山梨県の渓流釣り・川釣り|遊漁券・無料・解禁を解説

山梨県の渓流釣り・川釣り|遊漁券・無料・解禁を解説

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山梨県は桂川・道志川・笛吹川・釜無川など富士山や南アルプスを水源とする渓流に恵まれ、都心から中央道で1〜2時間というアクセスの良さもあって渓流釣りの定番エリアになっています。ただし「無料で釣れる」という情報だけを頼りに出かけると、実際にはほぼ全ての河川に漁業権が設定されており遊漁料が必要というギャップにぶつかります。この記事では、山梨県漁業協同組合連合会が発行する「遊漁のしおり」(令和8年度版)など公式資料をもとに、初心者が最初に選ぶべきエリア、遊漁券の仕組み、そして「無料で釣れるのか」という疑問に正確に答えます(本記事は2026年8月時点で確認できた公開情報にもとづきます)。

基本情報

項目 内容
エリア 山梨県内の河川全域(桂川水系・道志川・笛吹川水系・釜無川水系・富士川水系など)
主な対象魚種 ヤマメ・イワナ・アマゴ・ニジマス・アユなど(水系ごとに漁業権魚種が異なる)
漁協の数 18の漁業権漁場に17漁協+1漁連が免許(山梨県漁連調べ)
遊漁料の要否 ほぼ全域で必要。漁業権が設定された河川で釣りをするには遊漁料を支払い遊漁承認証(釣り券)を購入する義務がある
渓流魚(ます類)の一般的な禁漁期間 10月1日〜翌年2月末日(山梨県漁業調整規則第20条。ニジマスを除く)。開幕の「解禁日」は各漁協が別途公示
情報確認日 2026年8月26日(山梨県漁業協同組合連合会「遊漁のしおり」令和8年度版〔令和8年8月・R8.8.1現在のデータ〕、山梨県公式サイト、各漁協公式サイトで確認。現地取材ではありません)

山梨の渓流釣りが初心者におすすめのエリア

「山梨 渓流釣り 初心者」で検索する人が最初にぶつかるのは、川の名前ではなく「遊漁規則」という言葉の壁です。まずは規則を意識しなくてよい管理釣り場から始め、慣れてきたら遊漁券が必要な本流・支流に進む、という順番がおすすめです。

ステップ1:管理釣り場(河川釣り堀)で基本を覚える

山梨県内には、各漁協が運営・案内する管理釣り場が複数あります。区画内で放流された魚を狙うため、遊漁規則の細かい条件を気にせず竿を出せるのが利点です。「遊漁のしおり」に掲載されている代表例は次のとおりです(営業期間・時間・料金は年によって変わるため、必ず各施設へ確認してください)。

施設名 河川・所在地
川俣川渓流釣場 川俣川(北杜市)
道志川渓流フィッシングセンター 道志川(道志村)
ベリーパーク in FISH ON! 鹿留(鹿留川ふる里釣場) 鹿留川(都留市)
早川リバーサイドパーク「やまめぴあ」(早川町営保川渓流釣堀場) 保川(早川町)
日川渓谷レジャーセンター(大蔵沢川渓流釣場) 大蔵沢川(甲州市)
小菅フィッシングヴィレッジ(小菅村営第1釣場) 小菅川(小菅村)
丹波山村 村営つり場 丹波川(丹波山村)

電話番号はPDF内で施設名と番号の対応が読み取りづらかったため掲載を見送りました。来場前は各村・漁協の公式サイトで最新の連絡先・営業状況を確認してください。

ステップ2:はじめての本流・支流なら「解禁日が早い」「アクセスが良い」漁協から

都心からのアクセスを優先するなら、中央道大月IC・都留IC周辺の桂川漁協(大月市〜上野原市の桂川本流・葛野川・笹子川・鶴川)や都留漁協エリアが定番です。日帰りで完結しやすく、遊漁券もコンビニ・オンラインで前売り購入できる漁協が増えています。道志川エリアの詳細な釣り場情報は道志川渓流釣りのポイント記事にまとめているので、道志村・相模川漁連エリアを検討している人はあわせて確認してください。

遊漁券と漁協の仕組み

「山梨県 川釣り スポット」「川釣り 山梨」で調べると個別のポイント紹介は多く出てきますが、見落とされがちなのが「誰が管理しているか」です。山梨県内の河川・湖沼には18の漁業権漁場があり、17の漁協と1つの漁連(道志村・相模川漁連の共同区域)に漁業権が免許されています(山梨県漁業協同組合連合会「遊漁のしおり」令和8年度版)。漁業権が設定された区域で釣りをするには、各漁協が定める遊漁規則にもとづき遊漁料を支払い、遊漁承認証(釣り券)を購入する必要があります。魚が釣れなくても支払い義務がある点に注意してください。

主な漁協・管轄エリアと一日券の目安(前売り/現場売り、単位は円)は次のとおりです。現場売りは漁場監視員から購入する分、前売りより高く設定されています。

漁協名 主な管轄河川 アユ一日券(前売/現場) アユ以外一日券(前売/現場)
峡北漁協 釜無川・塩川など(韮崎市周辺) 2,000/3,000 1,000/3,000
山梨中央漁協 荒川・笛吹川本流など(甲府市周辺) 1,800/2,400 800/1,200
峡東漁協 笛吹川(岩手橋から下流)・日川・重川など(山梨市周辺) 1,800/2,400 1,000/3,000
富士川漁協 富士川(身延町周辺) 1,000/2,000 2,000/4,000
桂川漁協 桂川本流・葛野川・笹子川・鶴川(大月市〜上野原市) 2,500/3,500 1,000/1,500
都留漁協 鹿留川など(都留市周辺) 1,800/2,400 1,500/2,300
道志村漁協 道志川(道志村) 2,000/4,000 1,500/3,000

いずれも山梨県漁業協同組合連合会「遊漁のしおり」令和8年度版(R8.8.1現在)に掲載の金額です。料金は年度改定の可能性があるため、釣行直前は各漁協の公式サイトか電話で最新額を確認してください。連絡先の一覧は「出典」の県公式ページから漁協ごとに参照できます。

「山梨で無料で川釣りはできる?」の正確な答え

結論から言うと、山梨県内の主要な渓流(桂川・道志川・笛吹川・釜無川水系など)は原則すべて漁業権が設定されており、無料では釣りができません。「無料に見える」場所でも管轄する漁協が決まっているケースがほとんどで、遊漁料を払わずに釣りをすると漁業権侵害(漁業法違反)にあたる可能性があります。

例外として、山梨県漁業協同組合連合会の資料には、山梨中央漁協の管内(甲府市周辺)にある「陣馬橋下市民いこいの釣場」は遊漁料が無料と注記されています(料金表の注記としての記載のため、適用条件の詳細は山梨中央漁協へ確認してください)。ただしこれは資料に名前が挙がる数少ない例外であり、山梨県内の渓流全体が無料というわけではありません。また、ダム貯水池など漁業権が設定されていない水域は遊漁規則の対象外になりますが、これは河川全体ではなく特定の区域に限られる話なので、「ダムだから無料」と決めつけず管轄漁協に確認するのが安全です。

「山梨 渓流 穴場」を探す場合も、この漁業権の枠組みは変わりません。人が少ない区間を探すこと自体はできますが、その区間が漁業権区域内であれば遊漁料は必要です。安く楽しみたい場合は、日券が1,000円台からある漁協(山梨中央・峡北・桂川のアユ以外区分など)を選ぶ、年券を購入して複数回通う、といった工夫が現実的です。

時期と解禁日

山梨県漁業調整規則第20条により、ヤマメ・イワナ・アマゴなどの「ます類」(ニジマスを除く)は10月1日〜翌年2月末日が禁漁期間と県下全域で定められています。アユは12月1日〜翌年5月末日(富士川本流・支流は5月15日まで)が禁漁期間です。各漁協はこの範囲内で「解禁日」を設定し、そこから9月30日まで(アユは11月30日まで)が主な釣期になります。

解禁日は漁協ごとに異なり、たとえば早川漁協は3月15日、秋山漁協は3月1日と、公表資料に具体的な日付が記載されている漁協がある一方、多くの漁協は年度ごとに「解禁日」を別途公示する運用です。「山梨県渓流釣り」で検索して2〜3月に釣行を計画する場合は、対象の漁協公式サイトでその年の解禁日を必ず確認してください。全国的には2月下旬解禁のエリアもありますが、山梨県内は3月開始が中心のため、この記事では県の一次資料に沿った時期で記載しています。

釣行時期が近づいたら、道具の点検も忘れずに。渓流域は水温が低く足場も滑りやすいため、防水性のあるウェーダーがあると安全性と快適性が上がります。

川釣り(里川・ルアーフィッシング)を楽しみたい場合

「山梨県 川釣り」で流入するクエリの中には、渓流の餌釣りだけでなく里川でのルアーフィッシングを探している人も含まれます。多くの漁協では、ヤマメ・イワナ・ニジマスを対象にルアーや毛針(フライ・テンカラ)での釣りも認めていますが、区域や期間、キャッチ&リリース限定などの条件が漁協ごとに細かく決まっています。たとえば早川漁協や小菅村漁協、秋山漁協にはキャッチ&リリース専用区域があり、疑似餌の種類(返しのない1本針に限る、軟質プラスチック製ワームは除くなど)が指定されています。ルアーで釣行する場合は、対象漁協の遊漁規則で使用できる仕掛けを事前に確認してください。

富士五湖エリアでの釣りを検討している場合は、渓流とは別の遊漁規則(ワカサギ・ヒメマス中心)が適用されます。本栖湖のポイントや料金は本栖湖釣りのポイント記事にまとめているので、あわせて参考にしてください。桂川は山梨県内から神奈川県に入ると相模川と名前を変えます。下流側の遊漁情報は相模川の釣りポイント記事も参照してください。

安全とマナー

  • 増水・急な天候変化に注意:山間部の渓流は上流域のダム放流や降雨で短時間に水位が上がることがあります。釣行前に天気予報とダム関連の放流情報(各漁協サイトの「川の状況」等)を確認してください。
  • 単独釣行はリスクが高い:渓流は足場が悪く携帯電話の電波が届かないエリアもあります。可能な限り複数人で行動し、家族や友人に釣行先とおおよその帰宅時間を伝えておきましょう。
  • ライフジャケット・フェルトソール等の装備:転倒・滑落による事故を防ぐため、ライフジャケットや渓流用フェルトソールシューズの着用を検討してください。
  • ゴミは必ず持ち帰る:釣り糸や仕掛け、空き缶などを放置すると野生動物や川の生態系に悪影響を与えます。
  • 特定外来生物の扱い:オオクチバス・コクチバス・ブルーギルなどの特定外来生物は生かしたままの持ち出しや再放流が原則禁止されており、違反すると特定外来生物法により最高で3年の拘禁刑、個人でも300万円以下の罰金が科される場合があります(山梨県漁業協同組合連合会「遊漁のしおり」令和8年度版。2025年6月1日の刑法改正で懲役・禁錮は拘禁刑に一本化されており、同資料もこの現行表記を用いています)。

よくある質問

Q. 山梨県で無料で渓流釣り・川釣りができる場所はありますか?
A. 主要な河川はほぼ全域に漁業権が設定されているため、基本的には遊漁料が必要です。山梨県漁業協同組合連合会の資料で無料と明記されているのは、山梨中央漁協管内の「陣馬橋下市民いこいの釣場」など限られた例です。「無料に見える」場所でも管轄漁協に確認してから釣行してください。

Q. 初心者はどこから始めればいいですか?
A. まずは各村・漁協が案内する管理釣り場(川俣川渓流釣場、道志川渓流フィッシングセンターなど)で仕掛けや取り込みの感覚をつかみ、慣れてきたらアクセスの良い桂川漁協・都留漁協エリアの本流・支流に進むのがおすすめです。

Q. 解禁日はいつですか?
A. ヤマメ・イワナ・アマゴなど「ます類」の禁漁期間は県下全域で10月1日〜翌年2月末日と定められており、各漁協はその範囲内で解禁日を設定します。早川漁協は3月15日、秋山漁協は3月1日など具体的な日付を示す漁協もありますが、多くは年度ごとに公示されるため、釣行前に対象漁協の最新情報を確認してください。

Q. 遊漁券はどこで買えますか?
A. 各漁協が指定する商店や組合員宅、コンビニ、オンライン販売など複数の窓口があります。現場(釣り場)で漁場監視員から購入する「現場売り」は前売りより高額になるため、事前購入がおすすめです。

出典