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スピニングリールは「番手」「ギア比」「ドラグ力」など見慣れない表記が多く、「セルテートとツインパワーどちらがいいの?」「番手はどう選べばいい?」と迷う方は少なくありません。この記事では、メーカー公式が公表している仕様(自重・ギア比・最大ドラグ力・防水機構の名称など)を軸に、番手の読み方から釣り方別の目安、ダイワ・シマノの主要シリーズの仕様比較、洗い方までをまとめました。当サイトでは実機を使ったレビューは行っていないため、「どちらが優れているか」の断定はせず、公表スペックを見比べて自分で選べるようになることを目的にしています。
リールの番手の読み方
スピニングリールの型番についている「2500」「C3000」「LT4000」のような数字とアルファベットは、スプールの大きさ(糸巻き量)やギア比などを組み合わせた表記です。ダイワとシマノでは表記の考え方が異なるため、それぞれの公式情報をもとに整理します。
ダイワの表記(LTコンセプト)
ダイワは2018年以降のスピニングリールに「LT」を冠した表記を採用しています。ダイワのグローバルサイトでは、LTは「LIGHT」と「TOUGH」の頭文字であると説明されており、軽量化と剛性を両立させる設計思想を示す名称です(出典:DAIWA公式「LIGHT TOUGH」)。型番は「シリーズ名+特殊表記(FC・PCなど)+数字(スプール径・巻糸量)+ボディサイズ(C=コンパクト)+ギア比記号(P・無表記・H・XH)」という構成で読み解けます。ダイワ公式の表記解説ページによると、ギア比記号はおおむね「P=4.9以下」「無表記=5.0〜5.4」「H=5.5〜5.9」「XH=6.0以上」に対応するとされています(出典:DAIWA公式「LT/SFシリーズ 表記情報」)。
シマノの表記
シマノのスピニングリールは「C2500S」「4000XG」のように、番手の数字に続けてギア比記号(PG・無表記・HG・XG)や仕様記号が付きます。「24ツインパワー」の製品ラインアップを見ると、同じ「2500」台でも頭に「C」が付くモデル(C2500SXGなど)と付かないモデル(2500Sなど)が併存しており、シマノの製品ページではC付きモデルについて「コンパクトなボディ」「同じ番手のハイギアと同等の巻き上げ長」といった案内がされています(出典:SHIMANO公式「ツインパワー」製品ページ)。ダイワのように番手・ギア比記号の対応範囲を一覧化した公式ページは見当たらなかったため、購入前には気になる型番のスペック表を個別に確認するのが確実です。
釣り方別・番手の目安
番手は魚種や釣り方によっておおよその目安があります。ダイワの公式サイトが公開している「サイズ別対象魚 目安表」と、シマノ公式の「リールの選び方」解説をもとに、釣り方別の番手の目安をまとめました。あくまで目安であり、竿や仕掛けの大きさによっても変わります。
| 釣り方の例 | 番手の目安(ダイワLT表記) | 番手の目安(シマノ表記) |
|---|---|---|
| アジング・メバリング・トラウト | SF/LT1000〜LT2500 | 1000〜C2500番 |
| エギング | LT2500〜LT3000 | C2500〜3000番 |
| バス釣り | LT2500〜PC LT3000 | C2500〜3000番 |
| シーバス・チヌ・テンヤ真鯛 | LT3000〜LT4000 | 2500〜C5000番 |
| ヒラメ・マゴチ(フラットフィッシュ) | LT4000 | 3000〜C5000番 |
| ライトショアジギング | LT4000〜LT5000-C | 4000番前後 |
| ショアジギング | LT5000-C〜LT6000 | 4000〜6000番 |
出典:ダイワ公式「サイズ別対象魚 目安表」(DAIWA公式「LT/SFシリーズ 表記情報」)、シマノ公式「リールの選び方」解説(SHIMANO公式「リールとは?」)。なお、堤防からのちょい投げ釣りなど、エサ釣り全般の番手の目安についてはちょい投げタックルの選び方ガイドもあわせて参考にしてください。
ギア比(ノーマル・ハイギア・エクストラハイギア)の違い
ギア比は「ハンドルを1回転させたときにローターが何回転するか」を示す数値で、数値が大きいほど1回転あたりの糸巻き量(巻き取りスピード)が多くなります。ダイワ・シマノとも、同じ番手のなかにギア比違いのモデルを複数用意しているのが一般的です。
ダイワの公式表記解説では、ギア比記号は「P=4.9以下(パワーギア)」「無表記=5.0〜5.4(ノーマル)」「H=5.5〜5.9(ハイギア)」「XH=6.0以上(エクストラハイギア)」とされています(出典:DAIWA公式「LT/SFシリーズ 表記情報」)。シマノの「24ツインパワー」の公表スペックでも、同じ4000番台で「PG=4.4」「ノーマル(M)=5.3」「HG=5.7」「XG=6.2」という段階が用意されています(出典:SHIMANO公式「ツインパワー」製品ページ)。同ページでは、ノーマルギア比モデルについて「スローな釣り、巻き上げトルクの必要な釣りに最適」、ハイギア・エクストラハイギアのモデルについて「手返しを重視する釣りに適している」といった案内がされており、釣り方に応じてギア比を選ぶ考え方が示されています。
ライトゲームでのギア比選びに悩む方は多く、「ライトゲームのリールのギア比についての質問」でも実際の使用感を交えた意見が交わされています。
ドラグと防水機構
最大ドラグ力の見方
「最大ドラグ力」は、魚が引いたときにラインが送り出されるまでにリールがかけられる制動力の上限をkg表記で示したものです。数値が大きいほど強い引きに耐えられる設計ですが、実際の釣りではドラグを最大値まで締め込んで使うことは少なく、対象魚やラインの強度に応じて調整して使うのが一般的です。同じ番手・見た目のサイズでも、メーカーやモデルによって最大ドラグ力の公表値には差があるため、狙う魚が大きい・強い引きが想定される場合はスペック表の数値を確認しておくと安心です。
ダイワの防水・ドラグ機構
ダイワは「マグシールド」という磁性流体(マグオイル)を使った防水機構を採用しています。ダイワ公式サイトでは「ボディとローターの隙間に磁性を持つオイルの壁を作ることで海水や埃などの侵入をシャットアウトする防水構造」と説明されており、ボディとローターが非接触のため回転性能を保ちやすい点も特徴とされています(出典:DAIWA公式「マグシールド」技術解説)。また「24セルテート」の製品ページでは、ドラグ機構として「ATD」(滑らかな効き味を追求したドラグ)が搭載されていることが案内されています(出典:DAIWA公式「セルテート」製品ページ)。
シマノの防水・ドラグ機構
シマノは「Xプロテクト」という防水機構を、小型から大型までのスピニングリールに展開しています。シマノ公式サイトでは「従来の撥水処理に加え、水の浸入を防ぐ独特な『ラビリンス構造』を採用」した機構と説明されています(出典:SHIMANO公式「Xプロテクト」技術解説)。「24ツインパワー」にはこのXプロテクトに加え、スプールを2点のベアリングで支持して安定したドラグ性能を発揮する「リジッドサポートドラグ」も搭載されています(出典:SHIMANO公式「ツインパワー」製品ページ)。
価格帯ごとの違い
スピニングリールはエントリー・ミドル・ハイエンドと価格帯によって設計が変わりますが、具体的な金額は変動するためここでは触れず、公表スペックからわかる傾向を紹介します。たとえばダイワのエントリークラス「クレスト」の公式スペックでは、ボディ素材に樹脂系素材(DS4)、ベアリング数はボール4個・ローラー1個という構成が案内されています(出典:DAIWA公式「クレスト」製品ページ)。一方、上位モデルの「24セルテート」はフルメタル(AL製)モノコックボディ、ベアリング数はボール10個・ローラー1個と、公表スペック上でボディ素材とベアリング数に違いがあります(出典:DAIWA公式「セルテート」製品ページ)。加えて、マグシールドやXプロテクトのような防水機構は、各メーカーの技術ページで紹介されている搭載機種を見るかぎり上位クラスのモデルに採用される傾向があります。エントリークラスは価格を抑えつつ基本性能を備えた設計、ハイエンドクラスはボディ素材・ベアリング数・防水機構への投資が大きい設計、という傾向で捉えておくとよいでしょう。
代表的なシリーズの仕様を比べる
ダイワ「24セルテート」とシマノ「24ツインパワー」について、各社公式サイトで公表されているスペックを番手ごとに並べました。番手の刻み方(LT表記とC表記)が異なるため、完全に同じサイズ同士の比較ではない点にご注意ください。数値の優劣についての評価は行わず、公表値をそのまま掲載しています。
| シリーズ・型番 | 自重 | ギア比 | 最大ドラグ力 | ベアリング(ボール/ローラー) |
|---|---|---|---|---|
| 24セルテート LT2500 | 200g | 5.2 | 10kg | 10/1 |
| 24ツインパワー 2500S | 210g | 5.1 | 4kg | 9/1 |
| 24セルテート LT3000-CH | 205g | 5.7 | 10kg | 10/1 |
| 24ツインパワー C3000 | 215g | 5.1 | 9kg | 9/1 |
| 24セルテート LT4000-C | 235g | 5.2 | 12kg | 10/1 |
| 24ツインパワー 4000M | 260g | 5.3 | 11kg | 9/1 |
出典:DAIWA公式「セルテート」製品スペック、SHIMANO公式「ツインパワー」製品スペック。最大ドラグ力の公表値には差がありますが、実釣でドラグを最大値まで使うことは少ないため、この数値だけで機種の優劣を判断するものではありません。ショアジギングなど大型魚を想定した番手選びはタックルおすすめまとめやバスタックルのおすすめの記事もあわせてご覧ください。
リールへのラインの巻き方(自分で巻く・店で巻いてもらう)
新しいリールを買ったら、スプールにラインを巻く作業が必要です。自分で巻く方法と、釣具店で巻いてもらう方法があります。ここでは、DAIWAとラインメーカーDUELの初心者向け公式解説で確認できた範囲を整理します。
自分で巻くときの手順(スピニング・ベイト共通)
- ロッドにリールをセットし、ドラグをあらかじめやや強めに締めます。巻く長さは、リールの糸巻き量の表示と使うラインの太さから計算しておきます(出典:DUEL公式)。
- リールに最も近いガイドにラインを通し、スプールにユニノットなどで結びます。結び目はテープでしっかり止めます(出典:DAIWA公式・DUEL公式)。
- テンション(張り)をかけながら巻きます。濡れたタオルでラインを軽くつかむか、ボビンの軸にボールペンなどを刺して家族や友人に持ってもらう方法が紹介されています。DAIWAは、ボビンの面を釣り人側に向けないと糸ヨレができる、と注意しています。
- あわてず一定のスピードで巻きます。DUELは、ゆるんだまま巻いたり乱暴に巻いたりすると、偏り巻きや糸ヨレの原因になるとしています。
- 巻く量はスプールの縁の手前までにします。DAIWAは「スプールの縁から2~3mmくらいまで巻くのが適正です」としており、巻きすぎはライントラブルの原因です(出典:DUEL公式)。
スピニングリールは、ラインをよりながら巻くため糸ヨレが出やすいとされます。ボビンの向きとテンションの2点を意識すると防ぎやすくなります。なお、ベイトリール専用の巻き替え手順は今回確認した公式の初心者向け解説には見当たらなかったため、機種ごとの手順や糸巻き量は取扱説明書で確認してください。
店で巻いてもらう選択肢
釣具店には、店頭でリールにラインを巻いてくれるサービスがあります。たとえば上州屋は公式FAQで、店頭でリールまたは釣り糸を購入した場合は上限200m・1台・当日限り無料、後日の持ち込みや手持ちのリールと糸の持ち込みは有料としています(出典:つり具の上州屋「よくあるご質問」)。まるきんは自店で購入した場合は無料、他店購入の糸の持ち込みは550円(税込)と案内し(出典:つり具のまるきん)、イシグロは2026年4月6日から糸巻きサービスを有料化した一方で(出典:釣具のイシグロ お知らせ)、自分で巻ける作業台を設けている店舗もあります(出典:同 店頭サービス)。料金や条件は店舗や時期によって変わるため、依頼する前に購入店のスタッフか公式ページで確認してください。受け取り時には、巻き具合と結び目をその場で確認しておくと安心です。
リールの洗い方・メンテナンス
スピニングリールは海水・淡水を問わず、釣行後の水洗いが基本のメンテナンスです。ダイワ公式の初心者向けガイドでは「スピニングリールはドラグを締めて、ドラグ側から水をかけ、水分をふき取ってから陰干ししましょう」と案内されています(出典:DAIWA公式「釣りの基礎知識」)。
シマノ公式の「スピニングリールの日常メンテナンス」では、より具体的な手順と注意点が紹介されています。
- 洗浄は水道水の流水で行い、バケツなどに水を張って漬け込むことは避ける
- リール本体からスプールを外さず、ドラグを軽く締め込んだ状態で洗う(外すとドラグ内部に水が入りやすくなるため)
- グリスが流れ出す恐れがあるため、温水は使わない
- 洗浄中はハンドルを回さない(回すとスプール軸が動き、ボディ内部に水を引き込むことがある)
(出典:SHIMANO公式「スピニングリールの日常メンテナンス」)
洗浄後はハンドルを軽く回して水気を飛ばし、風通しのよい日陰で乾かすのが基本です。年に1回程度を目安に、購入店やメーカーのオーバーホールサービスへ出すのも長く使うための方法のひとつです(シマノ・ダイワの依頼方法や、古いリールを出すときの注意点はこちら)。
リール以外の道具のお手入れ方法については、「釣り道具全般のケア方法についての質問」でも皆さんの工夫が紹介されています。
よくある質問
Q. リールの番手はどうやって選べばいいですか?
A. 使うラインの太さと、狙う魚・釣り方から選ぶのが基本です。アジングやメバリングなど軽い仕掛けを扱う釣りは1000〜C2500番、エギングやバス釣りはC2500〜3000番、シーバスやフラットフィッシュは3000〜C5000番、ショアジギングは4000〜6000番が目安として案内されています。詳しくは記事内の「釣り方別・番手の目安」をご覧ください。
Q. ギア比はノーマル・ハイギア・エクストラハイギアのどれを選べばいいですか?
A. スローな誘いや巻き上げトルクを重視するならノーマルギア比、手返しの速さやラインスラックの回収を重視するならハイギア・エクストラハイギアが向くと、メーカーの製品説明で案内されています。迷う場合は最初の1台をノーマルまたはハイギアにしておくと、幅広い釣り方に対応しやすいでしょう。
Q. スピニングリールの正しい洗い方を教えてください。
A. 水道水の流水で、スプールを外さずドラグを軽く締めた状態で洗うのが基本です。バケツに漬け込む洗い方や温水・高圧の水、洗浄中にハンドルを回す行為は、メーカー公式サイトでも避けるよう案内されています。洗浄後はしっかり水分を拭き取り、陰干ししてください。
Q. セルテートとツインパワーはどちらを選べばいいですか?
A. 当サイトでは実機レビューを行っていないため、優劣の断定はしていません。両シリーズとも自重・ギア比・最大ドラグ力・ベアリング数・防水機構の名称(マグシールド/Xプロテクト)が各社公式サイトで公表されているので、狙う魚や釣り方に必要な番手・ギア比を先に絞り込み、そのうえで公表スペックを見比べて選ぶ方法がおすすめです。記事内の「代表的なシリーズの仕様を比べる」もあわせてご確認ください。
リールを新調したら、当日の服装も釣行の快適さを左右します。「釣りに行く際のおすすめの服装についての質問」も、道具選びと合わせて参考にしてみてください。
出典一覧
- DAIWA公式「セルテート」製品ページ(24セルテート スペック表)
- SHIMANO公式「ツインパワー」製品ページ(24ツインパワー スペック表)
- DAIWA公式「LT/SFシリーズ 表記情報」
- DAIWA公式「LIGHT TOUGH」コンセプト解説
- SHIMANO公式「リールとは?初心者向けに種類や選び方を解説」
- DAIWA公式「マグシールド」技術解説
- SHIMANO公式「Xプロテクト」技術解説
- DAIWA公式「釣りの基礎知識(釣具の役割と使い方)」
- SHIMANO公式「スピニングリールの日常メンテナンス」
- DAIWA公式「クレスト」製品ページ
- DAIWA公式「釣りの基礎知識(釣具の役割と使い方)リール」(ラインの巻き方)
- DUEL「リールのセッティングの基本。ラインの正しい巻き方」
- DUEL「楽しい釣行を妨げる釣り糸 (ライン) トラブルとその防止策」
- つり具の上州屋「よくあるご質問」(糸巻きサービス)
- つり具のまるきん「リール糸巻サービスのご案内」
- 釣具のイシグロ「糸巻きサービス 有料化のお知らせ」・店頭サービス
あわせて以下の記事も参考にしてください。
