船でのキス釣りと言うのは数を多く釣ることが出来ますが、実際には釣れている人もいれば釣れていない人もいます。隣にいる釣り人は100匹近く釣れているけれども自分は10匹しか釣れないと言ったケースも在ります。釣りには上手い下手が在りますが、釣れない原因は上手い下手と言う事ではなく、仕掛けに問題が在って釣れない事も有ります。尚、キス釣りの仕掛けは、リール糸の先端にテンビンを結び、リール糸から真っ直ぐ伸びる側にオモリを取り付け、逆側に船釣り用の市販の仕掛けを結ぶと言った形で作るのが特徴です。
シロギスのことを単にキスと呼ぶ事も有りますが、シロギスは銀色に輝く美しい魚で、塩焼きや天ぷら、大型のシロギスならお刺身などが絶品の魚で、海岸からの遠投を行う投げ釣りに人気が集まっています。シロギスの投げ釣りは、遠投を行った後は少しずつリールを巻いて手前に引き寄せながらアタリを待ちます。また、投げ釣りでは遠投を行う目的で、オモリはジェット天秤を使います。これは空気抵抗を少なくして、少しでも遠くに飛ばすこと、そしてシロギスのポイントに投げ入れるなどの目的が在るからです。船の場合は遠投などをする必要が無いので、小型のテンビンやオモリ、市販のキス釣り仕掛けを使って楽しむ事が出来ます。
キス釣りが初めてと言う初心者の人でも簡単に仕掛けを作ることが出来ます。リール糸の先端にテンビンを結び、リール糸から真っ直ぐ伸びる側にオモリを取り付けます。後は、テンビンの片側に市販のキス釣り用の2本ハリがついている仕掛けを結ぶ事でシロギスを釣るための準備が整います。後は、ハリに釣り餌となるゴカイや青イソメなどを刺して釣りを始める事が出来ます。
シロギスは海底が砂地の場所に生息している魚で、海底を釣る魚でもあり、投げ釣りなどの場合は海底を這うようにして手前に引き寄せながらアタリを待ちます。一方、乗合船や手漕ぎボートの場合は真下がポイントでもあり、場所を変えながらアタリを待つ釣り方になります。基本的には、オモリが海底に着いた状態からリールで少しだけ糸を巻き取り、ラインがぴんと張っている状態でアタリを待つ釣り方になりますが、オモリは仕掛けなどを海底に沈める役割を持つ釣り道具ですが、海底にオモリが到達した時など、砂煙をあげる事でシロギスは興味を示して餌の方に来ます。
砂煙をあげるためのオモリでおすすめになるのが小田原型や角型と呼ばれるオモリで、角が在るので海底にオモリが付いた時に砂煙をあげる事が出来るので、シロギスが集まってくる可能性を高めてくれます。尚、オモリにはナス型と呼ばれる丸っこい形をしているものや、中糸を通して使う中通しなどの種類も在りますが、シロギスを狙う時などは角型などの角が在るオモリを利用するのがおすすめです。
市販のキス釣り用の仕掛けには船用と投げ釣り用の2種類が在るので購入する時は間違えないようにします。また、市販されているものには色々なタイプが在りますが、シロギスを釣る時のハリは流線と呼ばれる細長い形をした針がおすすめです。尚、シロギス釣りに慣れている人は、3本ハリを使う事も可能ですが、3本ハリにすると全体の長さが長くなります。そのため、初心者の内は取り込みがし易い事、取り扱いが楽に行えるなどの理由からも、2本ハリがおすすめです。尚、人気が在るのは小型のテンビンに2~3本の枝ハリを結んだものとなりますが、ハリの数だけではなく、ハリスの長さも10センチ程度のものに人気が集まっています。
市販のものはそのまま利用できるので人気が在りますが、食いが悪い時などはハリスを長くすることも在ります。この場合は、枝ハリを自分で結んで作ることになりますが、枝ハリのハリスを長くするとシロギスのアタリが取り難くなります。また、ハリスの長さが短いとアタリが来た時の合わせが遅れてしまい、釣れなくなる事もあります。そのため、ハリスの長さは10センチほどが人気を持つのです。
真下がシロギスのポイントとなりますが、軽く投げて釣る事も有ります。そのため、釣竿は1.5~2メートルの長さが使い勝手が良いのでおすすめです。また、リールは軽く投げる事もあるので、初心者の人などの場合は小型のスピニングリールが使いやすいのでおすすめです。リールにはPE1~2号のラインを100メートルほど巻くことが出来るタイプが便利です。小型の遊動導式テンビンには10~15号の角型や小田原型の角が在るオモリを取り付けます。テンビンの先には市販の船用仕掛けを利用する方法も在りますし、自ら作る方法も在ります。初心者の人の場合は、最初の内は市販のものをそのまま結んで使うのが便利です。
釣竿は軽く投げてポイントを狙う事も有るので1.5~2メートルの長さの竿が取り扱いに便利ですし、リールについても小型のスピニングリールがおすすめです。尚、ハリは慣れない内は2本が便利で、ハリスは1~1.5号、長さは7~10センチ、ハリは流線の9~11号にします。尚、ハリのサイズはシロギスのサイズにより異なりますので、事前に船宿などに聞いておくと安心です。
キス釣り用の仕掛けを自ら作る場合のコツは、枝ハリの結び方を覚えておくことです。因みに、枝ハリのことを枝スと言いますが、枝スと言うのは枝ハリスの略のことを意味しています。小型の遊動式テンビンに90㎝のラインを結び、テンビンカラ0㎝の場所に枝ハリを結びます。結び方は幾つかの方法が在りますが、結ぶ時にはハリが上を向くようにラインに寄せてから、枝ハリとラインを8の字結びにして結んで行くのが簡単な方法です。尚、結んだ後に残った余分なラインはカットしておきます。また、この結び方を覚えておけば、2本から3本に変える時にも直ぐに作ることが出来るなどのメリットが在ります。
枝ハリを結ぶ方法を覚えておくことで、食いが悪くなった時は長めのハリスに交換をしたり、逆にアタリが解り難い時などはハリスを短くすることが出来るなどのメリットが在ります。枝ハリスの結び方のコツは、8の字結びで行う場合は道糸側にハリの上側を合わせてから8の字に結ぶ事で、ハリは道糸の外側に向いた状態で結ぶ事が出来るようになります。
乗合船や手漕ぎボートを利用してのキス釣りは投げ釣りとは異なりポイントは船の真下や軽く投げて狙う形になるのでジェット天秤などのような空気抵抗が少ない物を利用せずに、船用の市販の仕掛けを利用する事で釣りを楽しむ事が出来ます。また、シロギスは砂煙が上がることで興味を示して餌を捕食する習性が在ります。オモリが海底に落ちた瞬間、オモリの重さで砂煙が上がることで釣果も期待出来ると言う事です。尚、オモリには色々な形が在りますが、船でのキス釣りの場合は遊動式テンビンに角型などの角が在るオモリ利用するのがコツです。