釣りと一口に言っても、魚の数も多ければ、釣りの仕掛けも様々なものがあります。初めてだけど、釣りをしてみたい、と思ったら、まずは管理釣り場に行ってみましょう。全国のあっちこっちにニジマスやイワナが放流されているマス釣り場があります。初心者でも釣りやすく、かつ、引きが強くて熱いファイトが楽しめるので釣り人に人気があるのがレインボートラウト、いわゆるニジマスです。食べても美味しいので、釣るところから食べるところまで楽しめるのがマス釣りです。
まずは釣り場を探します。インターネットで調べてもよいですが、情報が古い場合があるので、一番確実なのは発売されている最新版の釣り場ガイドを購入するとよいでしょう。毎年、管理釣り場ガイドやトラウト釣り場ガイドが発売されているので、それで行きたい釣場を探し、可能ならさらに電話で釣場のルールや料金システムなどを確認します。また、餌釣りなのかルアー・フライ釣りなのかによって使うものが違うので、用意する道具も少し変わってきます。初めからスポーツフィッシングがしたいのならともかく、初心者ならまずは餌釣りからはじめてみましょう。
まずは行きたい管理釣り場の情報を確認します。ウキ・ミャク釣りとルアー・フライ釣りで釣り場をわけている場所、曜日で可能な釣り方をわけている場所、どちらか一方しか出来ない場所など、様々です。また、釣った魚の扱いも変わりますし、料金システムも違います。しっかりと現地の下調べをして、それに合わせた装備の準備をしていきましょう。
全く初めてだから釣り場でレンタルをしたらいい、と考える人も多くいると思いますが、魚を釣りたいのなら安物でも自分の装備を持って行くことをおすすめします。レンタル装備だと仕掛けをいじることが出来ませんが、自前の装備なら釣れないときに仕掛けをいじって釣れる可能性を高めることができます。また、ルアーなどで釣りたい場合はそもそもレンタルがないこともあります。ウキ・ミャク釣りなら竿、道糸、ハリス、オモリ、マーカー、餌が必要です。その他にウキ釣りにする場合はウキなど、必要に応じて用意します。ルアー釣りなら、竿、リール、ルアー数種類といった感じになります。
魚を釣り上げるには、魚のいる場所に仕掛けを持っていく必要があるので、状況に合わせたセッティングが可能な自分の道具を用意します。安いものでいいので自分の扱いやすい竿を選びましょう。自分の道具のほうが愛着がわきますし、釣りの楽しさも増すことでしょう。道糸やハリスの大きさを変えたり、ルアーを変えたり、試行錯誤も釣りの楽しみです。
一時期流行ったスポーツフィッシングではブラックバスに焦点があたっていましたが、今も昔も根強い人気があるのはニジマスです。とても引きが強く、かなり暴れることもあるので、釣り竿を通して魚と戦っている感覚が強く感じられます。それでいて、初心者でも簡単に釣ることが出来ます。ルアーメインの場合は上手に合わせなければいけませんが、餌釣りの場合は合わせが出来なくても釣れる可能性があります。それは、餌を食べる際に勢い良く丸呑みにするので、餌を飲み込んだ勢いで喉に針が引っかかって釣ることが出来るからです。ブラックバスを美味しく食べるのは少し難しいですが、ニジマスは手軽に美味しく食べられます。
初心者から熟練者までが楽しめるニジマス釣りは全国の釣り場で手軽に挑戦することが出来ます。小さくても初心者が十分白熱するバトルを楽しむことができ、大きなものがかかれば竿が折れそうなほどの強い引きがあり、釣りの魅力に引き込まれていくことでしょう。釣り上げた後はハラワタをとって丸焼きにして塩を振るだけでもとても美味しく食べられます。
いくら管理された釣り場で必ずその範囲に魚がいるとしても、必ず釣ることができるとは限りません。釣るためにはいくつかのポイントがあります。たくさん潜んでいる場所、釣りやすい時間、餌の種類など、様々なポイントを抑えることで面白いほど釣り上げられるかどうかが変わってきます。水の落ち込みや大きな岩の周辺、木などの障害物の周りにいます。物に引っ掛けないように気をつけながら狙いましょう。また、水温が高いほど水面近くへ、低いと川底のほうへいることが増えます。主に餌はイクラかブドウ虫を使います。虫が苦手な場合はイクラを使いますが、釣れやすいのはブドウ虫です。
魚のいそうな場所を推理して、好物でおびき寄せると考えれば自ずと釣るポイントが見えてくるでしょう。釣り場が開いたばかりの早朝、放流がある釣り場なら放流した直後、そして夕マヅメと言われる日没前後の時間帯がよく釣れる時間です。他の時間帯でも釣れることは釣れますが、食べてもらうためにちょっと工夫が必要になったりします。
たくさんニジマスを釣るには少しのコツを覚えるだけです。まずは、アタリがどんなものなのかを覚えます。アタリがわからなければ、アワセをすることが出来ません。アタリとはマスが仕掛けに食いついて、釣竿の先やウキが動くことを言います。川の流れの中にある動きから、食いつかれたときの動きを感じるのは難しいですが、ウキなどをよく観察しましょう。ニジマスが餌を食べる時、ちょんちょんとつついてから吸い込みます。ちょんちょんと突かれた時点で竿をあげても、まだニジマスはまだ食べていないので釣れません。しっかり吸い込んだところでアワセましょう。
ちょんちょんとウキやマーカーが動いて、ぐっと一気に沈み込んだら竿をアワセると覚えましょう。アワセるときは大きく思い切り振り上げたり、ちょこっと竿を上げるだけではいけません。脇をしめて、肘をたたむくらいの動作がちょうどよくアワセられます。斜め上へコンパクトに引くようなイメージです。竿を振り回すのは周りの迷惑にもなりますし、針が抜けてしまうこともあります。
釣りを初めてみたいけど、よくわからないし、なんだか難しそうだと感じる人は多いでしょう。全国にはマスに限らず様々な管理釣り場が存在しています。いきなり自然の中に飛び込んでも、そこにどのような魚がいて、その魚を釣るための道具や餌がわからなければ釣り上げることができません。管理釣り場なら放流されている種類は決まっているので、それに合わせて準備していくことが出来ます。この魚を釣ってみたい、という目的があるなら別ですが、何でもいいから釣りをやってみたい、というのならニジマス釣りをおすすめします。釣り上げるまでの楽しさ、釣った後に食べて美味しいニジマスで釣りの魅力を感じてみましょう。