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「タナゴ釣り」「タナゴ釣り場所」で探している方向けに、タナゴ釣りの基本と、釣る前に知っておきたい保護・規制の情報を公開情報をもとに整理しました。タナゴの仲間には、実際によく釣れる外来種がいる一方で、国の天然記念物・種の保存法の保護対象になっている在来種も含まれます。種類を判別できずに持ち帰ると法令違反になり得るため、仕掛けや釣り方の前に「守るべきルール」の章を必ずお読みください。地域別の情報は埼玉のタナゴ釣り・手賀沼(千葉)のタナゴ釣りで詳しく扱っています。
下表は2026年9月時点で公開情報をもとに確認できた内容です。現地取材は行っておらず、最新の規則は各都道府県・各水域の管理者に直接ご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 釣れる環境 | 流れが緩やかな用水路、ため池、平野部の川の緩流部など。二枚貝が生息できる水質・底質の水域が目安とされています(具体的な地点は後述の理由により本記事では特定しません) |
| 対象魚 | タナゴの仲間(在来種の多くは絶滅危惧種・保護対象で、実際に釣れるのはタイリクバラタナゴなどの外来種が中心とみられます)。クチボソ(モツゴ)、フナなどが混じることもあります |
| シーズン | 目安は産卵期にあたる春(3月頃〜6月頃)と、水温が落ち着く秋。真夏は活性が下がりやすいとされています。冬の釣期は公開情報で確認できていません |
| 規制の有無 | タナゴの種類によっては、都道府県の漁業調整規則とは別に、国の法律(文化財保護法・種の保存法・外来生物法)で採捕や飼養が禁止されている場合があります。次章「タナゴの種類」「守るべきルール」を必ず確認してください |
| 情報確認日 | 本記事の情報は公開情報を2026年9月時点で確認したものです。規則・指定状況は変更されることがあるため、釣行前に必ず最新情報をご確認ください |
日本にはタナゴの仲間が十数種生息していますが、法的な扱いは種によって大きく異なります。「よく釣れる外来種」と「採捕自体が禁止されている保護対象種」を分けて整理します。
| 種類 | 指定区分・注意点 |
|---|---|
| タイリクバラタナゴ | 中国大陸原産の外来種で、各地の用水路・河川で釣れるタナゴの多くはこの種とみられます。特定外来生物ではなく、かつて「要注意外来生物」に指定されていました。法的な飼養禁止はありませんが、在来タナゴ類との競合・交雑を招くため、他の水域への持ち出し・放流は避けるべきとされています |
| オオタナゴ | 中国・ロシア沿海部原産で、外来生物法の特定外来生物に指定されています。国立環境研究所の侵入生物データベースでは、霞ヶ浦・北浦(茨城県)で1990年代に初確認され、北浦では2003年頃から定着が確認されているとされています。特定外来生物は無許可での生きたままの飼養・保管・運搬・放流が禁止されており、釣れた場合はその場で放してください |
環境省「国内希少野生動植物種一覧」で確認できる、タナゴの仲間の指定状況は次のとおりです。
| 種類 | 指定時期・生息地の目安 |
|---|---|
| ミヤコタナゴ | 平成6年3月に国内希少野生動植物種に指定(保護増殖事業計画は平成7年策定)。国立科学博物館によると、栃木県・埼玉県・千葉県・神奈川県の丘陵地・扇状地周辺の湧水を基礎にした地域が生息地とされますが、生息数は大きく減少しています |
| イタセンパラ | 平成7年4月に国内希少野生動植物種に指定(同事業計画は平成8年策定)。国立科学博物館によると、濃尾平野・富山平野・淀川水系の3地域にのみ生息するとされています |
| スイゲンゼニタナゴ | 平成14年9月に国内希少野生動植物種に指定(同事業計画は平成16年策定)。環境省によると、密漁対策のパトロールが実施されているほか、観賞魚としての違法な捕獲・流通が生息を脅かす要因の一つに挙げられています |
| セボシタビラ | 令和2年2月に国内希少野生動植物種に指定されました |
| ゼニタナゴ | 令和7年2月に国内希少野生動植物種に指定されたばかりの種です(保護増殖事業計画も同時策定)。指定が新しいため、古い情報源では保護対象として扱われていない場合があります |
これらの種は国内希少野生動植物種に指定されると、種の保存法により捕獲・採取・譲渡が禁止されます。判別に自信が持てない小型のタナゴが釣れた場合は、持ち帰らず速やかにリリースしてください。地域別の生息・規制状況は埼玉のタナゴ釣り・手賀沼のタナゴ釣りでも紹介しています。
出典:環境省「国内希少野生動植物種一覧」、国立科学博物館「イタセンパラ・ミヤコタナゴ(種指定の天然記念物)」、環境省「スイゲンゼニタナゴ保護増殖事業」、国立環境研究所 侵入生物データベース「オオタナゴ」、同「タイリクバラタナゴ」
漁業権が設定された水域や禁漁区の考え方は釣り禁止・規制まとめでも紹介しています。
タナゴは体長3〜5cm程度の小さな魚のため、専用の極小仕掛けを使うのが一般的です。あくまで一般的な目安であり、釣具店やメーカーの解説記事も参考にしてください。
| 道具 | 目安 |
|---|---|
| 竿 | タナゴ専用の短竿(30〜80cm程度ののべ竿)。小回りが利き、用水路や護岸際の狭いポイントを釣りやすいものが好まれます |
| 道糸 | 0.2〜0.4号程度の細糸が目安とされています |
| ハリス | 0.2号前後の極細ハリスが一般的です |
| 針 | タナゴ針(1〜3号程度)。魚の口が非常に小さいため専用サイズが必要です |
| ウキ | 極小の玉ウキやパイプウキなど、当たりが取りやすい小型のものが使われます |
| エサ | グルテン系の練りエサ、赤虫などが定番とされています |
タナゴは水温の影響を受けやすく、産卵期にあたる春(3〜6月頃)は活性が上がりやすいとされています。秋も水温が落ち着き狙いやすい時期とされる一方、真夏の高水温期は活性が下がりやすい傾向があるとされています。冬の釣りの状況は自治体・漁協・公的機関などの公開情報では確認できていません。年による水温・水位の違いで前後するため、あくまで目安として捉えてください。
タナゴの仲間は、メスが産卵管をイシガイ・ドブガイなどの淡水二枚貝の出水管に差し込んで卵を産みつけ、貝の体内で卵がふ化するまで育つという独特の産卵生態を持っています。オスも貝の入水管付近に放精し、貝の中で受精する仕組みです。つまり二枚貝はタナゴの繁殖に事実上必須で、飼育下で自然繁殖を狙う場合は生きた二枚貝を用意する必要があります。
二枚貝の採取自体が規制対象になる場合があるほか、河川・用水路にも漁業権や管理者のルールが及ぶことがあります。飼育目的で二枚貝が必要な場合は、野生個体の大量採取に頼らず、必要最小限にとどめてください。
タナゴが釣れる環境は用水路・ため池・平野部の緩流河川に多いとされますが、乱獲や生息環境の荒廃を招かないよう、本記事では具体的な地点名までは特定しません。地域ごとの詳しい情報は次の記事でも紹介しています。
釣り場探しの基本的な考え方は釣り場ガイドまとめでも紹介しています。
A. 場所や対象魚によって扱いが異なります。都道府県には漁業調整規則をはじめとする水産関連の規則があり、水域によっては遊漁料や許可が必要な場合があります。詳細・最新の取り扱いは各都道府県または水域の管理者に直接ご確認ください。
A. 種類によって扱いが大きく異なります。特定外来生物のオオタナゴは無許可の飼養・持ち帰りが法律で禁止されています。ミヤコタナゴ・イタセンパラなど国内希少野生動植物種も採捕禁止です。種類を確実に判別できない場合は持ち帰らず、その場でリリースするのが安全です。
A. 産卵期にあたる春(3〜6月頃)に活性が上がりやすいとされ、秋も狙いやすい時期とされています。真夏は活性が下がる傾向があるとされています。冬の状況は公開情報で確認できていません。年によって前後するためあくまで目安です。
この記事の内容は2026年9月時点の公開情報にもとづきます(時期の記述は2026年10月に見直し)。規制・指定状況は変わることがあるため、釣行前に必ず環境省・各都道府県・現地の看板で最新情報をご確認ください。地域別の情報は埼玉のタナゴ釣り・手賀沼のタナゴ釣り、釣り道具全般は釣り道具おすすめガイド一覧もあわせてご覧ください。