広島市を流れる太田川は広島県の廿日市市吉和村に位置する冠山(1339m)が源流となる川で、海に近づくにつれ幾つかの川に分かれています。それぞれの川は太田川を主流として太田川放水路、天満川、元安川、猿猴川、本川などの呼び名が付いた川が流れると言う川の多い都市になっています。また、市内は瀬戸内海に面しているので海釣りを楽しむことが出来る場所が豊富に在りますし、海釣りだけではなく太田川には80種類以上の魚が生息しており、川釣りを楽しむことが出来る釣り好きの人には嬉しい環境が在ります。
太田川は海に近づくにつれ、複数の川に分かれて瀬戸内海に注がれると言った特徴が在ります。河口付近は川からの栄養を注ぐ領域であり、小魚が集まり、小魚を狙う大型の魚も寄ってきます。また、太田川はアユ、アマゴ、モクズガニ、フナ、コイ、ウナギなどの魚を釣ることが出来る川でもあり、アユ釣りのメッカにもなっています。尚、大田川はアユを初め、アマゴ、ウナギ、モズクガニなどを放流しており、魚影が濃い環境づくりが行われていると言った特徴も有ります。因みに、アユ釣りは解禁になっている時のみ釣りが出来る事、禁漁区が在るので禁漁区以外での釣りをする事、遊漁料を支払う事、その他のルールを守る事が大切です。
広島の大田川では川釣りが可能で、アユ釣りは解禁日が在るので注意が必要です。例えば、本流、三篠川、西宗川、根谷川の丸田橋下流域は6月1日の午前5時より11月30日まで、吉山川、鈴張川、小河内川、根谷川の丸田橋上流域は6月20日の午前5時より11月30日と言った具合に、解禁日が異なるのでルールを守ることが大切です。また、モズクガニは10月20日の午後5時より翌年の4月20日まで、ウナギは4月1日から10月31日と言った具合に、魚の種類により遊漁期間が異なるので注意が必要です。
大田川ではアユ釣りを楽しめる川として人気が有りますが、釣り方における制限が設けられており、友釣り区域ではコロガシ釣りやシャクリ釣りなどは禁止になっています。但し、8月10日より友釣り区域でのコロガシ釣りやシャクリ釣りが出来ると言ったルールが在るので、釣りに出掛ける前に情報をチェックしておくことが大切です。尚、友釣り区域となる釣り場は、安佐町毛木の壬辰橋より上流域の本流や支流となる西宗川、吉山川、鈴張川、小河内川などのみで、細かな制限が色々と設けられているので、太田川でアユ釣りをする時は情報を確認しておくことが大切です。
広島市は瀬戸内海に太田川や、太田川の支流となる複数の川が流れ込むと言う特徴が在ります。川の流れ込みと言うのは海の魚にとって重要な要素を持つものです。豊富な流れ込みが在ることで、プランクトンが活性化し、小魚が集まり、大型の魚も集まると言った生態系を作り出しており、川の流れ込みが多く在る広島市はおすすめの海釣り場が多数在りますが、中でもおすすめなのは宇品波止場公園です。
宇品波止場公園は瀬戸内海に浮かぶ宇品島の北東側に在る公園で、路面電車の広島電鉄宇品線の海岸通駅停留場より約900m(約11分)に位置しています。公園の北側には、無料で利用出来る駐車場も有るのでマイカー利用者でも安心ですし、トイレが在るので家族連れでも安心して釣りが出来ます。また、東側の護岸はフェンスが海側に設置されているので転落防止にも役立ちますし、釣り場が広い護岸になっているため、安全な釣りを楽しめる魅力を持ちます。尚、宇品波止場公園ではメバルを初め、セイゴやチヌ、カレイ、ハゼなどの魚を狙うことが出来ます。
太田川の支流になっている大田川放水路の西側に位置する草津港も人気が高い釣りスポットです。草津港では、東側に位置する長い防波堤と、港内に在る岸壁から釣りを楽しむ事が可能で、投げ釣りではカレイやハゼ、サビキ釣りでアジやイワシを釣ることが出来ます。また、東側に在る防波堤から大田川放水路側でのルアー釣りではスズキの良型を狙えることからも人気が高い釣り場になっています。
広島市では川釣りと海釣りの両方を楽しむことが出来ると言った魅力が有ります。川釣りは魚の種類に応じて禁漁区域や解禁日が指定されているので、ルールを守って釣りをすることが大切です。また、海側は大田川や支流が流れ込みを作り出しているので、魚影が濃く1年を通じて釣りを楽しめますが、海釣りでは季節に応じて釣り物が異なるので、釣り場の釣果を調べてから釣りに出掛ける事で、狙える魚を決めることが出来るなどのメリットも在ります。因みに、スルメイカ、クロダイは春におすすめの釣り物、夏はアジやスズキ、秋はタチウオ、冬はカレイやメバルなどがお勧めの釣り物となります。
大田川のアユ釣りは人気の高い釣り物の1つですが、アユ釣りが出来るのは解禁となっているシーズンのみとなるので、解禁日をチェックしておく事が大切です。また、解禁日になればどこでも釣りが出来るのではなく、禁漁区が設けられているので釣りが出来る場所のチェックも必要です。尚、広島の大田川では各釣り場でアマゴ、コイ、フナ、ウナギ、モズクガニなどを釣ることも出来ますが、これらの魚は全長が指定サイズ以下の場合は捕獲が禁じられているので注意が必要です。
海釣りをしたい、太田川で川釣りを楽しみたいと言う場合、何処で釣りをすれば良いのか初心者は解りません。経験を持つ人と一緒に出掛ける事で、良く釣れる場所に連れて行って貰えるメリットや、釣りの仕方や仕掛けの作り方、魚の誘い方、エサの付け方、ハリの外し方などについての知識を教わることが出来るので、釣りの上達にも繋がります。また、海の魚は釣ることが出来る季節が決まっているので、釣れる時期を知ること、何が釣れているのかと言った情報をチェックする事もコツの一つになります。尚、草津港などの港と言うのは漁港になっているので、仕事をしている人も大勢いるため、釣りをする時は仕事の邪魔にならないようにしましょう。
広島市では川釣りと海釣りの両方を楽しむ事が出来ますが、河口付近は汽水域になっているので、このような釣り場でも色々な魚を狙うことが出来ます。草津港は太田川放水路の河口に位置する港、宇品波止場公園は猿猴川の河口に近く、何れも川の流れ込みを持つ釣り場になっています。このような場所を選ぶ事で、釣ることが出来る魚の種類も豊富になるので海釣りを楽しむ場合のコツの一つとして覚えておくと良いでしょう。
広島市内を流れる大田川は釣り人に魚と言うプレゼントを与えてくれる大切な川です。釣りと言うのは自然の中で楽しむことが出来るアウトドアスポーツでもあるわけですが、現在釣りが出来る場所も、マナーが悪い人が多くいる事で釣り禁止となるケースが有ります。釣り場ではマナーを守ることが大切で、ゴミは必ず持ち替える事、余った釣り餌は海に捨てずに持ち帰る事、もしくは隣で釣りをしている人に挙げれば喜ばれます。また、宇品波止場公園は家族連れで釣りを楽しむ人も大勢いるので、投げ釣りを楽しむ場合は周りに人がいない事を確認してから仕掛けを投入するなどのマナーが大切です。