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カセ釣りとは、海上に固定した小さな船(カセ船)に乗り、その船を釣り場にして釣る釣りです。和歌山県公式観光サイトの串本の業者紹介では、養殖イケスの横に、トイレ付きのボート(カセ船)をロープで固定して釣る、と説明されています。この記事では、2026年10月2日時点で公式サイトから確認できた内容だけをまとめます。呼び方や仕組みは業者ごとに少しずつ違うため、地域ごとの違いは断定せず、確認できた事実だけを書きます。確認できなかった点は「確認できていない」と書きます。
| 項目 | 内容(公式サイトの記載) |
|---|---|
| 釣りの形 | 固定されたカセ船に乗って釣る。親船がカセ船を引いてポイントに固定する業者(谷口渡船)、養殖イケスの横にカセ船を固定する業者(大裕丸・フィッシング隼)、湾内に固定してある船で釣る業者(石倉渡船)がある |
| 確認した業者の所在地 | 和歌山県串本町、三重県紀北町、千葉県南房総市 |
| 料金の範囲 | 確認できた公式掲載の大人1名は4,000円〜7,000円(詳しくは下の表。石倉渡船の4,000円は料金ページの更新が古い可能性あり) |
| 時間帯 | 日の出ごろ〜夕方(業者・季節で異なる) |
| ライフジャケット | 大裕丸・フィッシング隼は着用を求めている。貸出は大裕丸が無料(数・サイズに限りあり)、フィッシング隼が500円 |
| 予約 | 確認した公式ページはいずれも電話などでの予約を案内(石倉渡船は場所の指定予約は不可) |
カセ釣りとは?公式サイトの説明
谷口渡船(和歌山県串本町)の公式サイトは、「カセとは小さな船のことで、カセ船で釣るスタイルをカセ釣り、または筏(いかだ)釣りとも言います」と説明しています。同サイトでは、親船がカセ船を引っ張ってスポットまで連れて行き、ポイントでアンカーを降ろしてカセ船を固定したら釣りを始める、という流れが紹介されています。
串本の大裕丸と、フィッシング隼の公式サイトでは、養殖イケスの横や湾内にカセ船を固定して釣ると書かれています。大裕丸は「お客様一組ごとにカセ船をご用意」、フィッシング隼は「自分たちだけのスペースで釣りをするので、知らないお客さんと隣合わせになることがありません」としています。三重県紀北町の石倉渡船は、カセ釣りを「湾内に固定してある船で釣りを楽しんでいただく釣り」と説明しています。
つまり「カセ」は、釣り場としてあらかじめ固定された小舟、またはポイントで固定する小舟、という意味で使われています。ポイントへ行く手段(親船で曳航する・送迎する)や、貸切か相乗りかは業者によって違うため、予約するときに確認してください。
カセ釣りと筏釣り・乗合船の違い
谷口渡船は、カセ釣りを「筏釣りとも言う」と書いています。一方、千葉県の岩井富浦漁業協同組合は、「釣り筏」と「かせ釣り」を別の項目で案内し、定員も料金も分けています(釣り筏は定員8名・5,000円(貸し切り40,000円)、かせ釣りは定員2〜3名・富浦は1人6,000円)。このように、業者によって「カセ」と「筏」の扱いが異なります。
乗合船との違いとして、大裕丸の公式サイトでは、お客様一組ごとにカセ船を用意し、スタッフが随時巡回している、と説明されています。乗合船では船長が釣り座の近くにいる場合が多い、といった一般論は、今回の公式サイトからは確認していないため、ここでは書きません。船長やスタッフがどの程度近くにいるかは、業者によって違うと考えて予約時に聞いてください。
カセ釣りができる場所と料金の例
2026年10月2日時点で、公式サイトから現況を確認できた業者を挙げます。公式サイトに営業を示す記載や直近の更新があるものだけを選びました。
| 業者 | 場所 | カセ釣り料金(公式掲載) | 時間 | 2026年の営業を確認できた点 |
|---|---|---|---|---|
| 大裕丸 | 和歌山県串本町大島 | 大人6,000円・女性5,000円・高校生5,000円・中学生3,000円・小学生無料(1組5名まで)/税込 | 日の出〜16:00(出船時間は季節により変更) | 公式トップに2026年9月25日・27日・10月14日付の更新あり。9月28日〜10月2日の休船は終了済み(9月27日付のお知らせ)。10月14日付で「エサの料金等に変更」の告知あり。最新の営業状況・料金は公式で確認(2026年10月18日確認) |
| フィッシング隼 | 和歌山県串本町(串本大島) | 男性7,000円・女性6,000円・15歳以下3,000円 | 5:00〜夕暮れ(17〜18時ごろ) | 公式が「365日営業中」と記載。公式に予約状況のページあり |
| 石倉渡船 | 三重県紀北町 | 一般4,000円・小中学生2,000円(税込)。ただし料金ページに2021年の古い記述が残っており、現行料金か未確認 | 出船5:30・帰港17:00 | 公式トップのカセ釣り釣果に2026年9月30日付の更新あり |
| 岩井富浦漁業協同組合 | 千葉県南房総市(富浦・岩井) | 富浦6,000円(1人)/岩井10,000円(1隻) | 富浦 10〜4月7:00〜15:00・5〜9月6:30〜15:00(火曜定休) | 公式お知らせに2026年7月2日付の更新あり(筏釣りの案内。かせ釣りの受付状況は記載なし) |
谷口渡船(串本町)は定義の出典として引用していますが、料金表に2023年10月1日からの適用と書かれており、今回は現行の営業状況を確認できなかったため表には載せていません。表にない業者は、直近の更新や営業状況を確認できなかったものです。「載っていない=営業していない」という意味ではありません。
大裕丸のカセ船は、トイレ付きです。公式サイトでは、竿のレンタル(五目用・仕掛け付き)が1,500円、青物用が2,500円で、ライフジャケットは無料貸出(数とサイズに限りあり)、お弁当は700円と案内されています。電話予約は0735-65-0603です。フィッシング隼は、公式サイトに予約状況のページがあります(電話は公式トップに080-5707-5706と記載)。
石倉渡船は、料金ページに「場所のご予約はお受けいたしておりません。ご希望の場所が重なった場合は、ジャンケンで公平に決めています」と書いています。船でどこへ行けるかが、予約順ではなく当日の相談になる業者もある、という例です。料金ページには2021年の日付を含む古い記述が残っているため、料金は電話(0597-47-0712)で確認してから向かってください。
カセ釣り 関東|千葉県南房総の岩井富浦漁協
関東で、公式サイトから「かせ釣り」を確認できたのは、千葉県南房総市の岩井富浦漁業協同組合です。公式の体験ページには、次のように書かれています。
- 定員:かせ釣り2〜3名(釣り筏は8名)
- 料金:かせ釣りは富浦で6,000円(1人)、岩井で10,000円(1隻)。お釣りのないように、と書かれています
- 営業時間:富浦は10〜4月が7:00〜15:00(受付6:30)、5〜9月が6:30〜15:00(受付6:00)。岩井は10〜4月が7:00〜14:00、5〜9月が6:30〜14:00
- 定休日:富浦は毎週火曜日、岩井は毎週火曜日と水曜日
- 予約:富浦は電話0470-33-2511(平日9:00〜17:00。土日祝は受付不可)、岩井は電話090-3405-3597(8:30〜15:00)
- そのほか:道具・餌は持参(渡船のみ)。時化などで中止の場合は船頭からショートメールで連絡があります。連絡のないキャンセルは全額がキャンセル料です
2026年7月2日付の公式お知らせでは、富浦の筏釣りの8月・9月の予約受付を中止している(岩井の筏釣りは通常どおり受付)と案内されています。このお知らせは筏釣りについてで、かせ釣りの受付状況は書かれていません。向かう前に、電話で今のかせ釣りの受付状況を確認するのが確実です。
関東のほかの業者は、今回の調査では公式サイトで確認できていません。「関東にはほかにない」という意味ではありません。
カセ釣りの仕掛けと持ち物
仕掛けは、狙う魚によって変わります。大裕丸の公式サイトは、おすすめのカセ仕掛けとして、マダイのウキ釣り・フカセ釣り、グレのウキ釣り、チヌ釣り、カワハギ釣り、胴突き五目釣り、ヒラメ釣り、ノマセ釣りを挙げています。同店は特製仕掛けとして、胴突き仕掛け(ハリス4号・5号)と天秤フカセ仕掛け(ハリス5号)を販売しています(同じページ内で胴突き仕掛けの価格表示が食い違っているため、価格は書きません)。チヌ(クロダイ)を狙う場合の号数の目安はチヌ(クロダイ)の仕掛け|釣り方別の号数まとめにまとめています。
釣れる魚は業者と季節で違います。大裕丸の公式は、マダイ、グレ、チヌ、メジロ、アジ、カンパチ、シマアジ、イシダイ、ヒラメ、ヒラマサ、イサキ、カワハギ、アオリイカなどを挙げ、「季節や年によって釣れる魚がことなる場合がある」と注記しています。石倉渡船はチヌ・キビレ・アジなどを案内しています。千葉県の岩井富浦漁協は、かせ釣りの対象魚を体験ページに書いていません。
大裕丸の公式サイトが、ご用意するものとして挙げているのは次のとおりです。ライフジャケット、滑りにくい靴(長靴かスニーカー)、帽子・長袖・パラソルなどの日焼け予防、お弁当・飲み物、氷、クーラーボックス、グローブ・タオル、針はずし、イスです。竿・エサ・仕掛け・氷は同店で借りたり買ったりできます。カセ船にはイス・タモ・バケツ・スカリが備え付けられています。
安全とマナー|ライフジャケットと業者のルール
国土交通省は、平成30年(2018年)2月から、船舶職員及び小型船舶操縦者法に基づき、小型船舶の船室の外にいる乗船者全員にライフジャケットを着用させる義務を、船長(小型船舶操縦者)に課していると説明しています。義務の対象は、操船に小型船舶操縦士免許が必要な小型船舶(総トン数20トン未満の船舶など)です。同じページには、免許を必要としないミニボートやカヌーなどの手漕ぎ舟に乗る場合は、国の安全基準に適合していないライフジャケットを着用しても違反にならない、という注記もあります。
カセ船(固定して使う小舟)や、曳航・送迎に使う親船が、この義務の対象に当たるかどうかは、国土交通省のこのページにはカセ釣りの記載がないため、この記事では判断できません。法的な義務の有無にかかわらず、大裕丸とフィッシング隼は公式サイトで着用を求めています。当日は業者の指示に従い、着用してください。国の安全基準に適合したライフジャケットには桜マークがあります。
そのほか、公式サイトに書かれているルールの例です。
- 大裕丸:船への飛び乗り・飛び降り・乗船中の移動は禁止。養殖イケスの上には乗らない。ゴミを海に捨てない。1人でカセ釣りを利用する場合は飲酒をしない。体調が悪くなったらスタッフに連絡する。台風や豪雨では中止になることがある
- フィッシング隼:カセを係留しているロープは「事故のもと」なので結び直さない。魚を絞めるときはタモから出す。魚の血は流す。タモ・餌箱・イスなどの備品は筏に乗せず、カセボート内に置く
- 石倉渡船:カセの場所は予約できず、重なった場合はジャンケンで決める
大裕丸は「スタッフが随時巡回している」と書き、フィッシング隼は家族連れや初心者でも安心して楽しめると案内しています。一方で、釣り場に着いたあとの見守りの度合いは、業者ごとに違う可能性があります。初めての人は、予約の電話で「釣り場で近くに人がいるか」「トラブルのときの連絡方法」を聞いておくと安心です。
旧稿からの訂正点
旧稿(2024年6月に公開したもの)では、カセ釣りを関西エリアで親しまれた釣り方とし、関東ではなじみが薄いとしていました。今回の調査で、千葉県南房総市の岩井富浦漁協が公式にかせ釣りを案内していることを確認したため、地域は関西に限らないと訂正します。また、旧稿に書いていた「小舟の上で立ち上がらない」などの注意は、今回確認した公式資料に記載を見つけられなかったため、このバージョンでは削りました。
よくある質問(FAQ)
Q. カセ釣りとは何ですか?
A. 海上に固定した小さな船(カセ船)を釣り場にして釣る釣りです。養殖イケスの横や湾内にカセ船をロープやアンカーで固定する、と業者の公式サイトに説明されています。
Q. カセ釣りと筏釣りは同じですか?
A. 谷口渡船は「カセ釣り、または筏釣りとも言う」と書いています。一方、岩井富浦漁協は筏とかせを別の項目で案内し、定員も料金も分けています。呼び方や扱いは業者によって違うため、予約時に確認してください。
Q. 関東でカセ釣りはできますか?
A. 千葉県南房総市の岩井富浦漁業協同組合(富浦・岩井)が、公式サイトでかせ釣りを案内しています。富浦は1人6,000円、岩井は1隻10,000円です。2026年7月2日付のお知らせでは富浦の筏釣りの8〜9月の予約を中止しているため、かせ釣りの受付状況は電話で確認してください。
Q. 料金はいくらですか?
A. 今回確認した公式サイトでは、串本の大裕丸が大人6,000円、フィッシング隼が男性7,000円・女性6,000円、千葉の富浦が1人6,000円でした。石倉渡船の料金ページには一般4,000円とありますが、古い記述が残っているため、電話で確認してください。
Q. 船舶免許は必要ですか?
A. 今回確認した公式サイトの本文には、カセ釣りの利用に免許が必要かどうかの明確な記載を見つけられませんでした。フィッシング隼の「初めての方へ」の基本ルールには「免許書、携帯電話は持参ください」とありますが、どのメニューに向けた記載かは書かれていません(同店にはレンタルボートもあります)。石倉渡船のボート釣り(船外機ボート)は、受付で船舶免許の提示が必要と書かれていますが、これはカセ釣りとは別のメニューです。気になる場合は予約時に確認してください。
Q. ライフジャケットは借りられますか?
A. 大裕丸は無料で貸し出し(数とサイズに限りあり)、フィッシング隼は500円です。石倉渡船は救命具の無料貸出を案内しています。業者によって貸出の有無と料金が違います。
Q. 初心者でも大丈夫ですか?
A. 大裕丸は、希望者にスタッフが釣り方を説明し、手ぶらでも利用できると案内しています。フィッシング隼も、家族連れや初心者でも利用できるとしています。ただし、見守りの度合いは業者によって違う可能性があるため、予約時に聞いておくと安心です。
Q. 雨や荒天のときはどうなりますか?
A. 大裕丸は、基本的に雨でも営業し、豪雨や台風のときは中止することがあると案内しています。岩井富浦漁協は、時化などで中止の場合は船頭がショートメールで連絡するとしています。
出典一覧(2026年10月2日確認)
- カセ釣り/串本カセ釣り 大裕丸(和歌山県公式観光サイト)
- 串本カセ釣り 大裕丸 公式サイト(トップ・お知らせ)
- 大裕丸について・カセ釣りとは(大裕丸 公式サイト)
- 料金・ご利用ガイド(大裕丸 公式サイト)
- よくあるご質問・ご注意事項(大裕丸 公式サイト)
- 初めての方へ(フィッシング隼 公式ページ)
- 料金体系(フィッシング隼 公式ページ)
- カセ釣り(谷口渡船 公式サイト)
- 石倉渡船 公式サイト(トップ・最新釣果)
- 料金・ご利用案内(石倉渡船 公式サイト)
- 筏釣・かせ釣り体験(岩井富浦漁業協同組合 公式サイト)
- 富浦『筏釣』8月・9月の予約について(岩井富浦漁業協同組合 公式サイト・2026年7月2日)
- ライフジャケットの着用義務拡大(国土交通省)
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