電動リールのバッテリーは、「どのリールにどの電池が使えるか」がリールのシリーズごとに違います。この記事では、ダイワ公式の「電動リール対応バッテリー一覧表」の読み方と、公式の取扱説明書が書いている電源の注意点、シマノの専用バッテリー「BTマスター11AH」の公式記載を、書かれている範囲だけ整理しました。適合を判定するツールや、全機種の一覧は作っていません。
先に押さえたい点は2つです。ダイワの対応表は、公式が「釣りモノにより容量が不足する場合があります。上記の表は目安にお使い下さい」と注記している目安であること。そして、表に載っていないリールの組み合わせは、この表からは適合が確認できないということです。買う前に、手持ちのリールの完全な型番を確認して、取扱説明書か販売店で確かめてください。
※本記事は当サイトで実際に使用・検証した体験談ではなく、ダイワ・シマノの公式ページの記載を2026年10月23日時点で確認して要約したものです。製品の仕様・対応は変更されることがあります。購入前に最新の記載をご確認ください。
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ダイワの電動リール対応バッテリー一覧表(公式)の読み方
ダイワ公式の一覧表は、リールの系統を行に、バッテリーを列に並べ、適合するところに「●」を付けた表です。公式ページの内容を、そのまま写しました。
| リール | スーパーリチウム 12000WP/12000WP II | スーパーリチウム 11000WP | タフバッテリー 20000C | タフバッテリー 12000-IV |
|---|---|---|---|---|
| SEABORG/LEOBRITZ/SEAPOWER/TANAKOM 1200番以下 | ● | ● | ● | ● |
| SEABORG G1800M-RJ | ● | ● | ||
| MARINE POWER 3000 | ● | ● | ||
| MARINE POWER 3000-24V | ●※1 | ●※1 |
公式の注記は2つです。「釣りモノにより容量が不足する場合があります。上記の表は目安にお使い下さい。」と、「※1:24V仕様のため、12V鉛バッテリー2個を付属のバッテリー直列コードで接続して使用してください。」です。ページに更新日の記載はありません。
表を読むときの3つの注意
- 空欄は「使えない」と書かれているわけではありません。たとえばSEABORG G1800M-RJは、12000WP系と20000Cに●が付き、11000WPと12000-IVの欄は空欄です。表からは「その2つは適合が確認できない」までしか読み取れません。
- 表の行は、リールの系統や番手の範囲です。たとえば「1200番以下」の行に自分のリールが入るかどうかは、完全な型番から判断する必要があります。
- この表に載っていない機種は判断できません。表には4種類のバッテリーと4行のリール系統しかありません。新しい機種や、表にない系統は、取扱説明書か販売店への確認が必要です(表の外のことは記載なし)。
取扱説明書が書く「電源」の注意(ダイワ)
ダイワのWEB取扱説明書「安全上のご注意」の電源の項目に書かれている内容を、要点だけ並べます。機種別の取扱説明書で内容が違う場合があるため、自分のリールの説明書も合わせて確認してください。
| 項目 | 公式の記載の要点 |
|---|---|
| 使える電源 | 直流(DC)12〜16.8V、12〜24V、24V専用と機種により異なる。家庭用の交流(AC)100Vなどは使えない |
| 推奨の電源 | 電動リール専用バッテリー、または防水性が確保されたマリン用DEEPCYCLEバッテリー |
| 他社の電池 | 「ダイワの電動リールに使えると表現している電池」には、ダイワは製品規格・安全性にかかわっておらず、使用をすすめない。特にリチウム電池は大きな事故を引き起こす可能性が高いため注意。「指定のリチウム電源(販売国)のみ対応可」とも記載 |
| 船電源 | 発電機や配線の関係で電圧が不安定になりやすく、保護回路が働いて回転が停止したり断続的になることがある。使う場合は、エンジンを切った状態で容量を使い切らないこと。船側に損害が生じる場合もある。電圧・接続端子の形状で使えないことがあるため事前確認をすすめている |
| 放置後の電池 | 長時間放置すると自然放電している可能性があるため、釣行前に必ず充電する |
| 電圧の表示 | 電圧が下がるとバッテリーチェックマークが出る。10V以下では巻き上げ出力が制限されることがある。電源電圧が10V以上ではLEDが緑色に点灯し、10V未満では赤色が点滅する |
| つなぎ方 | コードのクリップは赤いカバーがプラス(+)、黒いカバーがマイナス(-)。逆に接続すると通電せず、電池・本体・コードが破損するおそれがある。濡れた手で接続しない |
| コード | 付属の専用コードを使う(他のコードとは互換性がない)。改造しない。古いコードは断線やショートの原因になるため、2年ないし使用60回での交換をすすめている |
この表のうち、「他社の電池」と「船電源」の2行は、買い物の判断に直結します。通販サイトで「ダイワ・シマノ対応」とうたう互換電池を見かけても、ダイワは規格・安全性にかかわっていない、と公式が書いている点を踏まえて判断してください。直列接続や極性(+と-)の組み方について、本記事から独自の判断や手順を案内することはしません。
シマノの専用バッテリー「BTマスター11AH」(公式の記載)
シマノ公式のBTマスター(11AH)のページ(2026年10月23日確認)には、次のように書かれています。
| 項目 | 公式の記載 |
|---|---|
| 対象 | 「このバッテリーはシマノ製電動リール・探見丸子機専用」。それ以外の用途に使うと、バッテリーの破裂、火災、爆発の原因となるおそれがある |
| 自重・サイズ | 自重1,700g。サイズ W90×L180×H120mm |
| 接続 | ダブルジョイントで、電動リールと探見丸CV-FISHを同時に接続できる |
| 初回の使用 | 初回は必ず充電器で充電してから使う。購入時は保護回路が働き、電池が使えない場合がある(充電すると解除される) |
| 保管 | 電動リールにつないだまま保管しない(0.1〜0.2A程度の電流が常に流れ、過放電になる)。長期保管では6か月に1度は充電する。空輸は航空会社に事前確認する |
この表のシマノ側の記載は、特定のリールとの適合表ではなく、「シマノ製電動リール・探見丸子機専用」という範囲の説明です。どのシマノのリールにどのバッテリーが使えるかを、1枚で示した公式の一覧は、今回の調査では見つけられていません(記載なし)。リールごとの取扱説明書か、販売店で確認してください。価格は変わるため、本記事では書きません。
買う前に確認したいことのメモ
電動リールの電源まわりは、確認の順番を決めておくと迷いにくくなります。次の順で、手元に書き出しておくとよいでしょう。
- リールの完全な型番と年式(本体や箱、保証書で確認)
- そのリールの取扱説明書にある電源の記載(電圧、指定のバッテリー)
- メーカーの対応表(ダイワなら上の表)に自分のリールの行があるか。載っていなければ、取扱説明書か販売店へ確認
- 手持ちのバッテリーを使う場合は、その電池がメーカーの指定か。他社製の電池なら、メーカーが関与していないことを理解したうえで自己責任になること
- 船電源を使う場合は、電圧や接続端子の形状が合うか、船宿に事前に確認する(レンタルの電動リールを使う場合も、電源の扱いは予約時に聞いておく)
- 充電器やコードが付属か別売か(今回確認した対応表のページには記載なし。製品ページで確認)
- 電池の重さ(シマノBTマスターは自重1,700gと記載。ダイワの各バッテリーは今回の対応表ページに記載なし)
船電源の費用や貸し出しの有無は船宿ごとに違い、一律の金額は確認できていません。「無料」や「0円」と決めつけずに、予約時に問い合わせるのが確実です。
移動の注意も大事です。電動リールのバッテリーを飛行機などで運ぶときのルールは、釣り竿を飛行機・新幹線・高速バスで運ぶ記事で、公式ページを確認して整理しています。電池の規定は改定されるため、最新は各社の公式ページで確認してください。
中古品や長く使っているバッテリーは、リコール(回収)の対象になっていないかも確かめておきましょう。NITE(製品評価技術基盤機構)のリコール情報には、電動リール用バッテリーの例として次の2件が載っています。
- シマノ「電力丸」8.8Ah・10Ah・7.5Ah・5Ah(リコール実施日 2023年10月16日・回収・無償交換)。製造上の不具合に長期使用による劣化が重なり、発煙・発火に至る重大製品事故が起きているため、と書かれています。
- グローブライド(ダイワ)「スーパーリチウム BM2600C・BM2600N」(リコール実施日 2021年11月1日・製造期間 2015年6月〜2019年6月・全ロット・回収・返金)。リールをつなぐ樹脂製コネクターに亀裂が入って海水が入り、発火に至るおそれがあるため、と書かれています。
手元の電池が対象かどうかは、型番やJANコードを下の出典にあるリコールのページで照合してください。上の2件は2026年10月26日に確認できた例で、すべてのリコールを網羅したものではありません。
購入前に確認したいもの(検索リンク)
以下は、公式の対応表やシマノの公式ページに名前が載っているバッテリーの検索リンクです。検索結果には、他社製の互換電池も並びます。上で書いたとおり、ダイワは他社電池の規格・安全性にかかわっていないと明記しているため、表示された商品が自分のリールの指定に合うかを、型番まで確認してから選んでください。
よくある質問
Q. ダイワの対応表で空欄の組み合わせは使えないのですか?
A. 表は「●:適合」の凡例だけで、空欄の意味は書かれていません。使えないと断定されているわけではなく、表からは適合が確認できない、という読み方になります。実際に使う前に、取扱説明書か販売店で確認してください。
Q. 通販の互換バッテリーは使えますか?
A. ダイワの取扱説明書は、「ダイワの電動リールに使えると表現している電池」について、ダイワは製品規格・安全性にかかわっておらず、使用をすすめないと書いています。特にリチウム電池は大きな事故につながる可能性が高いため注意するよう書かれています。使うかどうかは自己責任の判断になります。
Q. 船電源でも電動リールは使えますか?
A. ダイワは、船電源は電圧が不安定になりやすく、保護回路が働いて回転が止まったり断続的になったりすることがあると書いています。使う場合は電圧と端子の形状を事前に確認すること、エンジンを切った状態で容量を使い切らないことを求めています。船ごとの対応は船宿に確認してください。
Q. 電池はどのくらい持ちますか?
A. 今回確認した公式ページには、使用時間の目安は書かれていませんでした(記載なし)。釣りの種類や水深で変わるため、本記事では計算式も示しません。
出典一覧(2026年10月23日確認)
- ダイワ公式「電動リール対応バッテリー一覧表」
- ダイワ公式「OPERATING MANUAL(電動リール)安全上のご注意」
- SHIMANO公式「BT マスター[BT MASTER]」
- NITE SAFE-Lite リコール情報「電力丸」(株式会社シマノ・2026年10月26日確認)
- NITE SAFE-Lite リコール情報「スーパーリチウム BM2600」(グローブライド株式会社・2026年10月26日確認)
あわせて以下の記事も参考にしてください。
