四万十川の釣り|ルアー対象魚と遊漁券・アカメの扱い

四万十川の釣り|ルアー対象魚と遊漁券・アカメの扱い

「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川(高知県)は、ルアーでのシーバス(スズキ)狙いから、伝統のアユ友釣り、そして「幻の魚」アカメまで楽しめるフィールドですが、川全体が漁業権の設定された内水面であり、竿を出すには区間ごとに定められた漁業協同組合(漁協)の遊漁券が必要です。まずはこの前提を押さえたうえで、遊漁券の買い方・解禁期間・ルアーで狙える魚と注意点を整理します。

基本情報

水系・区間 管轄漁協 対象魚 解禁期間の目安 遊漁料(例) 情報確認日
四万十川上流(四万十町・家地川堰堤より上流) 四万十川上流淡水漁業協同組合 アユ・ウナギ・アマゴ アユ5/15〜11/15・12/1〜12/31(11/16〜30は産卵保護で禁漁)/ウナギ4/1〜9/30/アマゴ3/1〜9/30 竿:年券8,000円・日券2,000円(網は別料金) 2026年7月時点
四万十川中流〜下流(家地川堰堤から河口) 四万十川漁業協同組合連合会(東部・西部などの単位漁協で構成) アユ・ウナギ・コイ・アマゴ・モクズガニ 区間・漁協ごとに規則が異なる(東部漁協管内の例は下記本文参照) 東部漁協の例:普通遊漁券 年8,000円・日2,000円/特別遊漁券(網)年10,000円・日5,000円 2026年7月時点

上記はいずれも代表的な料金例であり、実際の金額・解禁日は年度・漁協ごとに見直されるため、竿を出す前に必ず各漁協の最新の遊漁規則を確認してください。

遊漁券と解禁期間

四万十川には第五種共同漁業権が2つ設定されています。四万十町の家地川発電用えん堤より上流(内水面共第515号)はアユ・ウナギ・アマゴを対象に四万十川上流淡水漁業協同組合が管轄し、家地川堰堤から高知県・愛媛県境までの下流区間(内水面共第516号)はアユ・ウナギ・コイ・アマゴ・モクズガニを対象に四万十川漁業協同組合連合会(東部・西部などの単位漁協で構成)が管轄しています(高知県公式「第五種共同漁業権一覧及びあゆ・あまごの解禁日」)。つまり釣る場所によって遊漁券を買うべき漁協が変わる点に注意が必要です。

上流淡水漁協の令和8年度料金は、竿釣りが日券2,000円・年券8,000円(75歳以上4,000円・肢体不自由者3,000円)、網漁が日券4,000円・年券11,000円です(四万十川上流淡水漁業協同組合公式)。中流域を管轄する四万十川東部漁業協同組合の令和8年度料金は、普通遊漁券(アユ・ウナギ・コイ・アマゴ対象)が日券2,000円・年券8,000円、特別遊漁券(網漁対象)が日券5,000円・年券10,000円、モクズガニ漁は別途「浮き札」(2,000円/5枚)が必要です(四万十川東部漁業協同組合公式「遊漁料」)。四万十市西土佐エリアを管轄する四万十川西部漁業協同組合でも同様に対象魚種・期間に応じた遊漁券が必要ですが、料金・区間の詳細は公式サイトで直接確認するのが確実です(西土佐鮎市場「漁期・遊漁券について」)。遊漁券は各漁協の窓口や指定販売所、フィッシュパスなどのオンラインサービスで購入できます。

ルアーで狙える魚

「四万十川 釣り ルアー」で検索する方の多くが狙うのは、河口〜下流の汽水域で楽しめるシーバス(スズキ)です。四万十川河口はプランクトンや小魚が豊富で、橋脚や護岸などの複雑な地形もありシーバスの好ポイントとされています。潮位や潮目を意識し、ミノーやシンキングペンシル、バイブレーションなどを状況に応じて使い分けるのが基本です(アングラーズ「四万十川河口の釣果・釣り場情報」)。下流〜汽水域ではナマズもルアーの対象となり、コイもルアーで反応することがあります。

注意したいのは、第五種共同漁業権の対象魚種(アユ・ウナギ・アマゴ・コイ・モクズガニ)には遊漁料が設定されている一方、シーバスやナマズのように対象魚種に含まれない魚を釣る場合の遊漁券の要否については、一次情報で明確な記載を確認できませんでした。区間によって解釈が異なる可能性もあるため、竿を出す前に管轄漁協へ直接確認することをおすすめします。また、アユの友釣りシーズン中は他の釣り方との場所・タイミングのすみ分けに配慮するのがマナーです。

アカメについて

四万十川は、日本三大怪魚の一つアカメを陸っぱりから狙える数少ないフィールドとして知られています。アカメは環境省のレッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定されている希少種で、宮崎県では指定希少野生動植物として捕獲自体が条例で禁止されています。一方、高知県ではアカメを「県の自然を代表する魚種」として注目種に指定していますが、これは県版レッドリストの絶滅危惧種指定ではなく、法律・条例による採捕禁止でもありません。そのうえで県は、①釣ったアカメは再放流(キャッチ&リリース)する、②無用な殺傷を避ける、③販売目的の捕獲をしない、④他地域への持ち出し・他地域からの持ち込みをしない、という自主規制・マナーの遵守を遊漁者に呼びかけています(高知県公式「アカメの注目種指定について」)。

アカメは生息数自体が少なく、特定のポイントに釣り人が集中すると個体への負荷が高まる懸念があります。この記事では乱獲や個体へのプレッシャーを助長しないよう、具体的な釣り場・時合いの特定は行いません。狙う場合は必ずキャッチ&リリースを前提に、県の呼びかけに沿った節度あるやり取りを心がけてください。

アユ・アマゴを狙う場合

アユの友釣りは四万十川の代表的な漁法で、上流淡水漁協管内では5月15日〜11月15日、12月1日〜12月31日が漁期、産卵保護のため11月16日〜30日は禁漁です。ウナギは4月1日〜9月30日、アマゴは3月1日〜9月30日が漁期とされています(フィッシュパス「四万十川上流淡水漁協」)。高知県内水面では10月〜翌3月がウナギの禁漁期間にあたるため、上記の期間設定もこれに沿ったものです(検索時点の情報のため、最新の遊漁規則は各漁協公式サイトで再確認してください)。中流〜下流を管轄する漁協でも漁法ごとに解禁期間が定められているため、区間をまたいで釣行する場合は事前にそれぞれの規則を確認しましょう。

禁漁区域とルール

高知県は高知県漁業調整規則に基づき、水産動植物の繁殖保護を目的とした採捕禁止期間や体長制限を定めています(高知県公式「水産動植物の採捕について(禁止期間・体長制限)」)。四万十川本流内の具体的な産卵保護区域の位置については、公開情報から特定できる範囲を超えるため断定は避けますが、少なくともアユは11月16日〜30日が上流淡水漁協管内で産卵保護のための禁漁期間となっています。区域・期間の詳細は現地の看板や各漁協の遊漁規則の掲示が最新かつ最優先の情報源です。ルアー釣りそのものを本流全域で一律に禁止する規定は今回確認できませんでしたが、区間によって細かいルールがある可能性があるため、初めて訪れる場所では遊漁券購入時に漁協へ直接確認することをおすすめします。

安全

四万十川といえば欄干のない沈下橋が観光名所としても有名ですが、増水時に川へ沈むよう設計されているぶん、転落防止の欄干がありません。ダムの放流や集中豪雨の際は沈下橋の通行や川遊びが非常に危険で、水量が急に増えると30分ほどで河原が水につかることもあると、地元の四万十川財団が注意を呼びかけています(四万十川財団「リバーマスター」)。天気が良くても上流のダム放流で急に増水することがあるため、釣行前・釣行中も水位や天候の変化に注意してください。

沈下橋は写真撮影や観光客の往来も多いスポットです。橋の上や周辺での駐停車・キャスティングは観光客の通行の妨げにならないよう配慮し、車の往来にも注意しましょう。増水しやすい日や増水中の川遊び・飛び込みは避け、状況が読みにくい場合はライフジャケットを着用するなど安全対策を徹底してください。

釣り場探しの基本的な考え方は釣り場ガイドまとめ、禁止エリア全般については釣り禁止まとめも参考にしてください。高知県内の他の釣り場情報は高知の釣り場まとめで紹介しています。

よくある質問

四万十川で釣りをするのに遊漁券は必要ですか?

必要です。四万十川は区間ごとに管轄する漁協が異なり、上流は四万十川上流淡水漁業協同組合、中流〜下流は四万十川漁業協同組合連合会(東部・西部などの単位漁協)が遊漁券を発行しています。釣行するエリアに合わせて事前に購入してください。

四万十川のルアー釣りでは何が釣れますか?

河口〜下流の汽水域ではシーバス(スズキ)が主なターゲットで、ナマズやコイもルアーで狙われます。第五種共同漁業権の対象魚種以外を釣る場合の遊漁券の要否は明確でない部分があるため、管轄漁協に確認することをおすすめします。

アカメは釣ってもいいのですか?

高知県では法律・条例による捕獲禁止はありませんが、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類に指定されている希少種です。高知県はキャッチ&リリースや無用な殺傷を避けることなど自主規制・マナーの遵守を呼びかけています。個体数への負荷を考え、リリース前提での対応が推奨されます。

出典一覧