『釣り』には色々な種類があります。これは釣りに使う道具だけに限らず、場所(つまりは足場や状況)や、何を目的として釣りをするのか、などの違いでもパターンが増えて、多様な種類の『釣り』があります。今回は、そんな色々な多種多様な釣りの中から「イセエビ釣り」というものを紹介したいと思います。イセエビ、聞けば高級食材を連想する海老の4番バッターの様なワードです。ですが、それ相応に危険な話題も多く、ちゃんとした手順でやっていく事が大切な『釣り』でもあります。
『釣り』とはいきなり関連性が低い事柄にはなりますが、非常に重要な事でもあるので記載します。「イセエビ釣り」とは、どんな釣りなのかと言うと文字通り『伊勢海老』をターゲットにした釣りになります。ですが、伊勢海老とは高級食材でもあり、中には違法漁業や地元の漁業組合を通さなくてはならないとかだったり、外国人の密猟者にばったり出会ったりと、そこらへんを気をつけないと事件化して巻き込まれるという事も多々あります。特に日本では伊勢海老が釣れるという海の多くは漁業禁止地区に指定されたりするので、初心者がそこら辺を間違えて警察の方々のお世話になってしまいかねない問題もあります。
まず、初心者の方が事件に巻き込まれたり、地元の漁業組合を通さないといけない場合だったり(これは地元漁業組合が釣りツアーなどの協賛になっていて、漁船に同乗してもらう形のタイプの観光とかならば、ちゃんと地元漁業組合などに確認を取れば安心できます)と、気をつけないといけない事が多々あります。高級食材とはそれだけ、ちゃんと現地の法律(地方条例含む)の整備状況などを下調べしないといけない、それがまず初心者が気をつけないといけない事柄です。
前述にて長々と初心者の方が陥りやすい「伊勢海老」の魔力とトゲについて記載しましたが、そろそろ『釣り』の本題に入りたいと思います。イセエビ釣りは、どんな釣りなのかと言うと、別名を「夜の戦い」と言われる程に、シンプルなやり方ながらに夜でないとHITしないであろう釣りであるという事です。釣具はルアーに、中通しのされたオモリ(サイズはおおよそ10号から25号(場合によってはもう少し上でも可)です)、そしてゴム管を糸先に通してハリス(針の巣の様な針が多くある道具)を先に構えさせた釣具があればOKです。ですが、ここで重要なのは「ライトをあまり使ってはいけない」という事です。
要約するとイセエビというのは夜行性であり昼間や朝はいません。そして釣りをする場所というのは座礁の岩が隙間が多い最中に釣り糸を垂らしたり、湾岸のテトラ(整備された湾岸路の海側に置かれてる金平糖みたいたコンクリートの事)の隙間に、夜の時間帯に垂らして釣る事が「イセエビ釣り」となります。餌は基本的にはイソメやイカを用います。そしてイセエビは光を認識すると物凄い速度で逃げるので海面まで引き上げたら即時に網で確保する事が大切です。つまり「おすすめ」とすべきは夜に動くという事になります。
イセエビ釣りとは、茨城県の一部などでは漁業権を放棄している海釣りスポットなどもあり、そこら辺ではイセエビ釣りが活発な地区でもあります。人気の秘訣とは、言ってしまえば「伊勢海老」のブランドと、美味しさが一番の理由だとも言えます。それでいて、場合によっては素人でも釣り上げさえすれば、同日早朝に伺うのであれば漁商業地区に伺い懇意な店があるならば買い取って貰えるケースもあったりする為、釣り人の中には趣味と実益を兼ねたコネを作り上げている人も居ます。ですが、それだけ人気がある事や希少性が高いイセエビというブランドは、初心者の方に注意喚起した項目で申し上げた通りの危険性も付き纏うモノでもあります。
イセエビが人気な理由とは、その味とブランドが原因でもあります。違法漁業になる土地もある事が一種の危険の香りを誘発しているのかもしれません。どちらにしても、イセエビ釣りとは比較的簡単な釣具と状況で行える、準備の難しさ自体は高くないシンプルな釣りでもあるので、それも一種の人気の秘訣と言えます。ですが、警察の方々や地元漁業組合の方々の迷惑にならない様にする事が大切です。
『釣り』では「ポイント」という言葉は、ヒントや重要な事を意味するワードとしてのポイントと、そして釣りの仕掛けをする場所、釣りをする場所、の意味でのポイントという2通りがおおよそメジャーな意味合いとして通じる言葉です。そして今回は釣りをする場所の意味でのポイントを述べさせて頂きます。イセエビ釣りとは前述でテトラの隙間とか座礁の岩の隙間とかに釣り糸の仕掛けを垂らすと言いましたが、これは湾岸内側でやればいいという訳でもありません。湾岸内側だとアタリになる可能性は低くなります。ブーツのしっかりとした準備などが必要です。目的とすべきは海と湾岸の合間のテトラ6、4で海寄りの辺りの場です。
イセエビとは夜行性な上に岩やテトラの隙間の中などで夜に活発に活動しています。そして、それは比較的海辺側寄りである方が好ましいです。もちろん現場の状況でケース・バイ・ケースではあるのですが、テトラや岩の座礁というのは隙間を落とす場所は湾岸寄りになる程、テトラと座礁の隙間が狭く、イセエビが入り込む穴が無い場も増える為、テトラや座礁の上を怪我したり転んだりしない様に気をつけて移動して比較的海辺寄りのあたりの座礁やテトラの隙間に釣り糸を垂らしていくという事が大切な『ポイント』です。
イセエビとは夜行性な上に逃げ足も速い獲物です。素潜りして海の中から手などで捕まえようとしてみれば分かると思いますが、エビの中にはビュン、と海の中をミサイルみたいに逃げる種類も居ます。イセエビは比較的に個体によりけりではあるのですが、総じて逃げ足が速い生物です。故にハリスに餌を付けて、多量にあるハリスの針がイセエビのどこかを捕まえる儲け物の仕掛けも意図しつつ、逃がさない様にして、ルアーで釣り上げて直ぐに網で捕まえるという前述した部分がシンプルながらとても重要なコツにもなっています。ですが、それ以外のコツは何かと言うと、まだあります。それは「サイレント」になるという事です。
サイレントになるとはどういう意味かと言うと、つまりは沈黙を通すという事です。イセエビはライトの光を認識するとすぐさま逃げる程に警戒心が高い生物です。または生物的習性の可能性もあります(つまりは光に弱いなど)。そして振動などにも敏感で警戒してきます。釣りの基礎基本である沈黙ですが、これは深夜や夜に行うという意味で「慌てず、怪我をしない様に、そして沈黙で」を実行して前述の網でゲットに至るまでを黙々と実行していく事が大切です。
イセエビ釣りというのは夜か深夜に行うイセエビを獲物とした釣りの事を指します。そして、イセエビとは夜行性でもあり光に対して逃げる習性があるので、ライトを用いるのは厳禁であり、海面近くまで引き寄せたら一気に網で捕まえて逃げられない様にする事が大切です。ハリスを用いるのはイセエビの形状のどこかに引っかかれば儲け物という理由もあります。しかしやはり網は重要です。そしてイセエビ釣りとは、日本では各地で違法となっている事もあれば合法となっている事もある、時と場合によってはアンタッチャブル(触れてはいけない)な釣りでもあるので、初心者の方は現地の下調べも重視しないといけません。