表記は無し)
アクセス JR象潟駅から車で約5分(民間釣り情報サイトによる)
駐車場 あり(無料、約10台。民間釣り情報サイトによる。公式な台数案内は確認できていない)
トイレ 現地には無いとの情報あり(民間釣り情報サイトによる。公式未確認)
足場 岸壁・波除堤
主な魚種 クロダイ、スズキ、アジ、メバル、アイナメ、キス、カレイ、アオリイカ、ハタハタなど
釣り可否 にかほ市公式サイトでは、遊漁自体を前提に使用できる漁具・漁法や自主規制サイズが案内されている。ただし港内のどの区画が釣り可能/立入禁止かという場所ごとの区分は市公式ページに記載がなく確認できていない。北側の防波堤が立入禁止とする民間サイトの情報もあるが公式未確認のため、現地の看板か秋田県漁業協同組合南部総括支所(0184-38-2210)への確認を推奨する

出典:にかほ市「遊漁者のみなさまへ」

能代港(能代市)※現況を公式に確認できず

項目 内容
所在地 秋田県能代市(港湾全体。個別スポットの住所は確認できていない)
アクセス 確認できていない
駐車場 確認できていない
トイレ 確認できていない
足場 確認できていない
主な魚種 民間の釣り情報サイトではアジ、シーバス、カレイなどが紹介されているが、一次情報での裏付けはできていない
釣り可否 断定できない。能代市公式サイトの「釣り情報」ページ(能代港のおさかなマップ掲載予定ページ)は2026年7月19日の確認時点で内容未掲載(準備中)となっており、能代港を管理する秋田県・能代市による立入禁止区域の公式な一覧も見つけられなかった。民間サイトには立入禁止区域があるとの記述が複数あるが出典が示されていない。訪問前に現地の看板を確認するか、能代市の担当窓口に直接問い合わせること

出典:能代市「釣り情報」(準備中)能代市「港湾」

釣り禁止・立入禁止のエリア

  • 秋田港内(北防波堤を除く区域):秋田港で港湾管理者・運営団体が公式に釣りを開放していると確認できたのは秋田港釣り(北)防波堤のみです。中島埠頭やセリオン前は民間の釣り情報サイトで人気スポットとして紹介されていますが、港湾管理者による公式な釣り許可の告知は確認できませんでした。中島埠頭は船舶が接岸する際に立入禁止になるとの案内もあります。立入禁止の看板がある岸壁・防波堤・テトラポットには入らないでください。
  • 男鹿市戸賀の西黒沢〜入道崎沖:秋田海区漁業調整委員会の指示により、男鹿市戸賀西黒沢港西黒沢防波堤先端と基点第6号(男鹿市北浦入道崎と同市戸賀の境の標柱)を結ぶ線の間の区域では、毎年7月1日から8月31日までまき餌の使用が禁止されています(港内の泊地・航路を除く)。
  • 男鹿市戸賀加茂青砂〜船川港本山門前沖:同指示により、基点第6号から基点第7号(男鹿市戸賀加茂青砂と同市船川港本山門前の境の標柱)を結ぶ線の間の区域では、毎年8月1日から8月31日までまき餌の使用が禁止されています。
  • 漁業者の作業区域・立入禁止表示のある防波堤全般:漁港は漁業者の仕事場です。係留ロープ・漁具の近く、立入禁止の柵やロープの先には入らないでください。

ハタハタ釣りのルール

秋田を代表する魚であるハタハタには、秋田県漁業調整規則で明確な体長制限が定められています。

  • 体長制限:秋田県漁業調整規則第37条第1項の表第13号により、全長6センチメートル以下のハタハタは、周年、海面で採捕してはならないと定められています。
  • 卵の採捕禁止:同条第4項により「何人も、海面にあってははたはたの…産んだ卵を採捕してはならない」と定められています。産卵後のハタハタの卵(ぶりこ)を海岸で見つけても採ってはいけません。
  • 所持・販売の禁止:同条第5項により、体長制限に違反して採捕したハタハタ(6cm以下のもの)やその卵は、所持・販売も禁止されています。
  • 禁漁期間について:県条例上、遊漁者に対してハタハタの採捕そのものを一定期間全面禁止する規定は確認できませんでした。周年適用される6cm以下の体長制限が基本ルールです。なお、秋田県水産振興センターは漁業者向けにハタハタの資源管理・水揚げ日数制限等を別途公表していますが、これは漁業(商業漁)を対象とした措置であり、遊漁者の体長制限とは別の枠組みです。
  • 使用できる漁具・漁法:秋田県漁業調整規則第41条により、遊漁者が海面(八郎湖を含む)で使用できるのは「竿釣及び手釣」「たも網及び叉手網」「投網(船を使用しないもの)」「やす」「は具」「徒手採捕」に限られます。刺し網・つき網・潜水器の使用などは認められていません。
  • にかほ市の自主規制サイズ:にかほ市公式サイトによると、地元では法定の体長制限とは別に、資源保護のための自主規制として「ハタハタは全長15cm以下の採捕を控える」との申し合わせが案内されています。県条例の6cmより厳しい目安である点に注意してください。
  • 罰則:秋田県漁業調整規則第55条により、体長制限などに違反した場合は6月以下の拘禁刑もしくは10万円以下の罰金、またはこれらの併科の対象となり得ます(2025年6月1日施行の刑法改正で「懲役」の呼称が「拘禁刑」に改められた後の現行条文です)。

季節ごとに狙える魚

以下は秋田県沿岸で一般的に狙われる魚種と時期の目安です。個々の場所で実際に釣りができるかどうかは、前述の「釣りができる場所」「釣り禁止・立入禁止のエリア」を必ず確認してください。

時期 狙える魚種の目安
春(3〜5月) クロダイ(乗っ込み)、メバル、カレイ
初夏〜夏(6〜8月) アジ、キス、マダイ、クロダイ
秋(9〜11月) ヒラメ、ワラサ、アオリイカ、カレイ
晩秋〜初冬(11〜12月) ハタハタ(体長6cm以下は採捕禁止)
冬(1〜2月) アイナメ、根魚類


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守るべきルール

  • 体長制限のある魚種:秋田県漁業調整規則第37条には、ハタハタ(全長6cm以下)のほか、あわび(殻長10cm以下)、さけ(全長20cm以下)、内水面のいわな・こい・にじます・やまめなど、多くの魚種に体長制限が定められています。基準未満のサイズを採捕した場合は海へ戻してください。
  • 遊漁者が使用できる漁具・漁法:海面では竿釣・手釣、たも網・叉手網、投網(船不可)、やす、は具、徒手採捕に限られます(同規則第41条)。
  • まき餌釣りの区域・期間制限:男鹿市戸賀周辺では、秋田海区漁業調整委員会の指示により7〜8月の一定期間まき餌の使用が禁止されています(前述「釣り禁止・立入禁止のエリア」参照)。
  • 漁業の操業を妨げない:同委員会指示でも「遊漁者が水産動植物を採捕する場合は、漁業の操業を妨げてはならない」と明記されています。
  • 港湾施設の利用ルール:秋田県港湾施設管理条例により、港湾管理者の許可なく施設の利用が制限される場合があります。個別の岸壁・防波堤ごとの可否は現地掲示が最優先です。
  • 罰則:採捕禁止規定などへの違反は、6月以下の拘禁刑もしくは10万円以下の罰金、またはこれらの併科の対象となり得ます(同規則第55条)。

安全とマナー

  • 立入禁止の表示がある防波堤・消波ブロック・柵の先には絶対に入らないでください。
  • 秋田港釣り(北)防波堤ではライフジャケット未着用者は入場できません。堤防・岸壁釣り全般でもライフジャケットを着用してください。
  • 日本海側は天候の急変が起きやすく、実際に秋田港釣り(北)防波堤では強風・雷や視界不良で臨時休止になる日があります。当日の開放状況は現地・公式情報で確認してください。
  • 近年はクマの目撃情報を理由に営業時間が短縮される例もあります。海沿いでも山際に近い場所では周囲に注意してください。
  • 漁港は漁業者の仕事場です。駐車や作業動線の妨げにならないようにしてください。
  • ゴミは必ず持ち帰り、釣り針や糸を放置しないでください。
  • 単独釣行は避け、家族・知人に行き先と時間を伝えておいてください。

よくある質問

Q. 秋田港ならどこでも釣りができますか?

A. できません。秋田港内で公式に釣りが開放されていると確認できたのは、有料の秋田港釣り(北)防波堤のみです。中島埠頭やセリオン前は民間サイトで人気スポットとして紹介されていますが、港湾管理者による公式な釣り許可の告知は確認できませんでした。立入禁止の看板がある場所には入らず、現地の表示に従ってください。

Q. ハタハタを釣ったら何cmまで持ち帰れますか?

A. 秋田県漁業調整規則第37条により、全長6センチメートル以下のハタハタは周年、海面での採捕が禁止されています。6cm以下を採ってしまった場合は所持・販売もできません。にかほ市周辺では地元漁業者の自主規制として「15cm以下は採捕を控える」との申し合わせもありますが、これは県条例の6cmとは別の地域の目安です。

Q. 男鹿でまき餌釣りをしても大丈夫ですか?

A. 場所と時期に注意が必要です。秋田海区漁業調整委員会の指示により、男鹿市戸賀の西黒沢〜入道崎沖では毎年7月1日から8月31日まで、戸賀加茂青砂〜船川港本山門前沖では毎年8月1日から8月31日まで、まき餌の使用が禁止されています(港内の泊地・航路を除く)。この区域・期間外でも、漁業の操業を妨げないようにする遵守事項があります。

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出典一覧