庄内の釣り場ガイド|鼠ヶ関・由良・加茂・飛島

庄内の釣り場ガイド|鼠ヶ関・由良・加茂・飛島

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山形県庄内地方(酒田市・鶴岡市・遊佐町の沿岸部)は、日本海に面した漁港が数多く点在し、サビキ釣りからアオリイカ、磯釣りまで幅広く楽しめるエリアです。この記事では、庄内エリア全体の入門的な解説ではなく、個々の漁港・釣り場を1か所ずつ掘り下げ、駐車場・トイレ・足場・釣り可否といった実用情報を出典つきでまとめます。山形県の釣り全般の基礎知識は山形の釣り初心者ガイドを、酒田北港が釣り禁止になった経緯の詳細は酒田北港は釣り禁止(2025年〜)の記事をあわせてご覧ください。

基本情報

下表は2026年7月時点で公開情報をもとに確認できた内容です。港湾・漁港の規制は変更されることがあるため、実際の釣行前には必ず現地の看板や管理者への確認をおすすめします。

エリア 主な魚種 シーズン 規制の有無 情報確認日
庄内浜(酒田市・鶴岡市・遊佐町の沿岸部) アジ、クロダイ、マダイ、キス、アオリイカ、メバル、ヒラメ、青物(イナダ・ワラサ)等 通年(魚種により時期が異なる) 港により異なる。酒田北港は全面禁止・酒田港南防波堤は進入禁止(詳細は酒田北港の記事)。個別の漁港は現地の看板に従う 2026年7月

釣りができる場所

以下は、2026年7月時点で釣果情報サイト「アングラーズ」等に直近の釣果投稿があり、現在も釣りが行われていることを確認できた庄内エリアの釣り場です。港の一部(マリーナ・係留区画等)に立入禁止区域がある場合があるため、現地の看板は必ず確認してください。酒田北港・酒田港南防波堤は釣りができないため、この一覧には含めていません(詳細は次章「釣り禁止・立入禁止のエリア」)。

鼠ヶ関港(鶴岡市鼠ヶ関)

項目 内容
所在地 山形県鶴岡市鼠ヶ関(新潟県境に近い最南端エリア)
アクセス 国道7号沿い。具体的な所要時間の記載は確認できていないため、カーナビ・地図アプリでの確認をおすすめします
駐車場・トイレ ともに「有り」と紹介されています
足場 具体的な記載は確認できていません
釣り可否 港自体は釣りが可能です。ただし隣接する「鼠ヶ関マリーナ」は指定管理者の使用許可を得て船を係留する施設で、立入禁止となっています
主な魚種(釣果投稿ベース) 直近1ヶ月ではハタ、タイ、アジ、ヒラメなど。ほかカサゴ、キジハタ、ブリ、メバルなど合計38種類の釣果実績が投稿されています

出典:アングラーズ「鼠ヶ関港」

由良漁港(鶴岡市由良)

項目 内容
所在地 山形県鶴岡市由良(由良海水浴場・由良温泉に近いエリア)
アクセス 具体的な所要時間の記載は確認できていないため、カーナビ・地図アプリでの確認をおすすめします
駐車場・トイレ アングラーズでは「駐車場:無し」と記載される一方、別の釣り場案内サイトでは「港内にあちこち駐車スペースがある」と紹介されており、情報源によって記載が食い違っています。トイレは「有り」(近隣公園内)とする情報があります
足場 具体的な記載は確認できていません
釣り可否 釣り禁止の記載は確認できず、岸壁一帯で釣りができるとする情報源が複数あります
主な魚種(釣果投稿ベース) 直近1ヶ月ではハタ、ブリ、サバなど。合計39種類の釣果実績が投稿されています。クロダイや青物は堤防先端付近が狙い目とされています

出典:アングラーズ「由良漁港」、「由良漁港の釣り場案内」

加茂港(鶴岡市加茂)

項目 内容
所在地 山形県鶴岡市加茂(加茂水族館に近いエリア)
アクセス 具体的な所要時間の記載は確認できていないため、カーナビ・地図アプリでの確認をおすすめします
駐車場・トイレ アングラーズでは「駐車場:無し」「トイレ:有り」と記載されています
足場 岸壁の足場が安定していて初心者にも向くと紹介されています
釣り可否 釣り禁止の記載は確認できていません
主な魚種(釣果投稿ベース) 直近1ヶ月ではハタ、カサゴ、キス、ソイなど。合計34種類の釣果実績が投稿されています。サビキ釣りでのアジ・キスも人気とされています

出典:アングラーズ「加茂港」、「加茂漁港の釣り情報」

米子漁港(鶴岡市温海)

項目 内容
所在地 山形県鶴岡市温海(庄内の中でも南寄り、山形自動車道・鶴岡ICから車で約40分とする紹介があります)
アクセス 国道7号(羽州浜街道)沿い
駐車場・トイレ アングラーズでは「駐車場:無し」「トイレ:有り」と記載される一方、別の釣り場案内サイトでは駐車場ありと紹介されており、情報源によって記載が食い違っています
足場 足場が良く、女性やファミリーにも向くと紹介する情報源があります
釣り可否 禁止区域の記載は確認できず、釣りが可能な場所として紹介されています
主な魚種(釣果投稿ベース) アジ、イカ、メバル、タイ、ハタ、ブリ、カサゴ、ヒラメ、ソイ、メジナなど合計31種類の釣果実績が投稿されています

出典:アングラーズ「米子漁港」、「米子漁港の釣り場案内」

吹浦漁港(飽海郡遊佐町吹浦)

項目 内容
所在地 山形県飽海郡遊佐町吹浦(酒田市より秋田県寄り。日本海に浮かぶ奇岩「十六羅漢岩」に近いエリア)
アクセス JR羽越本線・吹浦駅から徒歩約5分。国道7号・345号沿い
駐車場・トイレ ともに「有り」とする情報があります
足場 具体的な記載は確認できていません
釣り可否 アングラーズには「堤防や突堤、消波ブロックの上などは関係者以外立ち入り禁止」と明記されています。港全体が禁止というわけではありませんが、立入区域には十分注意してください
主な魚種(釣果投稿ベース) 直近1ヶ月では特にキスが釣れており、ほかアジ、ブリ、タイ、イカ、シーバス、ソイ、ヒラメなど合計32種類の釣果実績が投稿されています

出典:アングラーズ「吹浦漁港」

湯野浜海岸(鶴岡市湯野浜)

項目 内容
所在地 山形県鶴岡市湯野浜(〒997-1201。湯野浜温泉に隣接する海水浴場)
アクセス JR鶴岡駅からバスで約30分、日本海東北自動車道・鶴岡西ICから車で約15分
駐車場・トイレ 駐車場は約800台分(料金の記載は確認できていません)。トイレの有無は本記事で参照した情報源には明記がありませんでした
足場 広大な砂浜が広がり、堤防・岩場に比べて足場面の危険は少ないとされています
釣り可否 禁止の記載は確認できていません。ただし海水浴シーズン(例年7〜8月)は遊泳客との距離に配慮が必要です
主な魚種 投げ釣り・ちょい投げでアジ、イワシ、サヨリ、シロギス、カレイ、カマスなどが狙えるとされています。ベストシーズンは7〜9月と紹介されています

出典:釣り場情報データベース「湯野浜海岸」、JAFナビ「湯野浜海水浴場」、ツリスポ「庄内浜湯野浜海岸」

飛島(酒田市飛島)

飛島は山形県唯一の離島で、酒田港から定期船「とびしま」で約1時間15分の位置にあります。他の釣り場とは違い車で乗り付けられる場所ではなく、事前の計画が必要な上級者・遠征向けの釣り場です。

項目 内容
所在地 山形県酒田市飛島(酒田港から北西へ約39km)
アクセス 酒田港(酒田市定期航路事業所)から定期船で約1時間15分。運航は季節・天候により変動するため、訪問前に運航カレンダーの確認が必要です
駐車場・トイレ 島内は車を使わずレンタサイクル(無料自転車・電動アシスト自転車あり)で移動するのが一般的です。島内に商店・コンビニはないとされています。集落や宿泊施設以外のトイレ状況は、本記事で参照した情報源からは確認できていません
足場 浅い磯場・防波堤から水深のある岩場まで幅が広く、深場の岩場は上級者向けとされています
釣り可否 「島全体が釣り場」と紹介されていますが、磯渡し(船で磯まで送ってもらう釣り方)は島内の宿が提供するサービスの利用が前提となる場合が多く、個人で自由に渡れるわけではない点に注意してください
主な魚種 浅い磯場・防波堤ではアイナメ、タナゴ、クロダイなど、深い岩場ではマダイ、クロダイ、コブダイ、イシダイ、メジナなどが紹介されています

出典:酒田市観光物産協会「日本海の島 飛島」、酒田市観光物産協会「磯釣り、船釣り」

庄内浜は夏場のアジ・キスなど持ち帰りを楽しむ釣りも盛んなエリアです。釣った魚を鮮度良く持ち帰るには、保冷力のあるクーラーボックスがあると安心です。

釣り禁止・立入禁止のエリア

庄内エリアで釣行先を探すときに、まず避けるべき場所を整理しました。ここに挙げた場所は、上の「釣りができる場所」には含めていません。

  • 酒田北港:2025年7月3日から山形県庄内総合支庁により全面的な釣り禁止区域に指定されています。本記事の情報確認時点(2026年7月)で解除の情報は確認できていません。規制の経緯・出典の詳細は酒田北港は釣り禁止(2025年〜)の記事で解説しています。
  • 酒田港南防波堤:山形県の告知(2026年4月)により進入禁止となっており、現地には看板とブロックが設置されています。
  • 酒田本港:山形県の説明では「防波堤やふ頭岸壁などの港湾施設では、釣りなどのレクリエーション利用は本来できませんが、港湾施設としての利用に支障がない限り、特に規制や取り締まりは行っていない状況」とされる一方、「釣り人が海中に転落する等の危険性が高いと判断した場所については、立入禁止としています」とも説明されています。エリア全体が一律に禁止・解禁というわけではなく、場所によって扱いが異なるため、本記事では個別のおすすめ場所として掲載していません。現地の看板表示を必ず確認してください。
  • 明石・大瀬(遊漁禁止区域):山形海区漁業調整委員会の指示により、庄内沖合の「明石」「大瀬」と呼ばれる区域は遊漁(趣味の釣り)が禁止されています。
  • 酒田沖の大規模増殖場・浜中沖の広域型増殖場:マダイ・ヒラメなど幼稚魚の育成・保護のために造成された区域で、山形県は遊漁者に対してこれらの区域での釣りを控えるよう呼びかけています(罰則を伴う法的禁止区域とは性質が異なりますが、資源保護の観点から遠慮が求められています)。

上記以外にも、庄内には把握しきれていない漁港・区画が存在します。規制の有無や設備状況を確認できなかった場所は本記事では掲載を見送っています。より広いエリアで探したい場合は釣り場ガイドまとめ一覧、規制全般については釣り禁止・遊漁ルールまとめもあわせてご覧ください。

季節ごとに狙える魚

庄内浜全般で紹介されている季節ごとの主な対象魚は以下の通りです。公的な生息調査ではなく釣り情報サイトの一般的な紹介内容であるため、あくまで目安として捉えてください。実際の釣果は年ごとの水温や群れの回遊状況によって差があります。

季節 主な対象魚(参考)
春(3〜5月) クロダイ(乗っ込み)、キス、シーバス、メバル
夏(6〜8月) アジ、キス、青物(イナダ・ワラサ)、シーバス、ヒラメ
秋(9〜11月) アジ(大型化)、青物、クロダイ、ヒラメ
冬(12〜2月) クロダイ(寒クロ)、メバル、アジ、ハタハタ(産卵接岸期)

出典:ENJOY ANGLER「庄内で楽しむ季節ごとの魚種と釣り方」

守るべきルール

山形県が公開している「遊漁のルールとマナー」には、庄内浜(山形県の沖合海面)で釣りをする人が知っておくべき規則が具体的にまとめられています。知らずに違反すると罰則の対象になる場合があるため、必ず目を通しておきましょう。

  • 使える漁具・漁法は4つだけ:竿釣・手釣、たも網・叉手網、やす(船を使用しないものに限る)、徒手採捕(手づかみ)。曳釣(トローリング)、投網、は具(バールなど貝類を採る道具)、潜水器・水中銃の使用は山形県漁業調整規則違反です。
  • あわび・なまこは全面採捕禁止:漁業法の改正により、令和2年12月1日から、漁業権・漁業許可に基づく採捕を除き、すべての海域(酒田港・鼠ヶ関マリーナの漁業権が無い区域を含む)であわび・なまこを採ることが禁止されています。違反した場合は3年以下の拘禁刑または3,000万円以下の罰金(県の資料には改正前の「懲役」表記が残っていますが、2025年6月1日の刑法改正で拘禁刑に一本化されました)という重い罰則が定められています。
  • 体長制限のある魚介類:さけ・ます(体長18cm以下は禁止)、はたはた(体長6cm以下は禁止)、まだい・ちだい(体長6cm以下は禁止)。あわびは殻長10cm以下が禁止に加え、9月1日〜11月30日は殻長を問わず採捕自体が禁止です。
  • 共同漁業権の対象で遊漁者が採れないもの:かき、さざえは殻の大きさに関係なく採捕できません。ほかにも、てんぐさ・わかめ・のり・もずく等の海藻類、うに、たこ、いがい、にしがい、餌虫なども共同漁業権の対象で、遊漁者は採捕できません。なお、共同漁業権の対象となっている水産動植物を採捕すると漁業権の侵害にあたり、漁業法第197条により100万円以下の罰金が定められています(2026年4月1日施行の漁業法改正で条番号が第195条から第197条に変わりました。罰則の内容は同じです)。
  • ハタハタは冬季に漁具の制限あり:12月1日から翌年1月31日までは、たも網、空釣り(ギャング針を使った引っ掛け釣り)、杉の葉などを使った集魚が禁止されています。
  • 遊漁禁止区域・自粛区域:明石・大瀬は遊漁そのものが禁止区域に指定されています。酒田沖の大規模増殖場・浜中沖の広域型増殖場は、幼稚魚保護のため釣りを控えるよう県から呼びかけられています。

出典:山形県「遊漁のルールとマナー」、山形県「遊漁関係」

山形県のルール全体や、他の都道府県との違いを知りたい場合は都道府県別の釣りルールまとめもあわせてご確認ください。

安全とマナー

庄内浜は日本海に面しており、風向きによってはうねりや高波が急に発生することがあります。テトラポッドや消波ブロックの上は滑りやすく、隙間への転落事故のリスクもあるため、乗っての釣りは避けるのが基本です。「立入禁止」「釣り禁止」の看板・柵・ロープがある場所には絶対に立ち入らないでください。

国土交通省は2018年2月から、小型船舶(遊漁船・プレジャーボートなど)の船室外の甲板上にいる乗船者へのライフジャケット着用を、船長の義務として定めています。この義務はあくまで船に乗る場合が対象で、堤防や護岸からの陸釣りに着用を法律で義務付ける規定は、本記事で確認した公開情報の範囲では見当たりませんでした。ただし義務の有無にかかわらず、堤防釣りでも毎年転落事故が起きているため、着用を強くおすすめします。特に足場が不安定な磯場(飛島など)では、滑り止め付きのブーツやフローティングベストの着用が推奨されています。

釣り場のゴミ(空き缶・仕掛け・エサの残り)の放置は、釣り場そのものの閉鎖・規制強化につながる大きな要因のひとつとされています。必ず持ち帰り、駐車マナーを守ることが、残された釣り場を維持することにもつながります。また、定置網や養殖いけす、操業中の漁船の周囲では釣りをしないようにしましょう。ライフジャケットの種類・選び方はライフジャケットのおすすめ選び方ガイド、道具全般は釣り道具・タックルおすすめガイドもあわせて参考にしてください。

よくある質問

Q. 庄内エリアで今釣りができない場所はどこですか?

A. 酒田北港は2025年7月3日から全面的な釣り禁止区域に指定されており、隣接する酒田港南防波堤も進入禁止となっています。酒田本港は場所によって扱いが異なるため、現地の看板表示を確認してください。詳しい経緯は酒田北港は釣り禁止(2025年〜)の記事をご覧ください。

Q. 庄内で初心者でも安心して釣りができる漁港はどこですか?

A. 鼠ヶ関港・由良漁港・加茂港・米子漁港は、駐車場やトイレの有無が確認できており、足場についても比較的安定していると紹介されています。ただし、駐車場の有無は情報源によって記載が食い違う場合があるため、現地到着後に必ず駐車できる場所か確認してください。

Q. 庄内で釣った魚やアワビ・サザエを持ち帰ってもよいですか?

A. 魚については、さけ・ます(18cm以下)、はたはた・まだい・ちだい(6cm以下)など体長制限があるものを除けば、多くの魚種は持ち帰り可能です。ただし、あわび・なまこは漁業法により全ての海域で採捕そのものが禁止されており、罰則も重く定められています。さざえ・かきも共同漁業権の対象で遊漁者は採捕できません。詳しくは本記事「守るべきルール」をご確認ください。

出典一覧