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新潟県で釣りをするときにまず知っておきたいのは、港湾や漁港の防波堤は原則として立入禁止というルールです。新潟県が公式サイトで釣り場として案内している県営漁港・県管理港湾は、佐渡市の姫津漁港、出雲崎町の出雲崎漁港、聖籠町の新潟東港(第2東防波堤)、上越市の直江津港(第3東防波堤)、新潟市の新潟港海岸(西海岸地区)突堤の5カ所で、これら以外の防波堤や護岸は立入禁止です。市町村営漁港は各市町村の案内に、砂浜や磯の釣り場は柏崎・寺泊の記事に従ってください。この記事では、新潟県公式サイト・現行の漁業法・新潟県漁業調整規則など一次資料で確認できた範囲だけをもとに、県内で釣りができる場所と、遊漁者が守るべきルールを整理します。情報確認日:2026年9月26日。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象エリア | 新潟県沿岸(海面)全域 |
| 原則 | 港湾・漁港の防波堤・護岸は事故防止のため立入禁止 |
| 県が公式に案内している釣り場(県営漁港・県管理港湾) | 姫津漁港(佐渡市)・出雲崎漁港(出雲崎町)・新潟東港第2東防波堤(聖籠町)・直江津港第3東防波堤(上越市)・新潟港海岸突堤(新潟市)の5カ所 |
| 遊漁者が使える漁具・漁法 | 竿釣り・手釣り/たも網・さで網/投網(船不可)/やす・は具/徒手採捕(新潟県漁業調整規則第40条) |
| 採捕が禁止されている代表的な生き物 | あわび・なまこ・うなぎの稚魚(全長13cm以下)(全国一律、漁業法第132条) |
| 情報確認日 | 2026年9月26日 |
新潟県漁港課のページには、「防波堤(離岸堤、沖防波堤等も含む)は、高波などによる危険性が極めて高く、転落事故が発生する可能性が高いことから、立ち入りを禁止しています」と明記されています(新潟県公式サイト「漁港に釣り等で来訪される皆さまへ お願い」、2025年8月18日更新)。海の天候は急変しやすく、転落した場合は好天時でも自力で防波堤に上がることは困難とされ、県は「立入禁止区域では例年、事故等が発生しています」として侵入を強く戒めています。
港湾施設についても同様です。新潟県新潟港湾事務所は「新潟港(西港区・東港区)の防波堤等で魚釣りはできません」として、事故防止・船舶の安全な入出港・テロ防止対策等のため、防波堤や護岸を含む港湾管理施設への立入りを禁止しています(新潟県公式サイト、2022年7月25日更新)。上越地域振興局の直江津港湾事務所も、「直江津港内での魚釣りは大変危険です」として、テロ対策・事故防止・荷役作業の円滑な実施のため、開放釣り場を除く港内への立入りを禁止しています(新潟県公式サイト、2019年3月29日更新)。いずれのページも、無断で侵入防止柵を乗り越えて立ち入る人が例年見られると注意喚起しており、県が繰り返し呼びかけている状況です。
新潟県漁港課の案内によれば、防波堤などは転落事故のため立入りを禁止していますが、「次の漁港においては施設を整備し、地元自治体に管理業務を委託した上で釣り場として開放しています」として、次の施設が挙げられています(新潟県公式サイト「釣り場として開放している漁港施設」、2022年12月5日更新)。港湾施設(新潟東港・直江津港)についても同ページで開放が案内されています。
| 施設名 | 管理者 | 開放期間・時間 | 料金の目安 |
|---|---|---|---|
| 姫津漁港(西防波堤・佐渡市) | 佐渡市(県から管理受託) | 5月1日〜10月31日、午前10時〜午後4時 | 公式ページに記載なし |
| 出雲崎漁港(離岸堤・出雲崎町) | 出雲崎町(県から管理受託) | 4月1日〜11月30日、日の出〜日没 | 公式ページに記載なし |
| 新潟東港 第2東防波堤管理釣り場(聖籠町) | NPO法人ハッピーフィッシング | 3月1日〜10月31日(2026年度は11月15日(日)まで延長。通常は11月1日〜2月は閉鎖)、各月の日の出〜日の入 | 当日券1,500円(小学生750円)ほか回数券・年間パス |
| 直江津港 第3東防波堤管理釣り場(上越市) | NPO法人ハッピーフィッシング | 3月1日〜10月31日(11月1日〜2月は閉鎖。2026年度の延長は公式に記載なし)、各月の日の出〜日の入 | 当日券1,500円(小学生750円)ほか回数券・年間パス |
| 新潟港海岸(西海岸地区)第1〜5突堤(新潟市) | 新潟県新潟港湾事務所 | 例年4月下旬〜11月末(2026年は4月22日〜11月末予定)、夜間は立入禁止 | 公式ページに記載なし |
新潟東港と直江津港の2施設は同じNPO法人ハッピーフィッシングが運営する有料の管理釣り場で、入場時に誓約書への署名とライフジャケットの着用が必須です。小学生未満は保護者同伴でも入場不可、小学生は成人の引率が必要で、車椅子や杖などの補装具を使用する人は入場できないとされています(運営元公式サイト「ルール・料金」)。波浪・強風・雷・地震・津波の注意報等発令後、具体的な閉鎖基準(新潟東港=有義波高2.5m超または10分間平均風速12m以上、直江津港=有義波高1.5m超または最大瞬間風速10m以上など)に達すると閉鎖されるため、来場前に公式サイトで当日の開場状況を確認してください。直江津港第3東防波堤は2016年7月12日に釣り場として開放されました(新潟県公式サイト「直江津港内での魚釣りは大変危険です」)。
一方、新潟港海岸(西海岸地区)の突堤は新潟港湾事務所が毎年開放・閉鎖の時期を告知している開放エリアです。2026年は4月22日から11月末までを予定期間とし、開放期間中も夜間の立入りは禁止です(新潟県公式サイト、2026年4月17日更新)。突堤の数は開放告知ページで「第1〜5突堤」ですが、2022年7月25日更新の港湾管理施設案内ページでは「第1〜4突堤」と表記に差があります。「波は突然高くなり、突堤を乗り越えることがあります」と県が注意を呼びかけている点は、有料施設と共通する注意事項です。上記5カ所以外の県営漁港・県管理港湾の防波堤・護岸は立入禁止の対象です。
新潟県漁業調整規則(令和2年新潟県規則第59号、令和6年規則第69号まで改正)第40条は、「何人も、海面において次に掲げる漁具又は漁法以外の漁具又は漁法により水産動植物を採捕してはならない」として、遊漁者が使える漁具・漁法を次の5種類に限定しています。(1)竿釣り及び手釣り、(2)たも網及びさで網、(3)投網(船を使用しないものに限る)、(4)やす及びは具、(5)徒手採捕。これは限定列挙(この5種類以外は不可)であるため、スキューバ(潜水具)を使った採捕は、この規定上認められていません。新潟県水産課「海でのルールやマナー」は、竿釣り・手釣りでのひき釣り(トローリング)、やすでの水中銃を含むもりの使用を禁止と案内しています。同条に違反した場合の罰則は科料です(同規則第56条)。
まき餌については、新潟県農林水産部水産課「海でのルールやマナー」(作成:2024年7月)が、使用量は必要最小限にとどめ、「1人8kg(潮通しが悪い水域は1kg)を上限」とするよう案内しています。新潟海区・佐渡海区の各漁業調整委員会指示により、コンクリート面で造成したいわのり漁場やわかめ養殖施設の周囲100m以内での使用禁止、船釣りではまき餌かご・まき餌袋等によるものに限り直接投入は禁止など、海域ごとに追加の制限がある地域もあります(令和3年3月23日発行の新潟県報第23号時点の内容で、その後の改廃は未確認です)。残ったまき餌や釣り糸・空き缶などのゴミは必ず持ち帰ってください。
新潟県内の沿岸には共同漁業権が設定されており、あわび・さざえ・かき・わかめ・いわのりなど漁業権の対象となる貝類・海藻類を一般の人が採ることは法律で禁止されています。違反すると漁業権侵害にあたり、現行の漁業法第197条により100万円以下の罰金に処されます(同条は親告罪で、告訴がなければ公訴を提起できません)。
さらに、あわび・なまこ・うなぎの稚魚(全長13cm以下、通称しらすうなぎ)は漁業法第132条が定める「特定水産動植物」に指定されており、一般の人による採捕が全国一律で原則禁止されています。違反した場合は現行の漁業法第190条により3年以下の拘禁刑又は3,000万円以下の罰金という重い罰則が科されます。漁業法施行規則第41条は特定水産動植物として、うなぎの稚魚・あわび・なまこの3種を定めています。うなぎの稚魚には施行(2020年12月1日)から3年間の経過措置(同規則附則第2条)がありましたが、2023年11月30日で終了しており、現在は3種とも一般の人の採捕が原則禁止です。
これとは別に、新潟県漁業調整規則第37条は、県の海面において「うなぎ(全長40センチメートル以下のものに限る)」の採捕を周年禁止と定めています。同条にはこのほか、あゆ(1月1日〜6月15日)、えご(10月1日〜翌年6月30日)、てんぐさ(9月1日〜翌年4月30日)などの期間規制もあります。第37条違反の罰則は6月以下の拘禁刑若しくは10万円以下の罰金です(同規則第55条)。魚のサイズについては、マダイ全長14cm未満・ヒラメ全長30cm未満・マガレイ全長13cm未満・ミズダコ体重1kg未満・ウスメバル全長12cm未満・シロギス全長12cm未満の再放流が、漁業者による自主的な取組として案内されています(新潟県「海でのルールやマナー」)。これは罰則を伴う法的な体長制限ではなく、資源保護のための協力要請です。なお、遊漁によるクロマグロの採捕は、2021年6月から広域漁業調整委員会の指示により別途規制されています(詳細は水産庁ホームページで案内)。
この記事で扱っているのは主に海面(堤防・漁港)の釣りですが、新潟県内の河川・湖沼で釣りをする場合は別のルールがあります。新潟県公式サイトによれば、「漁業権が設定されている河川で遊漁を行う場合には、遊漁券が必要となります」とされ、内水面の第五種共同漁業権が設定された河川では、免許を受けた漁業協同組合が定める遊漁規則に従う必要があります(新潟県公式サイト「内水面における漁業権、遊漁(釣り等)について」、2024年3月22日更新)。河川ごとの遊漁規則・遊漁券の販売先は、県の「第五種共同漁業権の設定状況について」の一覧(新潟県公式サイト、2024年2月20日更新)で各漁協をご確認ください。
前述の管理釣り場(新潟東港・直江津港)では、施設の利用ルールとしてライフジャケットの着用が必須とされています。また、遊漁船(渡船)に乗船して釣りをする場合は、水産庁「ライフジャケットの着用義務化に関するQ&A」(問29・問30)により、業務規程に基づき国土交通省が定める要件に適合する「桜マーク」付きライフジャケットの常時着用が必要です。一方、磯や防波堤等へ渡る目的で遊漁船を利用する場合(問31)は、乗船中も磯・防波堤等の上でもライフジャケットの着用が必要ですが、釣り等で船外への転落のおそれがある行為を行わない場合は、桜マーク付きである必要はなく、使用環境に応じた適正な製品でよいとされています。
上記5カ所以外の県営漁港・県管理港湾の防波堤・護岸は立入禁止区域であり、無断で立ち入ること自体が県の呼びかけに反します。開放されている釣り場を利用する場合も、天候の急変や高波への警戒、ゴミの持ち帰り、漁業者の操業を妨げないことなど、各施設・県のページで案内されているマナーを守ってください。
これから安全装備をそろえる方は、次のような製品が目安になります。
開放されている管理釣り場や突堤では、サビキ釣りや投げ釣りなど仕掛けがシンプルな釣り方から始めやすいのが特徴です。竿釣り・手釣りが認められた漁具の基本になるため、初めての場合は汎用性の高いセット品から揃えると準備がしやすくなります。
Q. 新潟県内の防波堤や漁港ならどこでも釣りができますか?
A. できません。県が公式サイトで案内している県営漁港・県管理港湾は、姫津漁港(佐渡市)・出雲崎漁港(出雲崎町)・新潟東港第2東防波堤(聖籠町)・直江津港第3東防波堤(上越市)・新潟港海岸突堤(新潟市)の5カ所です。それ以外の防波堤・漁港施設は事故防止のため立入禁止で、市町村営漁港は各市町村の案内に従ってください(2026年9月26日確認)。
Q. 新潟東港・直江津港の管理釣り場はいつでも入れますか?
A. 開放期間は通常3月1日〜10月31日で、11月1日〜2月は閉鎖(立入禁止)されます。ただし2026年度の新潟東港第2東防波堤は、運営元の発表(2026年10月7日付)で開放日が11月15日(日)まで延長されました。直江津港第3東防波堤の延長は、運営元公式サイトに記載がありません(2026年10月16日確認)。冬季開放が案内される場合もありますが、運営元の「ルール・料金」ページには12月の開放日の記載がなく、延長や冬季開放は単年の告知で決まるため、来場前に必ず運営元公式サイトで確認してください。冬季開放の場合はスパイクシューズの着用が義務です。波浪・強風などが本文で前述した具体的な閉鎖基準(有義波高・実測風速)に達すると営業期間内でも閉鎖されるため、来場前に運営元公式サイトで当日の開場状況を確認してください。
Q. あわびやなまこ、しらすうなぎを見つけたら採ってもいいですか?
A. できません。あわび・なまこ・うなぎの稚魚(しらすうなぎ、全長13cm以下)は漁業法第132条の「特定水産動植物」に指定され、一般の人による採捕が禁止されています。違反すると同法第190条により3年以下の拘禁刑又は3,000万円以下の罰金という重い罰則の対象になります。
Q. まき餌はどれくらい使ってよいですか?
A. 新潟県の案内では1人8kgが上限で、潮通しが悪い水域では1kgが上限です。使う量は必要最小限にとどめ、残ったまき餌や釣り糸などのゴミは必ず持ち帰りましょう。
Q. スキューバで魚や貝を採ることはできますか?
A. できません。新潟県漁業調整規則第40条は遊漁者が使える漁具・漁法を竿釣り・手釣り、たも網・さで網、投網(船不可)、やす・は具、徒手採捕の5種類に限定しており、これ以外の漁具・漁法での採捕は認められていません。