神津島の堤防釣りガイド|行き方・釣り場・釣れる魚

神津島の堤防釣りガイド|行き方・釣り場・釣れる魚

神津島(こうづしま)は東京都神津島村に属する伊豆諸島の離島で、黒潮の影響を受ける透明度の高い海と、2020年に東京都で初めて「星空保護区」に認定された美しい夜空で知られています。この記事では、本土からのアクセス方法(船・飛行機の運賃と所要時間、車の航送可否)、実在する堤防・漁港での釣り可否、島内の移動手段、季節ごとに狙える魚を公開情報にもとづいて整理しました。離島のため、釣り場によっては港湾施設としての利用が優先されるエリアや、星空保護区ならではの照明ルールもあります(本記事は2026年7月時点で確認できた公開情報にもとづきます。現地取材ではありません)。

基本情報

項目 内容
所在地 東京都神津島村(伊豆諸島南部の離島)
アクセス 東京・竹芝/熱海/下田から東海汽船(大型客船・高速ジェット船)、下田から神新汽船「フェリーあぜりあ」、調布飛行場から新中央航空(詳細は後述)
主な魚種 メジナ、イスズミ、シマアジ、タカベ、カンパチ、ハガツオ、キハダマグロ、アオリイカ・ケンサキイカなど黒潮の恩恵を受ける魚種
シーズン 通年釣行可能。魚種ごとの傾向は「季節ごとに狙える魚」の項を参照
情報確認日 2026年7月(公開情報による。現地取材ではありません)

神津島へのアクセス

神津島は離島のため、まず本土からの船便または飛行機を押さえることが釣行計画の出発点になります。運航会社は東海汽船(竹芝・熱海・下田)、神新汽船(下田)、新中央航空(調布飛行場)の3系統です。

交通手段 発着地 所要時間の目安 片道運賃の目安 車の航送
大型客船「さるびあ丸」(東海汽船) 東京・竹芝⇔神津島 夜行便で約9時間55分(竹芝発夜〜翌朝神津島着) 11,000円台〜(2等・時期により変動) 不可
高速ジェット船(東海汽船) 東京・竹芝⇔神津島 3時間台後半〜4時間程度(経由する島・便により変動) 11,000円台〜12,000円台前半(時期により変動。2025年9月の例で12,340円) 不可
高速ジェット船(東海汽船) 熱海港⇔神津島 約1時間35分 7,000円台〜(GW・夏季の連休など季節限定運航) 不可
カーフェリー「フェリーあぜりあ」(神新汽船) 下田港⇔神津島 約4時間40分 2等5,000円台前後〜(月により変動) 可能(伊豆諸島の航路で車を積める数少ない便。完全予約制・水曜運休)
飛行機(新中央航空) 調布飛行場⇔神津島空港 約40〜45分 17,900円(大人片道・往復割引32,600円) 不可(19人乗り小型プロペラ機)

大型客船・ジェット船はいずれも車を航送できません。車を持ち込みたい場合は、下田港発のカーフェリー「フェリーあぜりあ」(神新汽船)が伊豆諸島の中でも数少ない車両航送可能な航路です。ただし完全予約制で水曜日は運休のため、事前の予約と曜日確認が必須です。飛行機は19人乗りの小型プロペラ機のため搭乗人数に限りがあり、悪天候時は欠航することもあります。運賃・時刻表はいずれも時期によって変動するため、東海汽船公式サイト神新汽船公式サイト新中央航空公式サイトで必ず最新情報を確認してください。

堤防で釣れる場所

以下は釣り情報サイトで陸っぱりの釣り実績・釣り可否が確認できたスポットです。前浜桟橋・多幸湾(三浦漁港)はいずれも港湾・漁港施設であり、船の発着や漁業者の作業が優先されます。マナーを守って利用しましょう。

前浜桟橋(神津島港)

項目 内容
所在地 神津島村前浜(神津島港・集落中心部から徒歩圏内)
アクセス 大型客船・ジェット船の発着地点そのもの。下船後すぐに釣り場へ出られる
駐車場 隣接する前浜海岸に駐車場がある(公式サイトでは台数までは明記されていません)
トイレ 前浜海岸に公衆トイレ・温水シャワーが整備されている
足場 足場が良く常夜灯もあり、初心者でも利用しやすいとされる。桟橋の先端部は水深があり潮通しが良い分、季節風(特に冬の西風)が強い日は波をかぶり危険で入れないことが多い
主な魚種 アジ、メジナ、アオリイカ、カンパチ・ハガツオ・キハダマグロ・シイラなどの回遊魚
釣り可否 釣行可とされる。ただし桟橋は本来港湾施設であり、先端部は釣り禁止になることがあるほか、大型客船・ジェット船の発着時間帯は乗降客・作業員の妨げにならないよう配慮が必要

多幸湾桟橋(三浦漁港)

項目 内容
所在地 神津島村多幸湾(三浦漁港・島の東側)
アクセス 村営バス(季節によりダイヤが大きく変わる)またはレンタカーで集落から山越えのルート
駐車場 多幸湾展望台・都立多幸湾公園に駐車場がある
トイレ 三浦漁港船客待合所にバリアフリートイレあり
足場 港が湾に囲まれているため風の影響を受けにくく、安定した堤防・桟橋からの釣りができる。南西の風の日が理想とされ、西風が強い日はやや釣りづらい
主な魚種 シマアジ、ムロアジ、タカベ、カンパチ、ハガツオ、ゴマサバ、ケンサキイカ
釣り可否 釣行可とされる。漁船の係留・作業の場でもあるため、ロープ周辺や船の近くでの釣りは避ける

赤崎(赤崎遊歩道)※堤防ではなく磯場

項目 内容
所在地 神津島村神戸山付近(島の北部)
アクセス 神津島港から車・バスで約15分
駐車場・トイレ 整備されているとされる(詳細な台数等は現地または観光案内所で要確認)
足場 全長約500mの木製遊歩道が整備されているが、周辺の磯場は潮位により通行できなくなる箇所や、冬季に海藻で滑りやすい箇所がある
主な魚種 ヒラスズキ、根魚
釣り可否 釣行可とされる。ただし堤防と異なり岩場・磯であるため、スパイクシューズなど滑りにくい靴とライフジャケットの着用が必須

他エリアの釣り場探しの基本は釣り場ガイドまとめも参考にしてください。

島内の移動手段

神津島は前浜(集落・神津島港)から多幸湾・赤崎などの釣り場まで距離があるため、島内の移動手段を事前に決めておくことが釣行計画のポイントになります。

  • レンタカー:島内に数社あり。繁忙期(ゴールデンウィーク・夏季)は台数が限られるため、24〜48時間前までの事前予約が推奨される。
  • レンタサイクル・レンタバイク:数店舗が営業(季節限定の店舗もある)。前浜から赤崎方面の西海岸は比較的平坦だが、多幸湾方面は山越えのルートになる。
  • 村営バス:複数路線が運行されているが、便数は1日数本程度と少なく、季節によってダイヤが変わる。訪問前に神津島村役場や観光案内所で最新の時刻表を確認するのが安心。
  • タクシー:島内に数社あるが台数が限られるため、事前予約が推奨される。

車を持ち込まない場合は、上記のいずれかを事前予約したうえで釣行計画を立てるとよいでしょう。

季節ごとに狙える魚

時期 主な対象魚 備考
通年 メジナ、アオリイカ・ケンサキイカ(エギング) 黒潮の影響で水温が安定しており、通年狙えるとされる
春〜初夏(4〜6月) メジナ、アオリイカ(乗っ込み) 大型が狙いやすい時期とされる
夏(6〜9月) シマアジ、タカベ、ムロアジ、ゴマサバ(多幸湾)、カンパチ・ハガツオ・キハダマグロ・シイラなどの回遊魚(前浜桟橋) 回遊魚の活性が上がるとされるシーズン
秋(9〜11月) 青物、ケンサキイカ 引き続き回遊魚が狙えるとされる
冬(12〜2月) ヒラスズキ(赤崎などの磯場) 季節風(西風)が強まり、前浜桟橋など一部の堤防・桟橋が使いにくくなる時期でもある

魚種・時期はいずれも釣り情報サイトの一般的な傾向にもとづく目安であり、その年の水温・潮回りによって前後します。訪問前に最新の釣果情報を確認することをおすすめします。

キハダマグロなどの大型回遊魚を本格的に狙いたい場合は、「日本国内でマグロが釣れる確率の高い場所」という質問も参考になります。

星空保護区としてのルール

神津島は2020年12月、西表石垣国立公園(2018年認定)に続き国内で2番目、東京都では初めての「星空保護区(ダークスカイ・アイランド)」に認定されました。認定にあたり、村内すべての街灯・防犯灯を光害対策型に交換する工事が約2年半かけて行われ、2021年3月に完了しています。

さらに神津島村は「神津島村の美しい星空を守る光害防止条例」を制定しており、村民・旅行者・滞在者・事業者を対象に、屋外照明について相関色温度3,000K以下・上方への光漏れを最小限にすることなどを定めています(第10条)。加えて第11条では、キャンプ・撮影などの屋外アクティビティで使用する照明器具についても「必要最小限」の使用を求め、不必要なサーチライトの使用や不適切なライトペインティングを禁止しています。

条例の条文上「夜釣り」への直接の言及は確認できませんでしたが、この規定の趣旨からすると、夜釣りで使うヘッドライト・投光器なども「屋外アクティビティで使用する照明器具」に含まれ得ると考えられます。夜釣りをする場合は、明るさを必要最小限にとどめ、上方や集落・住宅の方向に光が漏れないよう配慮するのが望ましいでしょう。具体的な適用範囲や運用については、訪問前に神津島村へ確認することをおすすめします。

安全とマナー

  • 神津島は離島のため、病院・診療所へのアクセスに本土より時間がかかります。悪天候時の強行、単独での磯釣行など無理な釣行計画は避けましょう。
  • 堤防・桟橋・磯での釣りは転落の危険があります。ライフジャケットを着用しましょう。特に赤崎のような磯場ではスパイクシューズなど滑りにくい靴も必須です。
  • ゴミ・仕掛けの切れ端は必ず持ち帰りましょう。漁港や桟橋にゴミ箱が無いことも多いです。
  • 前浜桟橋・多幸湾(三浦漁港)はいずれも港湾・漁港施設です。船の発着や漁業者の作業の妨げにならない場所・時間帯を選び、駐車・騒音にも配慮してください。
  • 東京都の伊豆諸島における遊漁では、使用できる漁具・漁法が竿釣り・手釣りなどに限られます。スキューバ等の潜水器・水中銃・集魚灯を使った採捕は禁止されており、まき餌(コマセ)は2024年11月に解禁されたものの陸っぱりでも「必要最小限の量」とされています。詳細は都道府県別の釣りルールまとめ東京都産業労働局「海で楽しむ皆さんへ」も確認してください。

堤防や磯場での釣行では思わぬ怪我もつきものです。「釣り中の怪我の経験談」という質問でも、注意すべき場面が語られています。

道具選びに迷ったら釣り道具ガイドまとめ、釣り禁止エリアの一般的な考え方は釣り禁止エリアまとめもあわせて確認してください。

よくある質問

Q. 神津島へはどうやって行きますか?
A. 東京・竹芝港からの大型客船「さるびあ丸」(夜行・約9時間55分)または高速ジェット船(3時間台〜4時間程度)、熱海港からの季節限定ジェット船、下田港からのカーフェリー「フェリーあぜりあ」(約4時間40分)、調布飛行場からの飛行機(約40〜45分)があります。運賃・時刻表は時期により変動するため、東海汽船公式サイト等で最新情報を確認してください。

Q. 車は必要ですか?
A. 大型客船・ジェット船・飛行機はいずれも車を航送できません。車を持ち込みたい場合は下田港発の「フェリーあぜりあ」(完全予約制・水曜運休)を利用する必要があります。車を持ち込まない場合は、島内のレンタカー・レンタサイクル・村営バス・タクシーを事前に予約しておくと安心です。

Q. 堤防で釣りはできますか?
A. 神津島港前浜の「前浜桟橋」や多幸湾の「三浦漁港」で堤防・桟橋からの釣りができるとされています。ただしいずれも港湾・漁港施設のため、船の発着時間帯や漁業者の作業を優先し、桟橋先端など釣り禁止になることがある区画にも注意が必要です。詳しくは「堤防で釣れる場所」の項を参照してください。

出典