釣りは家族で楽しめるレジャーとして親しまれています。中でも岸から手軽に始められる「エギング」は、子供と一緒に釣りに行くお父さん・お母さんにも人気の釣りです。
釣りは誰から教わったか、という話題は読者の間でもよく盛り上がります。「釣りを教わった人についての質問」もぜひあわせてチェックしてみてください。
「エギング」とは何か。何をターゲットとした釣りなのか、どんな準備が必要なのか。子供用ロッドの選び方や初心者向けのタックルの選び方など、この記事を読んで早速「エギング」を始めてみましょう!
結論から言うと、「子供用」という専用規格のエギングロッドが市販されているわけではありません。子供と一緒にエギングを始めるときは、大人用と同じラインナップの中から、身長や体力、実際に釣りをする場所(防波堤・漁港・釣り公園など)に合わせて、短め・軽め・硬さL〜ML前後のモデルを選ぶのが基本です。
短く軽いロッドはしゃくる動作(ロッドアクション)が少ない力でできるため、腕力の弱い子供でも扱いやすく、疲れにくいのがメリットです。反面、短いロッドは飛距離が出にくいため、足場が高い場所や遠投が必要なポイントには不向きな場合もあります。まずは足場が低く安全な釣り公園や漁港内で試すのがおすすめです。
下記は身長を目安にしたロッド選びの早見表です。メーカーが公表している「子供向け」の基準ではなく、一般的な短め・軽量エギングロッドのスペック帯を身長の目安に当てはめた参考値なので、実際に釣具店で持たせてみて、しゃくりやすいかを確認することをおすすめします。
| 身長の目安 | ロッド全長の目安 | 自重の目安 | 硬さの目安 | エギ号数の目安(秋の新子) |
|---|---|---|---|---|
| 〜130cm | 6.5〜7ft台 | 100g以下(軽いほど楽) | L〜ML | 2.5〜3号 |
| 130〜150cm | 7〜8ft台 | 100g前後まで | L〜ML | 2.5〜3号 |
| 150cm〜 | 8ft前後〜(大人と同じ) | 100g前後 | ML | 3〜3.5号 |
※上記はあくまで目安です。腕の長さや筋力には個人差があるため、同じ身長でも合うロッドは変わります。参考までに、後述の候補モデル(7ft台)のメーカー公表自重は78〜93gでした(2026年8月18日確認)。
・全長:迷ったら7〜8ft台の短めモデルから。取り回しやすく、しゃくりの練習にも向いています。
・自重:カタログの自重(ロッド単体の重さ)が軽いほど、長時間振っても疲れにくくなります。
・硬さ:L〜MLクラスが子供には振りやすい傾向があります。硬すぎるロッドはしゃくりに力が必要です。
・価格帯とセット品:ロッド単体か、リールやラインまで含めた入門セットかを確認しましょう。セット品は別途ラインやエギを買い足す手間が省けます。
・持ち運び:車のトランクや電車移動が多いなら、2ピースや振出(テレスコピック)で仕舞寸法が短いモデルが便利です。
具体的な候補モデルは、後述の「ロッド」の項で紹介します。
エギングとは、エギ(餌木)というルアーを使って主にアオリイカを狙うルアー釣りです。
防波堤や漁港など、岸から簡単な仕掛けで手軽に楽しめる一方、季節や釣り場、時間帯や潮の状態によってエギの選択や攻め方が変わり、人によって釣果に大きく差が出る奥深さがあるため人気の釣りの一つです。
また、メインターゲットのアオリイカはイカの王様と言われており、非常に美味しいことで知られています。
アオリイカ以外にも「釣ってみたい魚は何ですか、という質問」のように、次に狙ってみたい魚種について語り合う話題も人気です。
あまり市場に出回らないアオリイカですが、大きさにもよりますが一杯2,000円近くで売られていることも多く高級食材です。アオリイカの刺身を一度食べたら他のイカが食べられなくなるとも言われています。
そんな高級食材が手軽に釣れることからエギングは非常に人気があります。
エギングに最低限必要な物を下記に箇条書きにする他、あると非常に便利なものを紹介します。
・ロッド(釣り竿)
・リール
・ライン(糸)
・エギ(餌木)
最低限これだけあればエギングは可能です。この手軽さが人気の秘密です。
この手軽さから、「釣竿を使わない魚の獲り方についての質問」のように、道具を最小限にした釣りに興味を持つ人もいます。
コロナ禍で釣りがブームとなりましたが、エギングから釣りを始める方も多いです。
一方でタックル(ロッドやリール、ラインや仕掛けなどを含めた魚を釣るための道具一式のこと)の性能差が出る釣りでもあるので、素人から玄人まで幅広い人気があります。
どんなタックルを使ってもエギングは可能ですが、よく使われるタックルについて解説します。
エギングをする場合はエギングロッドというエギングに特化したロッドを使うことをオススメします。
少し前はシーバスロッドでエギングをやる方も多かったですが、専用ロッドはエギングがしやすいように作られているので、快適さが違います。
エギングは「しゃくり」と呼ばれるロッドアクションでエギを動かすことでイカを釣りますが、そのアクションがしやすいように作られているがエギングロッドです。
エギングロッドは万能と言われており、エギング以外にもシーバスや青物を釣ることもできるパワーもありますので、最初の一本にオススメです。
筆者も最初のロッドはエギングロッドでした。
エギングロッドは他の釣りにも流用しやすく、「磯のヒラスズキ釣りに必要な道具についての質問」のように、別ジャンルのタックル選びの参考にする読者もいます。
身長の低い子供や小柄な人には、全長が短く自重が軽いモデルが扱いやすい傾向があります。以下はメーカー公式サイトと販売店の両方でスペックを確認できた候補例です(「おすすめ」の断定ではなく、価格帯の違う候補として見てください)。ロッドは後継モデルへ切り替わり販売終了になることがあるため、購入前に最新の公式情報を確認してください。
| メーカー・モデル | 全長 | 自重 | 硬さ | 対応エギ | メーカー表示価格(税抜) | 公式ページ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| ダイワ エメラルダス X 79ML・J(2025年7月発売) | 2.36m(7.9ft) | 93g | ML | 1.8〜3.5号 | 18,000円 | 公式ページ |
| ヤマガブランクス カリスタ 72L/TF | 2.204m(7.2ft) | 79g | L | 2.5〜3.5号 | 49,000円 | 公式ページ |
| ダイワ エメラルダス AIR 78M・K | 2.34m(7.8ft) | 78g | M | 2.5〜4.0号 | 63,000円 | 公式ページ |
型番・全長・自重・対応エギ・価格は2026年8月18日時点のメーカー公式サイトの表示で、販売店の商品ページ(釣具店・ショッピングモール)でも同じ数値であることを確認しています。実売価格は店舗やセールで変動します。最初の1本として現実的なのは1万円台〜2万円前後の入門帯で、7ft台でも自重が軽い上位機は「軽さを最優先したい」場合の選択肢です。
あわせて使う道具の目安は、リール2500番前後、PEライン0.6〜0.8号、リーダー(フロロカーボン)2〜2.5号、エギは秋の新子シーズンなら2.5〜3号が扱いやすいサイズです。
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リールにもエギング専用リールというのがありますが、リールは特に専用にこだわる必要はないです。
選ぶポイントとしては、
・糸がどれくらい巻けるか
・ハンドルはダブルハンドルかシングルハンドルか
です。これはそれぞれ好みなので釣具屋の店員さんと相談しながら決めるといいかもしれません。
筆者は2500~3000番のダブルハンドルのリールを愛用しています。
釣り糸にはその素材によって種類がいくつかあり、さらにそれぞれに太さがあります。
エギングにおいて選ぶラインはPEライン一択です。
理由は簡単で、PEラインが最もエギングに一番重要な「しゃくり」をダイレクトにエギに伝えることができるためです。
ナイロンやフルオロカーボンのラインは伸びやすいため、ロッドアクションがエギに伝わらず、またイカがエギに触った「アタリ」を取りづらいため釣果に大きな差が出ます。
ちなみに釣りでは魚(イカ)に近い方から金をかけろという言葉があります。
ラインは最も魚に近く、重要な要素です。
ラインの太さは人ぞれぞれで、アオリイカは目がいいため細いラインを使うべきという人もいますし、エギのロストを防ぐためなるべく切れにくい(太い)糸を使った方がいいという人もいます。
筆者はどちらかと言えば後者です。
エギングをするためにはエギが必要です。
エギには沢山種類があり、どのエギを買えばいいか悩むと思います。また、エギは安くなく、それでいて釣りの最中に根掛かりでロストすることが多いため、手軽なエギングにおいて一番の難関がエギ選びだと思います。
参考までに文末記載の釣行で活躍した筆者のオススメのエースエギを紹介します。

エギ王サーチやエギ王ライブ、ダートマックスを主に使っています。色はショコラブラウンやヤンニョムチャート、パッションレッドなどの赤系とパープルボーダークリスタルパープルなどの紫系が好きです。
エギを持ち運ぶのに便利なアイテムです。
エギングではいくつものエギをローテーションしながら釣りをするので、持ち運びとエギの交換の手際の良さが釣果を左右します。
エギをローテーションする際に便利です。
あれば便利と記載しましたが必須です。
釣れたイカを締めるのに使います。
生きたままクーラーボックスに入れてもいいですが、墨だらけになってしまうので締めた方が美味しく食べることができます。
釣れたイカを保管するために便利です。
クーラーボックスにそのまま入れてしまうとイカスミで汚れてしまい片付けるのが非常に大変になるためあると非常に便利です。
参考までに筆者の愛用タックルを紹介します。
ロッド:ヤマガブランクス カリスタ 89ML
リール:ダイワ19セルテートLT3000S-CH-DH
ライン:シマノピットブル 0.8号
リーダー:シーガープレミアムマックス4号
以前はダイワのエメラルダスシリーズを使っていましたが、ヤマガブランクスを使い始めてからはずっとヤマガブランクスを使っています。
カリスタは非常に軽くて扱いやすいエギング専用ロッドですが、ロッドにパワーがあり中型の青物であっても釣り上げることができます。
エギングにはハイシーズンと呼ばれる釣りやすい時期が春と秋、1年で2回あります。
春は大型のアオリイカを釣るのに適しており、秋は新仔と呼ばれる少し小型のアオリイカが釣りやすいシーズンです。
春はサイズを楽しむ釣り、秋は数を楽しむ釣りと言われています。
多くの釣り人、特に初心者や子供にオススメしたいシーズンが秋の新仔シーズンです。
秋のアオリイカは好奇心が旺盛で積極的にエギに近づいてくる習性があるため比較的釣りやすいためです。
とは言え、最近はエギングブームのため多くの釣り人がエギングを行った結果、イカがスレて(慣れて)しまい釣りづらくなっているという状況もあります。
人気のスポットは場所取りもですが、イカもスレていて釣りづらいのでポイントの選定は重要です。
アオリイカは春から初夏に沿岸の藻場などで産卵し、その年に生まれた個体が秋にかけて成長しながら岸近くに増えてきます。静岡県水産・海洋技術研究所 伊豆分場の調査(伊東市場)では、産卵期は5〜7月で、その年生まれの個体が10月には体長13cm・体重0.2kgになると報告されています(出典:静岡県水産・海洋技術研究所 伊豆分場「アオリイカの生態と資源管理」)。この時期に岸から釣れる小型の個体が「新子」と呼ばれ、エギングでは一般に9月〜11月ごろが新子シーズンとされますが、水温や地域によって前後するため目安として捉えてください。
子供と一緒にエギングへ行くときは、次の点を出発前にチェックしておきましょう。
・ライフジャケットを着用する:法律で着用が義務化されているのは小型船舶の乗船者で(国土交通省「ライフジャケットの着用義務拡大」)、堤防や岸壁からの釣りは対象外ですが、海上保安庁は「ライフジャケットは常時、正しく着用」するよう呼びかけています(海上保安庁「海釣りの心得」)。万一の落水時に生死を分けるので、子供には必ず着用させ、大人も一緒に着けましょう。釣り公園など施設によっては独自に着用を求めている場所もあります。
・キャスト前後は周囲を確認する:エギのカンナ(針)は鋭く、後方や周囲に人がいないか声をかけてから振りかぶりましょう。
・夜釣りは避け、明るい時間帯に行く:新子シーズンは日中や夕方でも十分に釣果が狙えます。
・足場のよい釣り公園や柵のある岸壁を選ぶ:地磯など足場が悪い場所は子連れには避けましょう。立入禁止の場所には入らないでください。
・帽子と偏光サングラスを着用する:飛んできたエギや日差しから目を守れます。
・熱中症対策をする:飲み物と休憩をこまめに取り、無理のない時間で切り上げましょう。
冒頭にも書いた通り、エギングは地磯などアクセスが難しいところ以外に、防波堤や漁港など車を降りてすぐの場所でも行える釣りです。
自分の住んでいるところでどこが釣れるのかは地元の釣具屋に聞くのが最も手っ取り早いですが、いいポイントというのはなかなか教えてくれないのが実際のところです。
一番いいのは自分の足で色々なポイントを巡ることですが、一番の目印はズバリ墨跡です。
下記は筆者の住んでいる地域の防波堤ですが、このようにエギングハイシーズンになると墨跡で地面が汚れていることが多いです。

実際に自分で釣ってみて確かめるよりも、こうした墨跡があるところ、墨跡が多いところで試してみるのが最も効率的です。
エギングのアクションなどの説明は別記事で改めて詳しく説明するとして、早速エギングに行ってきたのでその釣果報告です。
今回使ったタックルは前述の通りですが下記です。
ロッド:ヤマガブランクス カリスタ 89ML
リール:ダイワ19セルテートLT3000S-CH-DH
ライン:シマノピットブル 0.8号
リーダー:シーガープレミアムマックス4号
釣行日は満月の夜、大潮を狙って地磯に行ってみました。
使ったエギは下記の釣果写真で見てみて下さい。

今回は下地がレッドとパープルのエギが当たりカラーで、比較的スムーズに釣ることができました。
今年は例年に比べて猛暑が続き海水温が高いままだったのもありアオリイカのサイズが大きいように感じました。
ここからは筆者の主観ですが、ナイトゲームは紫や赤のエギ、日が登ってきた頃はオレンジ、日中はピンクや青などのエギが当たりカラーであることが多いと感じています。
エギングは太陽や月の光量、海の潮の色などで当たりカラーが変わるので、この奥深さも人気だと思います。
アオリイカは煮ても焼いても絶品ですが、何と言ってもやはりお刺身がオススメです。
今回釣ったアオリイカは下の写真のようにお刺身でいただきました。

アオリイカは捨てる部分がほとんどなく、ほぼ全て食べられることで有名です。
特にクチバシと呼ばれる口の部分が珍味として有名なので、是非釣って味わってみることをオススメします。
身長や体力によっては使えますが、大人用の標準的な8ft台・M以上のロッドは重く硬いため、子供にはしゃくりにくいことがあります。まずは短め・軽めのモデルを試させて、扱いにくそうであれば買い替えを検討するとよいでしょう。
年齢よりも体格と体力、そして釣り場の安全性次第です。ロッドをしゃくる動作に必要な腕力があり、保護者の指示を理解して周囲の安全確認ができるようであれば始めやすいでしょう。最初は足場のよい釣り公園などで、保護者がすぐそばについて見守るのがおすすめです。
初めての1本としては十分です。ロッド・リール・ラインがバランスよく組み合わされているため、単品で選ぶより失敗が少なくなります。続けるうちに気になる部分(重さや硬さなど)が出てきたら、そのタイミングでロッド単体の買い替えを検討すれば問題ありません。
エギングはエギングロッド(8ft前後)に2500〜3000番のスピニング、エギ3〜3.5号が基本の組み合わせです。 詳しい選び方は釣り道具・タックルおすすめガイドも参考にしてください。
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エギングの竿・リール・PEライン・エギの号数の決め方はエギング入門タックルの選び方で解説しています。