主な釣り場が岩場やテトラではない稚鮎釣りは安全かつ比較的やさしいため、ファミリー層や女性にも人気です。特に、琵琶湖エリアの大津周辺にあたる南湖では、小さな川の河口周辺に小鮎の群れが接岸する3月〜6月にかけて、サビキ釣りでこの稚鮎釣りを楽しむ釣り人で賑わいます。行楽に向くシーズンである春の穏やかな日差しを浴びながら、湖岸でのんびりと楽しむことができるため非常におすすめです。また近畿圏以外の遠方にお住まいの方は、宿泊して琵琶湖や京都観光もスケジュールに組み込むとより一層楽しめます。ここでは、そんな春の琵琶湖の稚鮎釣り情報を紹介していきます。
春の温かな日差しの中でのんびりと楽しむことができる稚鮎釣りは、琵琶湖の風物詩ともされています。魚の「引き」に釣りの醍醐味を感じる「釣りの猛者」には物足りないかもしれませんが、のんびりとした時間を楽しんだり、手元にわずかに来る微妙な当たりを楽しめる方にはうってつけの釣りです。琵琶湖の南部が主な釣り場のため、交通の便が良い点も手軽さの理由のひとつです。初心者に注意してもらいたい釣り情報としては、その年の降雨量によって、雨・河川の濁りが流入するため湖岸の稚鮎に変動が見られることも。都度検索し、最新の釣果をチェックするのはもちろん、最初のうちは坊主でも良いぐらいの覚悟で、ピクニック気分で訪れましょう。
主に3〜6月がシーズンである稚鮎釣りは、比較的温かめな南湖近辺が盛んで、大津など新快速が停車したり、京都のすぐ隣であったりと利便性が高い地であるため、気軽にチャレンジできるのが強みです。また、その年の降雨量によって、雨・河川が原因で湖水が濁り漁場が乱れるため、初心者には読みづらいのもポイント。初心者は特にネットで釣果をチェックしておきましょう。
ここでは琵琶湖・南部での稚鮎釣りおすすめのスポットを紹介します。まずは大津市の琵琶湖のほとりにある滋賀県立琵琶湖文化館の周辺。西側からはフェンス越しに、東側では沿岸から釣ることができます。他にも、膳所駅の西から流れ込む諸子川の河口、大津プリンスホテルの裏に流れ込む相模川の河口などもおすすめです。また、近江大橋の沿岸には河川敷が広がっており、西側の広野部も良いポイントで釣り人が良く釣り糸を垂らしています。また、琵琶湖沿岸ではないですが、大津市内の若葉台西部の山中にから淀川へと流れる盛越川も良いスポットです。
琵琶湖・南部での釣りスポットとして、おすすめなのが大津市です。電車のアクセスがしやすく、琵琶湖沿岸部にはたくさんスポットが点在しています。琵琶湖文化館の周囲や、膳所駅西側から琵琶湖に流れる諸子川の河口、大津プリンスホテルの裏側・相模川の河口、堂の川河口、吾妻川河口、近江大橋の西側河川敷などが代表的な場所です。また、盛越川も良いスポットです。
鮎の調理方法は、天ぷら・からあげ・塩焼きなどたくさんありますが、人気のある調理法に飴炊き(甘露煮)があります。湖周辺の料亭や土産物屋でも味わうことができる人気料理ですが、自宅でも簡単にできるので、釣り上げたらぜひチャレンジしてみて下さい。まずワタ抜きをしてから鮎を水洗いしましょう。酒・みりん・砂糖・醤油=2:2:1:1ぐらいの割合いの煮汁を作り、沸騰させます。ひたひたになる量の煮汁を作るようにしてください。稚鮎を入れ、お好みで山椒やショウガを入れます。中火で煮続け、飴のような状態になったら完成です。ぜひチャレンジしてみてください。
人気の調理方法として、お土産でもよく販売されている飴炊き・甘露煮があります。主な材料は酒・砂糖・みりん・醤油の煮汁と、ショウガ・山椒を風味で足すだけ。飴の様な状態に絡むまで煮るだけで完成するのでぜひチャレンジしてみてください。もちろん、天ぷらや塩焼きも絶品なので、ぜひ他の調理法も挑戦してみましょう。
基本的には、サビキの仕掛けで釣ることになります。竿は4.5mのもので充分ですが、あまり釣れない場所やフェンスなどがあり遠い場合は長い竿が必要になります。無難に6.1mのものを使うという手もあります。釣り針は金・銀のメッキが入った2.5号の秋田キツネが良いでしょう。らせんはバネ状のものを使用すると、水中で仕掛けを動かす度に伸縮して練り餌がうまくばらまかれるため、推奨します。道糸は1.0〜1.5号のものを、幹糸は0.6〜0.8号のものが良いでしょう。おもりはナス型錘の1.5〜2号くらいのものが目安です。
サビキ釣りのポイントとして、竿は4.5mのもの、もしくは条件によって使い分けるのが面倒であれば6.1mのものを使いましょう。釣り針は2.5号の秋田キツネ、らせんはバネ状のものを使用すること。道糸は1.0〜1.5号のものを、幹糸は0.6〜0.8号のもの、おもりは1.5〜2号のナス型錘を使用しましょう。
仕掛けを使って釣る手順として、まず仕掛けを釣り竿にセットします。そして、らせんが隠れる程度にまで「しらすミンチ」をつけます。仕掛けがすっぽり水中に隠れるように落とし、竿を上下に揺らします。ここでうまく水中にエサがばらまかれ、エサと間違えた稚鮎が針に掛かる、といったのが主なメカニズムです。注意点としては、稚鮎は割と水面近くを泳いでいるため、あまり深くまでさげないこと。竿の動かし方は上に速く、下は遅くで、一旦下で止めると良いです。アタリは目印が動くか糸が張るかのどちらかで、慌てずゆっくり引き上げると一度に何匹も吊り上げることができます。
鮎は水面近くに居ることが多いため、あまり深くまで仕掛けを降ろさないようにしましょう。上下に揺らす際も上には速く、下げるのはゆっくりで。引きがあっても慌てずゆっくり引き上げると何匹も釣れます。しかし、あまり長い間掛かったまま放置しているとブラックバスなど外来魚が掛かってエサを全部取られたり、もつれて使い物にならなくなるため、注意してください。
3〜6月の温かなシーズン通して、琵琶湖の自然・風景とともにゆったり楽しめるのが大津市・琵琶湖南部での稚鮎釣りです。主に大津市では湖岸に流れ込む河口付近や近江大橋付近に釣りスポットが点在しており、初心者は釣果をネットや周囲の釣り具店で確認しながら挑むと良いでしょう。竿は4.5〜6.1mのものを使用し、仕掛けはサビキを使用するのがポイント。水面近くで泳ぐ習性があるため、あまり湖面深くまで仕掛けを下げず、水面付近を狙うのがコツです。最初のうちは周りの釣り人の様子を観察しながら、動きを真似しつつコツを掴んでください。