長野県の釣り場ガイド|遊漁券・漁協・主要水系と湖

長野県の釣り場ガイド|遊漁券・漁協・主要水系と湖

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「長野で釣りができる場所はどこ?」「和知野川や阿智川で釣りをするには何が必要?」といった疑問に答えるため、長野県公式サイト、長野県漁業協同組合連合会(県漁連)、各漁協の公式ページをもとに、長野県の釣り場を水系ごとに整理しました。長野県の釣りは川と湖(内水面)が中心で、漁協が管理する場所では遊漁券が必要です。料金・期間・禁止区域は漁協ごとに違い、年ごとに改定されるものもありますので、釣行前に管理漁協の最新情報をご確認ください。全国の釣り場の探し方は全国の釣り場ガイド一覧、他県との違いは都道府県別の釣りルール早見表もあわせてご覧ください。

基本情報

下表は2026年9月29日時点で、県公式ページ・県漁連・各漁協の公開情報をもとに確認できた内容です。現地での確認は行っておらず、公開情報の範囲での整理です。

項目 内容
釣り場の中心 川(千曲川・犀川・天竜川・木曽川など)と湖(諏訪湖・野尻湖・青木湖・木崎湖・松原湖など)、管理釣り場
主な対象魚 イワナ・ヤマメ・アマゴ・ニジマスなどのマス類、アユ、ワカサギ、ヒメマス、コイ・フナなど。県公式ページでは「渓流のいわな、清流のあゆ、湖沼のわかさぎ」が挙げられています
遊漁券 漁協が管理する漁場では遊漁料を払って遊漁承認証(遊漁券)を入手し、携帯する必要があります。額は漁協ごとに異なります
渓流(マス類)の期間 県の規則ではイワナ・ヤマメ・アマゴ(全長15cm超)は10月1日〜翌年2月15日が採捕禁止です。漁協の遊漁期間は2月16日〜9月30日とする例が多い一方、木曽川漁協は3月1日、北信漁協は3月第3日曜など漁協ごとに異なります
外来魚 オオクチバス・コクチバス・ブルーギルは、釣った水域への再放流が県の指示で禁止されています(野尻湖のバス2種のみ期間限定で解除)
情報確認日 2026年9月29日(料金・期間は漁協の改定で変わることがあります)

長野県で釣りをする前に|遊漁券と漁協の基本

長野県公式ページ「釣り(遊漁)のルールとマナー」によると、漁協が管理する漁場で釣りをするときは、遊漁料を納付して遊漁承認証(遊漁券)を入手し、携帯しなければなりません。遊漁料と遊漁承認証の内容は各漁協の遊漁規則で定められており、県内には31の漁協があります(県の遊漁規則ページに「南佐久南部漁業協同組合ほか30組合」との記載)。

  • 釣れなくても遊漁料は必要です。県・県漁連の「遊漁ハンドブック」は、1尾も釣れなくても魚を自分のものにしようとする行為をした以上、遊漁料を支払わなければならないと説明しています。
  • 遊漁券は見えるところに付けます。県のマナー集では、釣り場で遊漁承認証を見えやすい所に付けるよう求めています。
  • 現場売りは割高です。今回確認できた漁協の多くで、現場売りの日券は通常の日券より500〜1,000円ほど高く設定されていました(浪合漁協は100円加算。下の表参照)。事前に釣具店・コンビニ・漁協で買っておくのが安心です。
  • 小学生・中学生の扱いは漁協ごとに違います。犀川漁協は小学生が不要で中学生は半額、千曲川漁協と木曽川漁協は小学生・中学生とも不要、野尻湖漁協は中学生以下が無料です。
  • 電子遊漁券を扱う漁協もあります。下伊那漁協は「FISH PASS」「つりチケ」・コンビニ発券を案内し、上小漁協は電子遊漁券で鮎以外・渓流の年間券が買えるとしています(顔写真登録が必須)。犀川殖産漁協は2025年10月1日から「つりチケ」で発売しています。

各漁協の管理区域・遊漁券販売所は、県漁連が運営する公式サイト「長野釣り人ナビ」の漁協ページで確認できます。

主要水系と管理漁協の早見表

長野県の川は、同じ川でも区間ごとに別の漁協が管理しています。まず「入る場所をどの漁協が管理しているか」を確認するのが出発点です。下表の遊漁料は、2026年9月29日時点で各漁協の公式ページ(県漁連の運営する公式ページを含む)から確認できた、竿釣り・一般の額です。確認できなかった漁協は「各漁協で確認」としています。

水系・エリア 管理漁協(区域の目安) 確認できた遊漁料 メモ
千曲川 南佐久南部・佐久・上小・更埴・千曲川・北信・高水の7漁協が区間ごとに管理 北信漁協:日券1,500円(2026年1月1日利用分から)・年券6,000円。千曲川漁協:日券500円・年券5,000円(現場売りは800円加算)。佐久漁協:2026年10月10日から料金改定。他は各漁協で確認 千曲川漁協は令和6年1月1日から、あゆが対象魚種から除外されています
犀川(松本〜長野) 犀川・犀川殖産・安曇・波田・北安中部・奈良井川の各漁協 犀川漁協:あゆ以外の日券1,000円(現場売り1,700円)・年券6,300円。他は各漁協で確認 犀川殖産漁協の管内にはキャッチ・アンド・リリース区間があります
天竜川(上伊那〜下伊那) 天竜川漁協(辰野町〜中川村・松川町付近の本支流)、下伊那漁協(松川町から下流の本支流) 天竜川漁協:鱒族の日券1,650円(現場売り2,650円)・年券7,700円。アユは日券2,750円(現場売り3,750円)・年券11,000円。下伊那漁協:渓流の日券1,000円(現場売り2,000円)・年券10,000円(鮎共用) 下伊那漁協の渓流料金ページは見出しが「2025年」表記のため、購入前に最新額をご確認ください
阿智村浪合(和知野川) 浪合漁協 日券800円(現場売りは100円加算)。県が公表している遊漁規則(令和6年1月1日施行)の額 アマゴ・イワナ、5月3日〜8月31日(詳細は次の章)
木曽川(木曽谷) 木曽川漁協(長野県区域の本支流) 一般券:日券2,000円・年券9,000円(イワナ・アマゴ・ニジマス・アユ共通、現場売りは1,000円加算) 令和6年度以降、アユも一般券で遊漁できます
裾花川・梓川・奈良井川・姫川・志賀高原ほか 裾花川水系・波田・奈良井川・姫川上流・志賀高原・遠山・根羽川などの各漁協 各漁協で確認 漁協ごとに期間・禁止区域が異なります

額は改定されることがあります。北信漁協は公式ページで「2026年1月1日より一般遊漁券価格が1500円となります。年券料金の変更はありません」と告知しており、佐久漁協も2026年9月1日付のお知らせで「昨今の種苗代の高騰により」10月10日から遊漁料を改定し、1ヶ月遊漁承認証を新設すると案内しています。古い記事や口コミの金額をそのまま信じず、購入前に漁協の公式ページで確認してください。

長野の渓流釣り|初心者が最初に確認すること

「長野 渓流釣り 初心者」で調べる方が最初に確認したいのは、次の4点です。

  • 解禁と禁漁の時期。県の規則では、全長15cmを超えるイワナ・ヤマメ・アマゴは10月1日〜翌年2月15日が採捕禁止です。2026年の例では、北信漁協が浅川で2月16日、関川・氷沢川で3月1日、管内全体で3月15日(3月第3日曜)に解禁しました。天竜川漁協の鱒族は2026年2月16日〜9月30日、木曽川漁協は3月1日解禁です。上小漁協は、2026年のマス類の遊漁期間は9月30日で終了し、来年は2月16日から解禁と案内しています。
  • サイズ制限。イワナ・ヤマメ・アマゴ・ニジマスは全長15cm以下を採捕してはならず、釣れた場合は放流します(県の漁業調整規則第22条)。
  • 漁協ごとの規則。竿の本数や餌針の数などは漁協ごとに定められています。たとえば天竜川漁協は、竿釣りは1人2本以内、餌釣りの針は2個以内、氷上釣りと船・ボート・いかだを使った漁法は禁止としています。
  • 装備と入渓。下伊那漁協は、渡渉するポイントが多いのでウェーダーを用意すること、解禁当初は積雪が予想されるので冬用タイヤを準備することを案内しています。

仕掛けや釣り方は渓流釣り仕掛けの作り方、テンカラ釣り、渓流釣り場の探し方、隣県との比較は山梨県の渓流釣り・川釣りで解説しています。放流の日程や場所は、北信漁協・木曽川漁協・佐久漁協などが公式サイトで公開しています。

阿智村・下伊那の渓流|和知野川(浪合川)と阿智川

「和知野川 釣り」「阿智川 釣り」「下伊那 渓流釣り」と検索される方が多いエリアです。ここは2つの漁協に分かれており、遊漁券・期間が異なる点に注意してください。

和知野川(通称浪合川)は浪合漁協の管理

県が公表している浪合漁協の遊漁規則には、「和知野川(通称浪合川)」と記載されています。下伊那漁協の管理区域は「阿智村浪合の和知野川」を除くとされているため(県・県漁連の遊漁ハンドブック)、阿智村浪合の和知野川は浪合漁協の遊漁券が必要です。

項目 内容(県公表の遊漁規則・令和6年1月1日施行)
対象魚 アマゴ(地方名アメノウオ)・イワナ
漁具・本数 竿釣り、1人1本
遊漁期間 5月3日〜8月31日
遊漁区域 阿智村と阿南町の境界点(阿智村浪合956番地109地先の和知野川右岸)から上流の本流・支流(禁止区域を除く)
全長制限 アマゴ・イワナとも全長15cm以下は採捕不可
遊漁料 1日800円(遊漁する場所で漁場監視員に払う場合は100円加算)。中学生以下は無料、身体障害者は2分の1
禁止区域 和知野川の中部電力浪合堰堤から上流250m・下流250m、治部坂川の二つ又ダムより上流、恩田川の蘭平ダムより上流
納付場所 阿智村浪合1018の浪合漁協事務所、または組合が指定した場所

上の金額と期間は、県が認可した遊漁規則に載っている内容です。県漁連サイトの浪合漁協ページは閲覧にパスワードが必要で、現在の額を公開ページで確認できませんでした。最新の額・販売場所は浪合漁協(県漁連ハンドブック掲載の電話番号は0265-47-2214)にご確認ください。

阿智川などは下伊那漁協の管理

下伊那漁協は、天竜川の松川町から下流の本支流(遠山川・阿智村浪合の和知野川・小渋ダムを除く)を管理しています。渓流の遊漁期間は2月16日〜9月30日で、公式ページには次の内容が載っています。

  • 年間遊漁料10,000円(鮎共用)、1日遊漁料1,000円(現場売り2,000円)。ページの見出しは「2025年」表記です。
  • アマゴ・イワナ・ニジマスは15cm以下を放流する。
  • 渡渉するポイントが多いのでウェーダーが必要。過去に増水や落石・土砂崩落による事故も起きている。
  • 遊漁券は、下伊那漁協の事務所(飯田市松尾明7499、平日8:30〜17:00)のほか、FISH PASS・つりチケ・コンビニ発券でも購入できる。

県・県漁連のハンドブックには、阿智村智里の湯洞沢支流(ヘブンズ園原の遊歩道脇の第1沈殿池上流端から湯洞沢本流との合流点まで)が下伊那漁協の禁止区域として載っています(令和6年2月時点)。支流で竿を出す前に、禁止区域図を漁協で確認してください。なお、下伊那漁協の公式サイトには2026年9月の釣果報告も掲載されており、阿智川水系での釣行記録が確認できます(釣果は投稿者の報告で、釣れることを保証するものではありません)。

長野県の釣りスポット|千曲川・犀川・天竜川・木曽川

千曲川(南佐久〜上田〜長野〜飯山)

千曲川は7つの漁協が区間ごとに管理しています。県・県漁連の遊漁ハンドブックによる管理区間の目安は次のとおりです。

漁協 管理区間の目安(ハンドブック令和6年2月版)
南佐久南部漁協 南佐久郡佐久穂町の旧八千穂村から上流の本支流
佐久漁協 小諸市から佐久穂町の旧佐久町までの本支流
上小漁協 上田市から東御市までの本支流
更埴漁協 長野市松代町から埴科郡坂城町までの本支流
千曲川漁協 上高井郡小布施町から長野市松代町の本支流(篠井川・浅川は北信漁協と共同管理)
北信漁協 中野市から小布施町の本支流、鳥居川・斑尾川・夜間瀬川など
高水漁協 中野市から下流の本支流、中津川(切明発電所から下流)
  • ダム・発電所の周辺は釣り禁止。県の漁業調整規則第25条により、西大滝ダム(飯山市)の上流180m・下流365m、塩川発電所堰堤(東御市)の上下90m、臼田発電所堰堤(佐久穂町)の上下110mなど、千曲川にも採捕禁止区域があります。
  • 冬のニジマス釣り場(佐久漁協)。佐久漁協の遊漁案内では、冬期ニジマスの期間は10月第2土曜日から翌年2月15日まで、区間は佐久大橋から東京電力今井取水堰堤までの千曲川とされています。2026年9月15日付のお知らせで、今シーズンも開設すると告知されました(10月第2土曜日は2026年は10月10日にあたります)。
  • 依田川のアユルアー区間(上小漁協)。上小漁協のお知らせには、今年から依田川の新幹線から東郷橋の間に鮎ルアーフィッシング区間を設置したとあります(2026年時点の告知)。

犀川(松本〜長野)

犀川は、犀川漁協・犀川殖産漁協・安曇漁協・波田漁協・北安中部漁協・奈良井川漁協が区間ごとに管理しています。長野県は「信州の釣りPR」動画のロケ地に、本流釣り編として犀川(長野市)、渓流釣り編として依田川(上田市)、ワカサギ釣り編として松原湖(小海町)を選んでいます。詳しくは犀川釣りの記事も参考にしてください。

  • キャッチ・アンド・リリース区間。犀川殖産漁協は、長野市大岡の大八橋から信州新町の更級橋までの犀川本流で、周年、コイ・フナ・ウグイ・オイカワ・ウナギ・ヤマメ・イワナ・ニジマスの持ち帰りを認めていません。「魚が弱ったから」「死んだから」という理由でも持ち帰りは規定違反で、区間内でも遊漁証は必要とされています。かえしのない針を使うことも案内されています。
  • ダムの放水に注意。犀川漁協の公式ページには、ダム・堰堤の放流における注意事項が掲載されています。水位が急に変わることがあるため、事前に確認してください。
  • 禁止区域。犀川発電所堰堤(安曇野市豊科光)の上下110mなどは、県の規則で採捕が禁止されています。

天竜川(上伊那〜下伊那)

天竜川漁協の公式ページによると、鱒族の解禁は2026年2月16日〜9月30日、アユは本流で2026年6月27日(予定)〜12月31日でした。天竜川は、県の規則でコイの採捕禁止サイズが場所で異なり、天龍村平岡の平岡ダムから下流は全長20cm以下、それ以外は18cm以下です。投網・すくい網ができる河川が天竜川本流など4河川に限られるなど、漁協独自の内規もあります。

木曽川(木曽谷)

木曽川漁協は長野県区域の本支流を管理しています。2026年のアユ解禁は7月18日(日義地区の木曽川・上松地区の小川)と告知されました。冬期は、ウグイが3月1日〜9月30日、カジカが5月16日〜9月30日のみ遊漁でき、10月以降は遊漁制限があるとお知らせしています。県・県漁連のハンドブックには、木祖村の川の駅エリアなど「子ども釣り専用区域」(中学生以下の遊漁のみ可)も載っており、初めての子どもの釣りの候補になります(令和6年2月時点・最新は漁協で確認)。

湖の釣り|諏訪湖・野尻湖・仁科三湖・松原湖

湖 管理漁協 確認できた遊漁料 主なルール・時期
諏訪湖 諏訪湖漁協 日券1,000円(現地売り1,500円)・年券6,000円 竿釣りは1人2本以内。ルアー釣りは全面禁止。リールはワカサギ・コイ・毛針以外に使用不可。重りを付けた投げ釣りも禁止
野尻湖 野尻湖漁協 日券700円(高校生以上、現場売り1,200円)・年券6,000円(顔写真が必要) ルアー釣りは4月第4土曜〜10月末、ワカサギは11月1日〜3月末。竿は1人2本まで。夜間は禁止。7〜8月はヒメマス禁漁
青木湖・中綱湖 青木湖漁協 日券1,000円・年券4,000円 ヒメマス・シナノユキマスは周年(日の出〜日没)、イワナは2月16日〜9月30日。竿は1人2本以内
木崎湖 木崎湖漁協 ハンドブック(令和6年2月版)で日券1,000円・年券4,000円 木崎マスは4月1日〜9月14日、イワナは2月16日〜9月30日、その他は周年で日の出〜日没
松原湖 松原湖漁協 日券500円 ヘラブナ・コイは4〜11月、ワカサギは12月末〜3月第1週の日曜。動力付きボートでの遊漁は禁止

諏訪湖

諏訪湖漁協の遊漁規則ページによると、諏訪湖だけでなく流入出河川でもルアー釣りは禁止です。バス釣りやトラウトのルアー釣りをする目的で訪れないよう注意してください。また、県の漁業調整規則第20条により、諏訪湖の一部と上川の保護水面では、1月1日〜4月30日の間、すべての水産動植物の採捕が禁止されています。

野尻湖

野尻湖漁協の「遊漁について」ページには、ルアー釣りの解禁日が4月25日(2026年)、日券は自動券売機(ルアー釣り解禁期間のみ)や販売店で購入できると案内されています。船釣りは7:00〜16:00、陸釣りは日の出から日没まで、夜間の遊漁は禁止です。ルール・マナーのページでは、救命胴衣の着用や、ブラックバス・ブルーギルを生きたまま湖から持ち出さないことが求められています。

青木湖・中綱湖・木崎湖

青木湖漁協の公式ページには、青木湖・中綱湖は私有地があるため立ち入りを控えるよう記載されています。青木湖は冬に湖面が凍らず、中綱湖は氷上のワカサギ釣りで知られていますが、2025年は結氷調査の結果、氷上穴釣りは解禁されませんでした。氷の状態は年によって変わります。

松原湖

松原湖漁協の公式ページでは、湖畔の宿で釣り具一式のレンタルができ、ワカサギ釣りは道具一式で約1,500円〜5,000円が目安と紹介されています(参考価格)。氷上では、氷が薄い場所や立ち入り禁止区間に入らないよう注意が呼びかけられています。ワカサギ釣り用のタックルは釣り道具おすすめガイド一覧からも探せます。

ブラックバス・ブルーギルを釣ったら|長野県の再放流禁止

長野県内水面漁場管理委員会は、オオクチバス・コクチバス・ブルーギルを採捕した者は、採捕した河川・湖沼またはその連続する水域に再び放してはならないという指示を出しています(指示第8号、平成20年)。県の説明のポイントは次のとおりです。

  • 対象水域。木崎湖・青木湖・中綱湖・諏訪湖・白樺湖・松原湖などの湖沼、千曲川・犀川・木曽川・天竜川などの、誰でも釣りができる公共用水面です。農業用ため池などの私有水面には適用されません。
  • 釣ること自体は禁止されていません。禁止されているのは釣った魚を再び放すことで、釣った魚をその場で締めて持ち帰ることは禁じられていません。
  • 生きたままの運搬・飼育・放流は外来生物法で禁止。釣り上げたら、水の入っていない容器(クーラーボックスなど)に入れるか、その場で締めてから持ち帰り、食べるか一般廃棄物として処理するよう県は案内しています。
  • 野尻湖は例外あり。野尻湖漁協の申請を受け、逸出防止策が講じられていると認められたため、オオクチバス・コクチバスの再放流禁止指示は令和6年4月1日から令和9年3月31日まで解除されています。ブルーギルは対象外で、再放流禁止が続きます。解除期間は今後変わる可能性があるため、釣行前に県のページをご確認ください。
  • 罰則。委員会指示を守らない場合、漁業法に基づき知事が命令を出し、その命令にも従わないと罰則が科されます。県のページは「懲役1年以下もしくは50万円以下の罰則」と記載していますが、2025年6月1日に刑法上の懲役・禁錮は拘禁刑に一本化されています(法務省)。県の資料は改正前の表記が残っているとみられるため、刑名の最新の扱いは県でご確認ください。

他県の外来魚ルールは都道府県別の釣りルール早見表で比較できます。

管理釣り場・トラウトパーク

遊漁券の区間ではなく、放流魚を釣る管理釣り場やトラウトパークもあります。営業日・料金は変わりやすいため、事前に公式サイトでご確認ください。

  • フィッシングランド鹿島槍ガーデン(大町市)。ルアー・フライの釣り池とエサ釣り場があるとされ、2026年9月21日にもシルバーウイークの放流が告知されています。公式サイトには、釣った魚はすべて持ち帰りでリリースはできない旨が記載されています。
  • 湯川トラウトパーク軽井沢・御代田(佐久漁協)。佐久漁協が管理する湯川の区間で、公式のエリアマップにはルアー・フライフィッシングへの協力が呼びかけられています。同漁協の遊漁規則では、イワナ・ヤマメの遊漁期間は2月16日〜9月30日です。営業期間や必要な券種は佐久漁協に確認してください。料金は2026年10月10日に改定される予定です。
  • 阿智村の天魚パークランドは閉鎖済み。以前この記事でご案内していた阿智村の天魚(あまご)パークランドは、運営者の告知によると2025年11月30日に営業を終了しました。旧サイトのドメインは現在、無関係な内容に置き換わっているため、リンクは掲載しません。

他県の管理釣り場は渓流釣り場の探し方や、全国の釣り場ガイドから探せます。

県の共通ルール|全長・禁止期間・禁止区域

長野県漁業調整規則(令和2年長野県規則第60号)は、漁協が管理しているかどうかにかかわらず、県内の公共の水面に適用されます。漁協の遊漁規則が、これより厳しく定めている場合もあります。

項目 内容(県の漁業調整規則)
採捕してはならない大きさ(第22条) イワナ・ヤマメ・アマゴ・木崎マス・ニジマス:全長15cm以下/コイ:全長18cm以下(天龍村平岡ダムから下流の天竜川は20cm以下)/フナ・ウグイ・ヒガイ:全長10cm以下/ウナギ:全長30cm以下/オイカワ:全長8cm以下/タンガイ:殻長15cm以下
禁止期間(第21条) アユ:1月1日〜5月31日/イワナ・ヤマメ・アマゴ(全長15cm超):10月1日〜翌年2月15日/木崎マス(全長15cm超):9月15日〜翌年3月31日/カジカ:3月1日〜5月15日/サケ・遡河性マス:通年
保護水面(第20条) 諏訪湖の一部と上川:1月1日〜4月30日はすべての水産動植物の採捕が禁止
禁止区域(第25条) 千曲川・犀川・天竜川・木曽川などの発電所・ダム・堰堤の周辺が採捕禁止(区間は条文で指定)
禁止漁法(第23条) 水中に電流を通じる漁法、潜水してする漁法、水中銃(もりを含む)を用いる漁法、石こじ漁法など
罰則(第33条) 「6月以下の懲役若しくは10万円以下の罰金」と規定(第20条〜第26条などの違反)。2025年6月1日に懲役は拘禁刑へ一本化されており、条文は改正前の表記のまま公表されています

捕れてしまった禁止サイズの魚は元の場所へ放します。オイカワ釣りの入門はオイカワ釣り入門|仕掛け・エサ・見分け方・遊漁券で解説しています。漁協が独自に定める禁止区域・投網禁止区域・キャッチ・アンド・リリース区間などは、各漁協の遊漁規則で確認してください。

安全とマナー

  • 増水・落石に注意。下伊那漁協は、増水による河川事故、落石・土砂崩落による事故が過去に起きていると注意しています。天候を確認し、少しでも不安なら入渓しない判断も大切です。
  • クマへの備え。県のツキノワグマ情報ページ(2026年9月25日更新)では、2026年6月に大町市で河川敷を散歩中の女性がクマと遭遇して被害に遭ったこと、9月に伊那市でキノコ採り中の被害があったことが掲載されています。現在、県のクマ出没警報・注意報の発出地域はありません(同ページ)が、上小漁協は渓流に行く際に複数人で行動し、熊除けの鈴などを携帯し、食べ残しや弁当容器を持ち帰るよう呼びかけています。
  • 救命胴衣。野尻湖漁協は、湖での釣りで救命胴衣の着用を求めています。強風の日や視界不良の日が多いので、雷が近づいたら安全な場所へ避難してください。
  • 氷上は自己判断しない。松原湖漁協は、氷が薄い場所や立入禁止区間は危険と注意しています。青木湖漁協は、中綱湖の氷上釣りが2025年は結氷調査で解禁されなかったと告知しています。
  • 外来種の藻を広げない。南佐久南部漁協は、外来種の藻「ミズワタクチビルケイソウ」が南相木川・相木川・大石川などで繁殖しているとして、靴底などについた藻を落としてから他の川へ移動するよう求めています。
  • マナー。県のマナー集では、他人の土地や畑に立ち入らない、ゴミやタバコの吸い殻・使用した仕掛けを持ち帰る、釣り場では間隔を空けて割り込まない、設置された漁具に触れない、を挙げています。駐車は地元の人の生活や仕事の迷惑にならない場所を選んでください。

渓流の服装は釣りの服装と靴の選び方、ウェーダーはウェーダーの選び方も参考にしてください。

釣行前に準備したい道具

川や湖の釣りで、まず用意しておきたい安全装備と定番の道具です。価格・在庫は各リンク先でご確認ください。

そのほかの道具は釣り道具・タックルおすすめガイドにまとめています。

よくある質問

Q. 遊漁券はどこで買えますか?

A. 釣具店・コンビニ・漁協の事務所などで販売されており、下伊那漁協や上小漁協のように電子遊漁券(FISH PASS・つりチケ)を扱う漁協もあります。販売所は漁協ごとに違うため、県漁連の「長野釣り人ナビ」の各漁協ページか、漁協の公式サイトで確認してください。現場売りは割高なことが多いです。

Q. 釣れなかった場合も遊漁料は必要ですか?

A. 必要です。県・県漁連の遊漁ハンドブックは、1尾も釣れなくても、自然の魚を自分のものにしようとする行為をした以上、遊漁料を支払わなければならないと説明しています。

Q. 小学生・中学生も遊漁券が必要ですか?

A. 漁協によって違います。犀川漁協は小学生が不要で中学生は半額、千曲川漁協と木曽川漁協は小学生・中学生とも不要、野尻湖漁協と浪合漁協は中学生以下が無料です(いずれも公式ページまたは遊漁規則の記載)。行く前に管理漁協へ確認してください。

Q. 諏訪湖でルアー釣りやバス釣りはできますか?

A. 諏訪湖漁協の遊漁規則で、諏訪湖と流入出河川ではルアー釣りが禁止されています。ブラックバス・ブルーギルは県の指示で再放流も禁止されています。

Q. 釣ったブラックバスは逃がしてもよいですか?

A. 木崎湖・青木湖・諏訪湖・松原湖や千曲川・犀川・木曽川・天竜川などの公共用水面では、釣った水域への再放流が禁止されています(野尻湖のオオクチバス・コクチバスのみ令和9年3月31日まで解除)。生きたままの運搬・飼育・放流も外来生物法で禁止されています。

Q. 阿智村の和知野川(浪合川)の渓流釣りは、いつからいつまでですか?

A. 県が公表している浪合漁協の遊漁規則(令和6年1月1日施行)では、5月3日から8月31日までで、対象はアマゴ・イワナ、竿釣りは1人1本、全長15cm以下は採捕できません。最新の期間と料金は浪合漁協へご確認ください。

出典一覧

この記事の内容は2026年9月29日時点の公開情報にもとづきます。遊漁料・期間・禁止区域・営業状況は変更されることがあります。釣行前に管理漁協・県・施設の公式情報で最新の内容をご確認ください。県内の他の記事は全国の釣り場ガイド一覧と釣り禁止・遊漁ルールまとめにまとめています。