釣り餌の選び方|サビキ・虫餌・生き餌ガイド

釣り餌の選び方|サビキ・虫餌・生き餌ガイド

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「釣り餌は何を買えばいいのか分からない」という方向けに、餌の種類を整理したガイドです。最も需要が大きいサビキ釣りの餌(アミエビ)の選び方から、虫餌・生き餌・練り餌・撒き餌・切り身・人工餌までを狙える魚とあわせて紹介し、あわせてコマセ(撒き餌)を使うときに知っておきたい規制の実例も紹介します。この記事を読めば、初めて釣具店に行っても迷わず餌を選べるようになります。

サビキ釣りの餌

サビキ釣りで使う餌は基本的にアミエビです。コマセカゴに詰めたアミエビ(撒き餌)で魚を寄せ、疑似餌がついたサビキ針(毛針・スキン・魚皮など)で食わせる仕組みのため、多くの場合は針に別の刺し餌をつける必要がなく、アミエビ1種類を用意すれば釣りが始められます。

釣具店やホームセンターで売られているアミエビは、大きく「冷凍ブロック」「常温パック」「チューブ」の3タイプに分かれます。それぞれの特徴を整理しました。

形態 扱いやすさ 匂い 保存 価格帯の傾向 向く場面
冷凍ブロック 解凍・小分けの手間がかかる 生アミエビ特有の匂いが強め 冷凍庫での保管が必要。解凍後の再冷凍は避けるのが基本 内容量が多く、量あたりのコストは抑えやすい傾向 数釣り・大人数での釣行・コマセを多く使いたい場合
常温パック 解凍不要で袋から直接使える 製品により軽減されているものもある 常温保管が可能。使い切らなくても持ち帰りやすい ブロックよりやや割高になりやすい傾向 半日程度の釣行、荷物やクーラーを減らしたい人
チューブ キャップを開けて絞り出すだけで最も手軽 香り付けなど匂い対策をした製品がある(メーカー公式情報) 常温保存が可能。解凍の手間がない(メーカー公式情報) 少量ずつ使う分、量あたりではやや割高になりやすい傾向 短時間・お試し・子ども連れ・手を汚したくない人

結論として、初めてサビキ釣りをする方は「常温パック」か「チューブ」を選ぶと、解凍や保存の手間がなく扱いやすくなります。特に子ども連れや手を汚したくない方にはチューブタイプが向いています。数釣りをしたい、複数人で釣行する、コマセをたくさん使いたいという場合は、量あたりのコストを抑えやすい冷凍ブロックも選択肢になります。

餌の種類と狙える魚

釣り餌はサビキ用のアミエビ以外にも複数の種類があります。狙う魚や釣り方に応じて使い分けます。なお「撒き餌(コマセ)」は原料そのものというより使い方(魚を寄せる役割)による分類で、実際にはアミエビやオキアミ、配合エサなどが撒き餌として使われます。また人工餌(ワーム・疑似餌)は生き物のエサではなく、匂いやエサ持ちの心配がない人工の疑似餌(ルアー)です。

餌の種類 代表例 狙える魚 扱いやすさ
虫餌 アオイソメ、ゴカイ、イシゴカイ キス、ハゼ、カレイ、クロダイ(チヌ)、メバル、カサゴなど幅広い魚種 触るのが苦手な人もいるが、慣れれば扱いやすい
生き餌 活きアジ、活きの小魚、活きエビ ヒラメ、マゴチ、シーバス(スズキ)など泳がせ釣りの対象魚 生かしたまま管理する手間がかかる
練り餌・団子 市販の練りエサ、配合エサの団子 ヘラブナ、コイ、クロダイ(チヌ) 手を汚しにくく比較的扱いやすい
撒き餌(コマセ) アミエビ、オキアミ、配合エサ アジ、サバ、イワシなどの回遊魚、クロダイ(チヌ)、メジナ(グレ) 常温パック・チューブなら簡単。冷凍ブロックはやや手間
切り身・オキアミ サバやサンマの切り身、オキアミ(生・ボイル) カレイ、アイナメ、根魚、青物、クロダイ(チヌ)、メジナ(グレ) 切る・刺すだけで扱いやすい
人工餌(ワーム・疑似餌) ソフトルアー(ワーム)、メタルジグ、エギ シーバス、根魚、青物、アオリイカなど 汚れず繰り返し使えるが、動かし方にコツが必要

虫餌の扱い方

虫餌(アオイソメ・ゴカイ・イシゴカイ)は動くため苦手意識を持つ人も多いですが、道具を使えば直接触らずに扱えます。

  • 持ち方:素手が苦手な場合は、エサ用のピンセットやハサミ、専用の掴み器具を使うと直接触らずに扱えます。素手で持つ場合は頭側(硬いほう)を軽くつまむと針を刺しやすくなります。
  • 切り方:サイズが大きいものは、エサ用ハサミで使いやすい長さにカットすると、1匹を何回かに分けて使うことができます。
  • 付け方:頭から尾に向けて針を通す「通し刺し」や、頭や尾に軽く引っ掛ける「チョン掛け」など、狙う魚や食いの渋さに応じて使い分けます。
  • 保存:購入したパックのまま直射日光や高温を避けた冷暗所に置きます。余った場合の詳しい持ち帰り方は次の「餌の保存と持ち運び」を参照してください。

生き餌の扱い方

生き餌(活きアジ・小魚・エビなど)は主に泳がせ釣りで使われ、エサを弱らせずに保つことが釣果を左右します。

  • 活かしたまま保つ:バケツや活かしバッカンに海水を入れ、エサとなる魚やエビを泳がせた状態で保管します。直射日光を避け、水温の急激な変化を避けることが基本です。
  • エアポンプの使用:エサが弱らないよう、電池式や乾電池式のエアポンプで酸素を供給しながら管理するのが一般的です。長時間の釣行では特に酸素供給の有無が生存率に影響します。
  • 針の付け方:生きたまま弱らせにくいよう、鼻掛けや背掛けなど魚が動きやすい位置に針を通すのが基本です。

撒き餌(コマセ)を使うときの注意

コマセ(撒き餌)は、場所や海域によって使用が禁止・制限されていることがあります。看板の有無にかかわらず、行政や漁業調整委員会の指示で決まっている場合もあるため、釣行前に確認しておくことが大切です。当サイトで確認できた実例を紹介します。

  • 大磯港(神奈川県大磯町):大磯町が管理する大磯港西防波堤の「釣り場」では、まきえ・コマセの使用が禁止されています(投げ釣り・ルアー・掛針も禁止)。サビキ釣りの主力であるコマセが使えない釣り場もあるということです。
  • 東京湾(東京都):東京都は2024年11月15日に東京都漁業調整規則を改正し、それまで原則禁止だった遊漁者のまき餌釣りを解禁しました。ただし無制限ではなく、船を使う場合はまき餌の使用量(東京湾内は1人1日あたり3kg、伊豆諸島・小笠原諸島は9kgが上限)とコマセカゴのサイズ(東京湾内は外径5cm以下・長さ8cm以下)が定められています。船を使わない陸っぱりの場合は具体的な数量の上限はなく、必要最小限の使用にとどめることが求められています。
  • 福井県の一部海域:福井海区漁業調整委員会の指示(第5-4号)により、雄島・福井市・越廼・敦賀市・若狭高浜の各漁業協同組合が持つ共同漁業権・区画漁業権・定置漁業権の区域や、福井市越廼地区沖合の人工魚礁周辺では、船を使ったまきえ釣り(一部区域は磯渡りも含む)が禁止されています。この指示の有効期間は令和5年9月1日から令和10年8月31日までと定められており、対象は福井県全域ではなく指示で示された特定の漁業権区域に限られます。

このように、コマセの可否は港・海域・漁協ごとに細かく異なり、看板だけでなく漁業権のルールが根拠になっている場合もあります。釣行前には現地の表示に加えて、対象エリアの自治体・漁業調整委員会・漁協の公式情報を確認してください。禁止・規制エリアの一般的な考え方は釣り禁止・遊漁ルールまとめ、都道府県ごとのルールの違いは都道府県別の釣りルール早見表もあわせてご確認ください。

餌の保存と持ち運び

釣り餌は生き物や生ものが多いため、持ち運びと保存の仕方で鮮度や使い勝手が変わります。

  • クーラーの活用:アミエビやオキアミなどの生餌は、保冷剤とあわせてクーラーボックスに入れて運ぶと、匂いの拡散や傷みを抑えやすくなります。虫餌や生き餌も直射日光を避け、冷やしすぎない範囲で保冷すると弱りにくくなります。
  • 匂い対策:アミエビやオキアミは匂いが強く車内や荷物に匂いが残りやすいため、密閉できる容器やビニール袋に入れて運ぶと安心です。
  • 余った餌の扱い:使い切れなかった撒き餌や虫餌は、海や港に捨てないでください。生態系への影響やマナー違反の指摘につながるほか、漁港の管理者から使用そのものを制限される一因にもなり得ます。必ず持ち帰り、自治体のルールに従って処分しましょう。

釣った魚を持ち帰るときの締め方・保存方法は魚の締め方・血抜き・持ち帰り方と保存のコツで詳しく解説しています。道具全般の選び方は釣り道具・タックルおすすめガイド、釣り場選びの基本は釣り場ガイドまとめも参考にしてください。

よくある質問

Q. サビキ釣りの餌は何を使えばいいですか?

A. 撒き餌にはアミエビを使うのが基本です。初めての場合は解凍の手間がなくすぐ使える常温パックやチューブタイプが扱いやすく、慣れてきたら量あたりのコストを抑えやすい冷凍ブロックも選択肢になります。

Q. 生き餌とは何ですか?虫餌とは違うのですか?

A. この記事では、活きたアジや小魚、エビなど生きたまま針につけて泳がせ釣りに使うものを「生き餌」、アオイソメやゴカイなどイソメ・ゴカイ類の虫を「虫餌」として分けて説明しています。どちらも釣具店では「活きエサ」として並んでいることがありますが、使う釣り方や対象魚が異なります。

Q. 餌釣りを始めるとき、最初にそろえる餌は何がいいですか?

A. 狙う魚によって変わりますが、サビキ釣りをするならアミエビ、投げ釣りやウキ釣りでいろいろな魚を狙いたいならアオイソメなどの虫餌から始めると、対応できる魚種が広く扱いやすいでしょう。

Q. アジ釣りにおすすめの餌はどれですか?

A. サビキ釣りでアジを狙う場合は、撒き餌にアミエビを使うのが定番です。サビキ以外の仕掛けでアジを狙う場合は、アオイソメなどの虫餌やオキアミも餌として使われます。

出典一覧

このページの情報は、各自治体・漁業調整委員会・メーカー公式サイトの公開情報をもとに2026年7月時点で確認したものです。現地取材は行っていません。規制やルールは変更されることがあるため、釣行前には必ず現地の表示および管理者・漁協の最新情報をご確認ください。