横浜の釣り場|釣れる場所と釣り禁止区域

横浜の釣り場|釣れる場所と釣り禁止区域

横浜市は港湾部の大半が「ふ頭・防波堤は原則立入禁止」というルールになっており、実は自由に竿を出せる場所がかなり限られています。この記事では、横浜市・各施設の公式情報をもとに、実際に釣りができる場所(海づり施設3か所・公園の一部)、立入禁止・釣り禁止となっているエリア、料金や駐車場、守るべきルールを整理しました。港の状況は変わることがあるため、訪問前には現地の看板表示も必ず確認してください(本記事は2026年7月時点で確認できた公開情報にもとづきます。現地取材ではありません)。

基本情報

項目 内容
エリア 横浜市(中区・鶴見区・磯子区・金沢区の海沿いエリア)
主な魚種 アジ、イワシ、サバ、シロギス、メバル、カサゴ、クロダイ(チヌ)、シーバス(スズキ)など
シーズン 通年釣行可能。魚種ごとの目安は後述「季節ごとに狙える魚」を参照
規制の有無 あり。横浜港のふ頭・防波堤・岸壁は原則立入禁止で、公式に釣りが認められているのは海づり施設3か所(本牧・大黒・磯子)と、条件付きで釣りができる公園(山下公園・金沢水際線緑地・海の公園の一部区間)に限られる
情報確認日 2026年7月(横浜市・横浜フィッシングピアーズ等の公開情報にもとづく。横浜市公式サイトの海づり施設ページは2025年11月19日最終更新。現地取材ではありません)

釣りができる場所

横浜市の公式サイトでは「海づり施設を除き、ふ頭・防波堤は釣り禁止です」と明記されています。つまり、横浜港の中で公式に釣りが認められているのは、市が設置した本牧・大黒・磯子の海づり施設と、公園として個別にルールが定められている一部エリアだけです。釣り場選びの基本もあわせて参考にしてください。

本牧海づり施設

項目 内容
所在地 横浜市中区本牧埠頭1(〒231-0000)
アクセス 横浜駅東口または桜木町駅から市営バス(26系統)に乗り「海づり桟橋」下車
駐車場 施設内に駐車スペースあり(うち車いす仕様スペース2台分)
トイレ 一般トイレ(手すり付便器)・多目的トイレあり
足場 整備された釣り桟橋。入口脇にスロープがあり、釣り場にもスロープ設置箇所あり
主な魚種 アジ、イワシ、サバ、シロギス、カサゴ、メバルなど(日々の釣果は施設公式サイトで公開)
釣り可否 可能(有料)。営業時間:4〜10月6:00〜19:00、11〜3月7:00〜17:00。毎日営業(年末年始・施設点検日は休業)
料金 つり料(個人)大人900円・中学生450円・小学生300円、見学料 大人100円・中学生小学生50円(回数券あり)

出典:横浜市公式サイト「横浜フィッシングピアーズ」横浜市公式サイト「本牧海づり施設」バリアフリー情報横浜フィッシングピアーズ公式サイト(本牧海づり施設)

大黒海づり施設

項目 内容
所在地 横浜市鶴見区大黒ふ頭20番地先(〒230-0054)
アクセス 横浜駅西口から市営バス(109系統)または鶴見駅から市営バス(17系統)で「大黒海づり公園」下車
駐車場 一般駐車スペースあり(身体障害者向け駐車スペース5台分)
トイレ 一般トイレ・多目的トイレ(管理棟2か所)・オストメイト対応あり
足場 整備された釣り桟橋。閉場後は駐車場から退出できなくなるため利用時間の確認が必須
主な魚種 アジ、イワシ、サバ、シロギス、カサゴ、メバルなど(日々の釣果は施設公式サイトで公開)
釣り可否 可能(有料)。営業時間:4〜10月6:00〜19:00、11〜3月7:00〜17:00。毎日営業(年末年始・施設点検日は休業)
料金 つり料(個人)大人900円・中学生450円・小学生300円、見学料 大人100円・中学生小学生50円(回数券あり)

出典:横浜市公式サイト「横浜フィッシングピアーズ」横浜市公式サイト「大黒海づり施設」バリアフリー情報横浜フィッシングピアーズ公式サイト(大黒海づり施設)

なお、大黒ふ頭内には港湾関係者以外立入禁止の場所があるため、バスの途中停留所で降りないよう注意してください。

磯子海づり施設

項目 内容
所在地 横浜市磯子区新磯子39
アクセス 磯子駅から市営バス(85系統)で「磯子海づり施設」下車
駐車場 有料駐車場あり(台数など詳細は施設公式サイトで要確認)
トイレ あり(詳細は施設公式サイトで要確認)
足場 整備された釣り桟橋(根岸湾に面した温排水域で、他2施設と魚の寄りが異なるとされる)
主な魚種 アジ、イワシ、サバ、シロギス、カサゴ、メバルなど(日々の釣果は施設公式サイトで公開)
釣り可否 可能(有料)。営業時間:3・6・9・10月8:00〜18:00、7・8月8:00〜19:00、11〜2月8:00〜17:00。毎日営業(年末年始は休業)
料金 つり料(個人)大人500円・中学生300円・小学生300円、見学料 大人100円・中学生小学生50円(回数券あり)

出典:横浜市公式サイト「横浜フィッシングピアーズ」横浜市磯子区ポータル「磯子海づり施設」横浜フィッシングピアーズ公式サイト(磯子海づり施設)

山下公園

項目 内容
所在地 横浜市中区山下町279
アクセス みなとみらい線「元町・中華街駅」から徒歩約3分
駐車場 山下公園駐車場(普通車222台・EV充電器4台・24時間営業。平日30分300円、当日最大2,400円ほか)
トイレ あり(多目的トイレ・オストメイト対応含む)
足場 公園の護岸沿い。整備された遊歩道で、他の利用者・観光客も多い
主な魚種 シーバス(スズキ)、クロダイなど
釣り可否 投げ釣り(ルアーなど)を除き可能。横浜市の公式回答で「本市の公園では、ルアーなどの投げ釣りは禁止し、他の公園利用者に迷惑のかからない範囲で行っていただくこととしています。(中略)山下公園では、投げ釣り以外は禁止していません」と明記されている
料金 公園自体は無料(駐車場は有料)

出典:横浜市「市民の声」の公表「山下公園でのルール違反に対策してください」への回答横浜市公式サイト「山下公園」バリアフリー情報公益財団法人横浜市緑の協会「山下公園駐車場」

金沢水際線緑地(福浦岸壁)

項目 内容
所在地 横浜市金沢区福浦2丁目18-16
アクセス 金沢シーサイドライン「市大医学部」駅から徒歩約10分、または「福浦」駅から徒歩約11分
駐車場 約250台収容の有料駐車場・有料駐輪場あり
トイレ 24時間利用可能
足場 延長約1km・幅約5mの遊歩道。転落防止柵・救命浮環・防犯カメラ・照明灯を設置し、警備員が24時間365日常駐
主な魚種 アジ、サバ、シロギス、カサゴ、クロダイなど
釣り可否 投げ釣りを除き可能。施設全体は24時間開放、休憩所利用は5:00〜23:00
料金 無料(駐車場は有料)

出典:横浜市公式サイト「金沢水際線緑地・海辺の散歩道」

この場所は旧称「福浦岸壁」で、令和元年(2019年)9月の台風により護岸が甚大な被害を受け、一時利用できない状態になっていました。かさ上げや消波ブロック設置などの復旧工事を経て、遊歩道として再整備され、2023年3月に再開しています。海づり施設と同様、施設が台風被害等で長期休止した実例があるため、訪問前には必ず最新の公式情報を確認してください。

海の公園(周辺の護岸部のみ)

項目 内容
所在地 横浜市金沢区海の公園10番
アクセス 金沢シーサイドライン「海の公園南口」「海の公園柴口」駅、または京急バス「海の公園」下車
駐車場 柴口駐車場(普通車1,064台)・磯浜駐車場(普通車362台)・臨時駐車場(普通車262台)、いずれも有料
トイレ 未確認(管理センター 電話045-701-3450へご確認ください)
足場 横浜市唯一の海水浴場。砂浜そのものではなく、八景島側の半島部と磯浜側BBQ場エリア先端の、公園区域外にあたる護岸のみ
主な魚種 アジ、シロギス、クロダイなど
釣り可否 限定的に可能。ただし公園区域内(砂浜・海水浴場の海域)は釣り自体が禁止。管理者の公式サイトで「投げ釣りは危険なため禁止」「公園内の海域では釣り自体ができません」「公園区域外の海域であれば釣りは可能ですが、投げ釣りに限っては禁止」と案内されている
料金 公園自体は無料(駐車場は有料)

出典:横浜市公式サイト「海の公園(金沢区)」公益財団法人横浜市緑の協会「『投げ釣り禁止』にご協力ください」(海の公園公式サイト)

海の公園は横浜市唯一の海水浴場で、園内の砂浜・海域は釣り禁止です。釣りができるのはあくまで公園区域の外側にあたる護岸の一部に限られるため、初めて訪れる場合は現地の看板で範囲を確認してから竿を出してください。

釣り禁止・立入禁止のエリア

  • 横浜港のふ頭・防波堤・岸壁(海づり施設を除く):横浜市港湾局は公式に「釣り等による防波堤等への立ち入りについて」というページを設け、「施設やふ頭入口に立入禁止の看板を掲げるなど注意を喚起」しており、「天候の急変等による高波などが発生した場合の避難手段もなく、転落等不慮の事故につながる可能性がある」「全国の同様の施設においても多数の事故が報告されている」としています。ふ頭内の岸壁についても「本船荷役作業の現場であり、関係者以外の立ち入りは大変危険」と明記されています。安全に釣りをしたい場合は、市が設置した本牧・大黒・磯子の海づり施設の利用を市が呼びかけています。
  • 大さん橋:1894年の「鉄桟橋」完成以来、一般の釣りが認められたことのない場所です。2017年3月11日に「大さん橋フィッシング・チャレンジ」という1日限定のイベントで初めて解禁されましたが、通常時は立入・釣りとも対象外です。
  • 臨港パーク・赤レンガ倉庫周辺の岸壁:横浜市港湾局の管理下にあり、現地の看板および指定管理者(パシフィコ横浜等)の案内で投げ釣り・ルアー釣りが禁止されているとする情報が複数の観光・釣り情報サイトで確認できます。ただし、本記事作成時点で横浜市が現在公開している一次情報のページを直接確認することはできませんでした(過去に市の回答ページが存在したことは検索結果から把握していますが、該当URLは現在アクセスできません)。全面禁止ではなく釣り方の制限という位置づけのため、訪問時は必ず現地の看板表示に従ってください。
  • 海の公園の砂浜・海水浴場エリア:管理者(公益財団法人横浜市緑の協会)の公式案内で「公園内の海域では釣り自体ができません」と明記されています。釣りができるのは公園区域外にあたる護岸の一部のみで、管理者の案内では八景島側の半島部と、磯浜側バーベキュー場エリアの先端にあたる公園区域外の海域が該当するとされています。この区域でも投げ釣りは危険なため禁止です。
  • 根岸港・根岸湾周辺:工場・ふ頭に近接し、区域によって立入可否が分かれるとされていますが、本記事作成時点で横浜市・管理者による包括的な公式一次情報は確認できませんでした。上記「ふ頭・防波堤は原則立入禁止」の原則が適用される場所が多いとみられるため、断定は避け、現地の看板表示を必ず確認してください。

釣り禁止・立入禁止エリアの一般的な考え方は釣り禁止・立入禁止エリアまとめも参考にしてください。神奈川県内には、大磯港のように釣りができる区画自体は指定されているが、釣り方(投げ釣り・ルアー・まきえ)まで細かく規制されている港もあります。

出典:横浜市港湾局「釣り等による防波堤等への立ち入りについて」公益財団法人横浜市緑の協会「『投げ釣り禁止』にご協力ください」

季節ごとに狙える魚

時期 主な魚種 備考
3〜5月 メバル、カサゴ、シーバス(スズキ) 水温上昇とともに岸寄りが増えるとされる
6〜8月 シロギス、アジ、イワシ、サバ 回遊状況によって数釣りが期待できるとされる。海づり施設のハイシーズン
9〜11月 クロダイ(チヌ)、アジ、シーバス 秋のまずめ時に狙いやすいとされる
12〜2月 カサゴ、メバル、クロダイ 足場のよい海づり施設での穏やかな釣りが中心とされる
通年 アジ、イワシ 回遊のタイミング次第で年間を通じて狙えるとされる

魚種・時期はいずれも一般的な釣り情報にもとづく目安であり、その年の水温・潮の状況で前後します。最新の釣況は各海づり施設の公式サイトで日々更新されているので、出かける前に確認すると仕掛けの準備がしやすくなります。海づり施設ではサビキ釣り・ウキ釣り・投げ釣りいずれも楽しめますが、山下公園・金沢水際線緑地・海の公園(護岸部)では投げ釣りが禁止されているため、足元・アンダーキャストの範囲で完結する仕掛けを選びましょう。

海づり施設で釣れるのは近場の小型〜中型魚が中心ですが、マグロのような大型回遊魚を本格的に狙いたい場合は「日本国内でマグロが釣れる確率の高い場所」という質問も参考になります。

守るべきルール

横浜市の公園では、ルアーなどの投げ釣りが禁止され、他の公園利用者に迷惑をかけない範囲での釣りが求められています。山下公園・金沢水際線緑地・海の公園(護岸部)で釣りをする場合は、この投げ釣り禁止のルールを必ず守ってください。海づり施設(本牧・大黒・磯子)では、施設ごとの利用案内に従い、営業時間内の利用・釣り竿や荷物の放置禁止などのマナーを守りましょう。

横浜市に限らず、神奈川県の沿岸ではほとんどの海域に共同漁業権が設定されています。アワビ・サザエ・イセエビ・ワカメ・コンブなど漁業権の対象となる水産動植物を組合員以外が採ることは漁業権侵害となるおそれがあり、アワビ・ナマコの無許可採捕は罰則の対象です。また、遊漁者はカニ網・忍者くまで・集魚灯を使用できません(手元・足元の照明は対象外)。都道府県ごとの遊漁ルールの違いは都道府県別の釣りルールまとめもあわせて確認してください。

出典:横浜市「市民の声」の公表「山下公園でのルール違反に対策してください」への回答神奈川県公式サイト「磯遊びのルールを守りましょう」

安全とマナー

  • 横浜港のふ頭・防波堤・岸壁は、横浜市港湾局が「高波などが発生した場合の避難手段もなく、転落等不慮の事故につながる可能性がある」と注意喚起している通り、看板のある立入禁止区域には絶対に立ち入らないでください。
  • 海づり施設は転落防止柵やスロープが整備されていますが、閉場時刻は季節で変わります。特に磯子海づり施設の11〜2月は8:00〜17:00と短いため、時間に余裕をもって撤収してください。
  • 山下公園・金沢水際線緑地・海の公園周辺は観光客・散策者・海水浴客も多いエリアです。仕掛けを振り回す投げ釣りが禁止されているのはこのためで、キャスト時は周囲に人がいないか必ず確認してください。
  • 公式サイトに陸っぱり釣りでのライフジャケット着用義務の明記は確認できていません。ただし海に面した堤防・護岸・桟橋での釣りでは転落のリスクがあるため、ライフジャケットの着用を強くおすすめします。
  • 釣り糸・仕掛けの切れ端やゴミは必ず持ち帰りましょう。マナー違反は釣り場そのものの規制強化・閉鎖につながりかねません。

タックル選びに迷ったら釣り道具ガイドまとめも参考にしてください。近隣で釣りを楽しみたい場合は江の島の釣り情報もあわせてどうぞ。

よくある質問

Q. 横浜港のふ頭や防波堤で自由に釣りをしてもいいですか?

A. できません。横浜市港湾局は公式に「海づり施設を除き、ふ頭・防波堤はつり禁止です」と案内しており、看板のある立入禁止区域への立ち入りは危険行為として注意喚起の対象です。安全に釣りたい場合は本牧・大黒・磯子の海づり施設を利用してください。

Q. 山下公園や臨港パークで釣りはできますか?

A. 山下公園は横浜市の公式回答で「投げ釣り以外は禁止していません」と明記されており、投げ釣り(ルアーを含む)を除けば釣りが可能です。臨港パーク・赤レンガ倉庫周辺についても投げ釣り・ルアー釣りが禁止されているとする情報が複数ありますが、本記事作成時点で市の一次情報を直接確認できていないため、現地の看板表示に従って判断してください。

Q. 海づり施設が休止していないか、行く前に確認する方法はありますか?

A. 各施設は横浜フィッシングピアーズの公式サイト(本牧・大黒・磯子それぞれのページ)で最新の営業状況・釣況が公開されています。金沢水際線緑地(旧福浦岸壁)は2019年の台風被害で一時休止した実例があるように、海沿いの施設は荒天後に休止することがあるため、訪問直前に公式サイトを確認することをおすすめします。

出典一覧